第97回アカデミー賞(2025)の授賞式が3月2日(現地時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、「リアル・ペイン心の旅」(公開中)のキーラン・カルキンが助演男優賞を初受賞した。
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【フォトギャラリー】「リアル・ペイン心の旅」場面写真本作は、「僕らの世界が交わるまで」で監督デビューを果たしたジェシー・アイゼンバーグの長編監督2作目となるロードムービー。アイゼンバーグは監督に加えて脚本・製作・主演も務め、アカデミー賞脚本賞にノミネートされた。
物語の中心となるのは、ニューヨークに住むユダヤ人のデヴィッド(アイゼンバーグ)と従兄弟ベンジー(カルキン)。兄弟のように育ったものの現在は疎遠になっている2人は、祖母の遺言で数年ぶりに再会し、ポーランドのツアー旅行に参加することに。正反対な性格のデヴィッドとベンジーは時に騒動を起こしながらも、同じツアーに参加した個性的な人たちとの交流や、家族のルーツであるポーランドの地を巡るなかで、自身の生きづらさに向き合う力を見出していく。カルキンは、主人公デヴィッドとともにポーランドを旅する従兄弟ベンジー役を演じ、第82回ゴールデングローブ賞に続き初のオスカーを獲得した。
7人きょうだいの三男(第4子)として育ち、兄マコーレー・カルキンの主演作「ホーム・アローン」(90)で主人公のいとこ役を演じて俳優デビューしたカルキンは、「花嫁のパパ」(92)や「マイ・フレンド・メモリー」(98)、「サイダーハウス・ルール」「ミュージック・オブ・ハート」(ともに99)などで活躍。主演作「17歳の処方箋」(02)で、ゴールデングローブ賞最優秀主演男優賞にノミネートされた。
TVシリーズ「メディア王華麗なる一族」(18~23)では主人公一族の三男ローマン・ロイ役を演じ、23年度のエミー賞と第81回ゴールデン・グローブ賞テレビドラマ部門で主演男優賞を受賞した。
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