「外商顧客」をご存じだろうか?外商顧客とは、簡単に言うと“百貨店の超お得意様”である。ショップ単体のVIP客ではなく、百貨店のVIP顧客を指し、専用サロンがあったり、担当者が付いて買い物時には付きっきりで案内してくれたり…とゴージャスなサービスを受けることができる。自宅まで商品を運び込み、自宅でお買い物をしていただくイメージも強いが、現在ではデパートにお招きする形が主流となっている。百貨店の売上状況が厳しい昨今、外商顧客はとても重要な客層で、百貨店の売上の2~3割を占めるという。外商は百貨店にとって重要な収益源なのである。
【漫画】本編を読む/外商顧客を怒らせた非常識な店員の末路とは?
粘田さんは入社早々、次々と問題行動を巻き起こしていく。店長は、「いつか大変なことになります」と訴えるも、人事は聞く耳持たず。挙句の果てに人事は「粘田さんがミスしたらほかのメンバーが助ける…理想的な形だと思いますよ?」と嫌みのように拍手する始末だった…。そんな矢先に、外商顧客を激怒させてしまう事件が起こった。この事件は一店舗の問題では収まらず、百貨店全体を巻き込んだ大事件へと発展するのだった。
実体験をベースに描いた本作の著者であるゆき蔵さんに話を聞いてみた。
――ゆき蔵さんが勤務する百貨店には、外商顧客はどの程度いらっしゃいましたか?
顧客の10%くらいだと思います。お名前は出せませんが、某サッカー選手の奥様や人気女優も顧客でした。
――百貨店に入っているアパレルショップにとって、百貨店はお取引先。今回は、その取引先である百貨店の超VIP客を怒らせたわけで…これはかなり大変な事件でしたね?
滅多にない緊急事態でしたが、80万円分の商品返品に応じれば解決だったのでまだよかった…といった感じです。私が勤務していた店舗ではないですが、お客様の高級バッグにペンのインクが着いてしまってお修理代を数十万を請求された事例もありました。
今回、粘田さんが怒らせた相手は、外商顧客の中でも超VIP客に当たる人だったという。後日、その超VIP客が自ら、「それ相応の覚悟はしといて下さいね?」と“あいさつ”に立ち寄り、店舗スタッフは一同縮みあがり震え上がった。この店舗はどうなるのか?百貨店の対応は?なかなか知ることのない次元のクレーム体験に、ページをめくる手が止まらない!
アパレル業界で約10年の接客経験を持つゆき蔵(@yuki_zo_08)さんが当時の実体験をベースに描いた漫画「女社会の知られざる闇。」。店舗名や人物名などは身バレしないようにアレンジしているものの、起こった事象はすべて事実。今回のエピソード以外でも、きらびやかに見える百貨店の裏側が描かれているので、ぜひご覧あれ!
取材協力:ゆき蔵(@yuki_zo_08)
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