「古い貨幣」を銀行の口座に「入金」する場合「手数料」はどのくらいかかる? 枚数ごとの金額を解説

「古い貨幣」を銀行の口座に「入金」する場合「手数料」はどのくらいかかる? 枚数ごとの金額を解説

3月9日(日) 1:50

昔の硬貨や紙幣を持っているけれど、銀行に入金するとどのくらい手数料がかかるのだろうと思われる方も多いのではないでしょうか。 そこで今回は、銀行での旧紙幣・記念硬貨の入金手数料について、具体的な金額から対象となる貨幣の種類まで、詳しく解説していきたいと思います。

三菱UFJ銀行の新しい手数料体系

2025年4月28日から導入される三菱UFJ銀行の「旧券・旧貨・記念貨取扱手数料」は、預け入れる枚数によって段階的に設定されることになりました。具体的な手数料体系については、表1のとおりです。
 
表1

枚数 手数料(税込)
100枚まで 770円
100枚追加ごと 770円加算

※三菱UFJ銀行「旧券・旧貨・記念貨取扱手数料新設のお知らせ」より筆者作成
 
この手数料については、計数後に入金を取りやめる場合や金額を変更する場合にも発生することが決まっているようです。また、手数料は入金する紙幣や硬貨とは別に用意する必要がある点に注意が必要です。
 

手数料対象となる旧紙幣・記念貨幣の詳細

上記手数料の対象となるのは、現在発行されていない旧紙幣や記念貨幣のうち、次のものが例に挙げられます。
 
具体的には、1万円紙幣や5000円紙幣では聖徳太子の肖像のもの、さらに1000円紙幣については伊藤博文の肖像のものなどが含まれているようです。
 
なお、記念貨幣については、財務省ホームページ の「記念貨幣一覧」に記載のものが対象とされているようなので、興味のある方はぜひ確認してみてください。
 

手数料対象外となる紙幣・貨幣

一方で、次の紙幣・貨幣は手数料の対象外となることが決まっています。対象外となるのは、福沢諭吉が肖像の1万円紙幣、新渡戸稲造、樋口一葉が肖像の5000円紙幣、守礼門が描かれた2000円紙幣、そして野口英世、夏目漱石が肖像の1000円紙幣などです。
 
また貨幣については、500円が昭和57年以降、 100円と50円は昭和42年以降、10円が昭和26年以降、5円が昭和24年以降、1円硬貨は昭和30年以降発行分が手数料対象外となっています。
 

入金時の注意点と効率的な方法について

大量の旧紙幣や記念貨幣を入金する際は、まず手持ちの通貨を手数料対象と対象外に分類することが重要です。また、100枚単位で手数料が加算される仕組みを考慮し、入金のタイミングを分散させることで、手数料負担を軽減できる可能性があります。
 

最適な取引方法を選ぶために

手数料の改定により、旧紙幣や記念貨幣の銀行口座への入金にかかるコストは大きく変わります。記事内で例に挙げた三菱UFJ銀行では、100枚ごとに770円の手数料が発生するようです。入金の際は所持する通貨の種類と枚数を確認し、対象通貨か対象外通貨かを見極めることが重要です。
 
また、入金のタイミングを分散させることで手数料の負担を軽減できる可能性もあるでしょう。
 

出典

株式会社三菱UFJ銀行旧券・旧貨・記念貨取扱手数料新設のお知らせ
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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