【写真】ぼうぜんとした表情の紗智子(佐々木希)、誠(井上祐貴)たち
佐々木希が主演を務める「地獄の果てまで連れていく」(毎週火曜夜11:56-0:26、TBS系※一部地域を除く/TVerにて配信)の第8話が3月4日に放送された。紗智子(佐々木)の正体に勘付いた麗奈(渋谷凪咲)。渋谷の磨きがかかった演技に震えつつ、二転三転する物語に目が離せなくなった。(以下、ネタバレを含みます)
■主人公が挫折と葛藤を繰り返す、命懸けの復讐ドラマ
本作は、主人公の橘紗智子(佐々木)が、整形して家族を殺した悪魔のように非情なモンスター・花井麗奈(渋谷凪咲)に近づき、破滅へと追い込む命懸けの復讐を描く。
麗奈の夫・花井誠を井上祐貴、インフルエンサーでもある麗奈のマネジャー・飯田ゆうきを吉澤閑也(Travis Japan)、麗奈の父で犯罪社会学者の黒川稔を板尾創路が演じる。
■紗智子vs麗奈、緊迫の対峙
自宅に取り付けた監視カメラで見たピアノの弾き方で、麗奈は紗智子が高校時代の先輩・坂東佐和子なのではと疑った。
はさみを突き付けて聞き出そうとする麗奈に、紗智子はまだ正体は明かせないとベビーシッターを辞めることを伝え、娘を大事に育ててほしいと訴えた。しかし、それにどんどん怒りを募らせた麗奈は、「うるっさい!黙れっつってんだろ!ふざけんな、このバケモンが!」と叫んで、はさみを振り上げた。
「バケモン」と表現をしたのは、紗智子=幸和子が海に身を投げて亡くなったことになっているのが、まだ生きていることへの蔑称だが、何人も死に追いやっている“モンスター”の麗奈が言うと、いやいや…と思ってしまう。自分の罪を分かっていないモンスターゆえにというところだろうか。
そんな麗奈の手を止めたのは、誠だ。いるはずのない誠の姿に麗奈の表情が凍り付いた。
■渋谷凪咲の演技に視聴者称賛
「この人、何もかも全部うそだったんだよ」と泣きつく麗奈だったが、誠は前夜に紗智子とコミ(向里祐香)から麗奈の犯行と復讐計画を全て聞いていた。そこで紗智子の正体も明かされた。
「麗奈は社会的制裁を受けるべきなんです。あとは誠さんの判断にお任せします」と紗智子に言われた誠は、麗奈に「警察にいこう」と促す。
涙を流すも「見苦しいんだよ、そのうその演技が」とまで誠に言われた麗奈。座り込んで土下座のようなスタイルで謝罪するが、それはこれまでの罪ではなく、娘にとって最高の母、誠にとって完璧な妻になるからというものだった。それでも「自首しよう」と言われて号泣し始めた。
ところが、その泣き声が次第に笑い声に変わっていった。そして高笑いしながら「勝ったと思ってるんだぁ」と紗智子に向かって言った麗奈は、また凶行に走る。「誠は私じゃなきゃダメなの!」と叫び、落ちていたはさみを拾って紗智子に向かって振り上げた。だが、コミが現われて紗智子は事なきを得た。
「ヤベーーーーな、このバケモン」「怖いーーーー!!!!」「ほら出た!サイコパス!」とざわつくSNS。麗奈役の渋谷凪咲に「狂気の演技がすさまじい!!」「すごい演技」と称賛も寄せられた。
しかし、ラストでまた震え上がった。警察に出頭する前に、「最後に抱き締めてもいい?」という麗奈の願いを許した誠だったが、ポケットにしまっていた犯罪の証拠映像を収めたUSBを奪った麗奈が姿を消したのだ。
いよいよ最終章に突入だが、予測ができない展開で最後まで惑わされそうだ。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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