3月7日(金) 18:30
電車の定期券には、通勤定期券や通学定期券がありますが、これらは各鉄道会社などによって種類や条件が異なります。例えば、都営地下鉄では通勤定期券や通学定期券に加え、都営地下鉄全線で利用可能な全線定期券が用意されています。
定期券の有効期間は、1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月から選べることが一般的です。価格は有効期間の長さと利用する距離によって異なります。一般的に、距離が同じであれば、利用期間が長いほど料金がお得になります。
東京都交通局の公式サイトを参考に、都営地下鉄の通勤定期券の価格を図表1にまとめました。
図表1
距離 | 1ヶ月 | 3ヶ月 | 6ヶ月 |
---|---|---|---|
1キロメートル | 6460円 | 1万8420円 | 3万4890円 |
5キロメートル | 7940円 | 2万2630円 | 4万2880円 |
10キロメートル | 9670円 | 2万7560円 | 5万2220円 |
20キロメートル | 1万2060円 | 3万4380円 | 6万5130円 |
30キロメートル | 1万3130円 | 3万7430円 | 7万910円 |
40キロメートル | 1万3480円 | 3万8420円 | 7万2800円 |
46キロメートル | 1万3670円 | 3万8960円 | 7万3820円 |
出典:東京都交通局「運賃・乗車券・定期券」を基に筆者作成
例えば、距離が1キロメートルの場合、1ヶ月の通勤定期の料金は6480円であり、3倍すると1万9440円、6倍すると3万8880円となります。
しかし、実際には割引が適用されるため、販売されている料金は3ヶ月が1万8420円、6ヶ月は3万4890円です。1ヶ月当たりの料金を計算すると、3ヶ月のものは6140円、6ヶ月のものは5815円となります。このように、定期券の料金は有効期間が長いほど割引率が高くなりお得といえます。また、利用する距離が長い場合も同様です。
ただし、1ヶ月当たりの料金は有効期間が長いほうがお得になりますが、有効期間が長い定期券を購入すると、一時的な支出が増える点には注意が必要です。一時的な支出を増やしたくない方にとっては、有効期間が短い定期券を購入することも選択肢に入るでしょう。
定期券の購入方法は鉄道会社などによって異なりますが、基本的には駅の窓口や自動券売機で購入できます。また、一部の鉄道会社ではスマートフォンアプリを通じた購入も可能です。
定期券の購入に慣れていない方であれば、駅員が対応してくれる窓口での購入がおすすめです。ただし、待ち時間が発生しやすいデメリットもあります。
一方、自動券売機で購入する場合は、人が並んでいなければ時間がかからない点がメリットです。ただし、券売機の操作に慣れていない方にとっては、購入方法が分かりにくいかもしれません。また、定期券の購入にクレジットカードを利用することも可能です。
SuicaやPASMOなど、スマートフォンに対応しているサービスを利用して定期券を購入すれば、アプリで定期券を利用できます。ただし、全ての鉄道会社や路線でスマートフォンアプリでの定期券購入が可能というわけではありません。
都営地下鉄の場合、通勤定期券の価格は距離と有効期間によって異なります。定期券の有効期間には1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月がありますが、1ヶ月当たりの価格で考えると定期券は有効期間が長いほうがお得になるといえます。
なお、有効期間が長い定期券を購入する場合、一時的な支出が増える点には注意が必要です。一時的な支出を増やしたくない方は、有効期間が短い定期券を購入することも検討すべきでしょう。
東京都交通局 運賃・乗車券・定期券
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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