「ミッキー17」のポン・ジュノ監督が、「パラサイト半地下の家族」以来約5年ぶりの来日を果たし、ジャパンプレミアに参加することがわかった。あわせて、ポン監督からのスペシャルメッセージ映像も披露された。
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【動画】「ミッキー17」スペシャルメッセージ映像
原作は、エドワード・アシュトンの小説「ミッキー7」(早川書房)。人類発展を使命に掲げる巨大企業に雇われた主人公ミッキーの物語が描かれる。人生失敗だらけのミッキー(ロバート・パティンソン)は、何度でも生まれ変われる“夢の仕事”を手に入れた。しかし、それは身勝手な権力者たちの過酷すぎる業務命令で次々と死んでは生き返る任務――まさに究極の“死にゲー”だった 。
全世界に先駆けて2月28日に公開された韓国では、3月3日の祝日も含め、公開4日間で観客動員数が100万人を超え、興行収入も13億円を突破。これは、2025年2月に公開された「キャプテン・アメリカブレイブ・ニュー・ワールド」を超える、韓国国内での2025年公開作品No.1大ヒットスタートとなっており、昨年公開された「デューン砂の惑星PART2」「マッドマックスフュリオサ」「エイリアンロムルス」「猿の惑星キングダム」などの洋画大作のオープニング成績を超えており、動員100万人突破のペースは、クリストファー・ノーラン監督作「オッペンハイマー」よりも速いものだった。
メッセージ映像は「こんにちは『ミッキー17』監督のポン・ジュノです」という挨拶で始まる。続いて、雪原で落下事故に見舞われたミッキーに、ひと癖ありげな友だちのティモが「死ぬってどんな気分だ」と声をかける本編シーンが紹介される。ポン監督が「ジャパンプレミアに参加することが決定しました」と続けると、2人のミッキーが現れて興奮するナーシャ(ナオミ・アッキー)の本編映像と共に、「日本の皆さんにお会いできるのを楽しみにしています。ありがとうございます」と結ばれる。なお、ジャパンプレミアの参加募集キャンペーンがワーナー・ブラザース公式Xにて実施される。
5年ぶりの来日を前に取材に応じたポン監督は、「日本でやりたいことは沢山あります。日本食…、まずはとんこつラーメンが食べたいですね。また東京には小さいけれどユニークで素敵なジャズバー、実力のあるミュージシャンの生演奏が聴けるバーがたくさんがありますよね。何か所か行きたいところがあります」と、日本のソウルフード、ラーメンのこととお気に入りのスポットに出かけたいとコメント。
また「日本には阪本順治監督や李相日監督など親しい監督がたくさんいますので、日本の監督たちにもお会いしたいですね」と、映画監督と再会できることも楽しみにしているようだ。そして、日本のファンに向けて「最近はネットや配信の時代だと言われていますが、やはり映画は映画館で観てこそ。公開を指折り数えながら期待に胸を膨らませて映画館に行って、大勢の人たちと一緒に大きなスクリーンで映画を観ながら興奮、面白さ、感動を味わう、そのプロセスには根源的な力があると思います。今回、日本の観客の皆さんにも『ミッキー17』に期待していただきたいですし、ぜひ映画館に足を運んでご覧いただければ嬉しいです」とメッセージをおくった。
「ミッキー17」は、3月28日に全国公開。
【作品情報】
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ミッキー17
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