【漫画】距離ができてしまった2人の男子高校生…今でも相手の好みや香りを覚えている様子に「また仲良くしてくれないかなぁ」の声

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、『今も覚えてる』を紹介する。『肇×唯』(KADOKAWA刊)などで知られる作者のあゆ河さんが、1月23日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、1.3万件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、あゆ河さんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
■久しぶりに顔を合わせても覚えていたもの



学校の休み時間を過ごしている穂高のもとへ蓮見がやって来た。用件を聞かれた蓮見は自動販売機で当たったといういちごミルクを穂高に差し出し、2人は穏やかな雰囲気で語り合いはじめる。以前自分がハマって飲んでいたことを蓮見が覚えていたことに驚きを覚えつつ話していると、蓮見から飽きっぽいところがあると言われる穂高。

使っている香水も変わったのか気になった蓮見は穂高の首元に鼻を寄せ匂いを嗅ぐ。そして穂高が香水を変えていることに気づくと、「いいじゃん」と褒めて蓮見は自分のクラスへと戻っていった。穂高は蓮見の突然の接近に一瞬びびりつつも、彼が纏う好きだった香りが今でも変わっていないことに気づき、人知れず安心しながら淡い思いを覚えるのだった…。

この淡い距離感を描いた漫画を読んだ人たちからは、「復縁してほしい」「また仲良くしてくれないかなぁ」「この淡い距離感もアリ」「覚えてんじゃん!!」など、多くのコメントが寄せられている。

■香りを嗅ぐと思い出す現象をもとに描かれた淡いお話



――『今も覚えてる』を創作したきっかけや理由があればお教えください。

プルースト効果という、特定の香りを嗅ぐとその時期の思い出や記憶が呼び起こされる現象について、前からそれを用いたものを描きたいなと思っていました。音楽などでもありますが、「相手の香り」となるとより親しくて距離感の近い仲でないと起きないかなと思い、過去に付き合っていて現在は別れているという二人にぴったりだと感じて描くことにしました。

――本作では、香水を変えたのか確認しているときの2人の距離感が非常に印象的でした。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい！」というポイントがあればお教えください。

過去に関係があったが故の、二人の気安いやり取りを心がけて描いているので、ぜひ楽しんでいただけたらいいなと思っております。

――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

穂高が飽きっぽいことや、それでもハマるとそればかりになるところ、また、蓮見は一度好きになると長く好きでいるところをお互いにわかっているシーンです。こういう、相手のことをよくわかっている間柄というのがすごく好きで、お気に入りです。

――普段作品のストーリーはどのようなところから着想を得ているのでしょうか？

自分が描きたいと思うものが主なので、頭に浮かんだものから描くことが多いです。自分の過去の経験から基づいてこのキャラたちならこうしそう、こんなことがありそうと考えたりすることもあります。他には、恋人関係の悩みやあるあるをまとめたインタビューのコーナーなどを見たり、好きな小説や映画のシーンを自分なりに落とし込んでみたりすることもあります。

――目元と口元のほくろにより、さらに穂高のかっこよさが溢れ出ているように感じます。人物を描くうえで意識していることをお教えください。

人物を描くのは一番好きなので、とにかく自分の好きを意識して描いています。表情の変化なども課題の一つなので、意識して描くようにしています。

――今後の展望や目標をお教えください。

今後は、この二人の本編ストーリーを描いていきたいと思っています。長編になるので、頑張りたいところです…！

――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします！

いつも見てくださり、本当にありがとうございます！また、新しく興味を持ってくださった方にも感謝をお伝えしたいです。見てくださる方々がいるからこそ、より一層楽しく描くことができると日々思っております。これからも頑張ってまいります！大好きです！



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