【写真】モラハラ夫だった一馬(丸山智己)から逃げて新しい家族をつくった翠(藤原紀香)
関水渚が主演を務めるドラマ24「家政婦クロミは腐った家族を許さない」(毎週金曜夜0:12-0:42ほか、テレ東系/Lemino・TVerほかにて配信)の第8話が2月28日に放送された。過去が明かされると共に新たな凶行に及んだクロミ(関水)。しかしラストは、千翠(阿久津仁愛)によるさらなる衝撃展開が訪れた。(以下、ネタバレを含みます)
■最恐家政婦によるファミリー・パニックホラー
同ドラマは、きづきあきら+サトウナンキの同名漫画が原作。「理想の家族」を追い求め、常識も倫理も超えた危険な手段も辞さない最恐家政婦・黒見白華(くろみきよか)=クロミが引き起こすファミリー・パニックホラー。
関水演じるクロミが従事する灰原家のキャストとして、美容機器メーカーを立ち上げた敏腕社長・翠を藤原紀香、その夫・蒼太を高橋光臣、長男・千翠を阿久津、長女・緋莉を大熊杏優が扮(ふん)する。
■クロミの過去が明かされる
翠の資産を狙う元夫・一馬(丸山智己)により、大事なペンダントを奪われたクロミ。心の支えを失い、料理の味付けを間違えるなど思いもよらないミスが続くほど調子を崩してしまう。
ペンダントを取り戻すため、一馬と対峙するクロミ。そこで一馬は、調べ上げたクロミの過去を明かした。
クロミの本名は「水川衣織」。孤児として富豪の家に養子として引き取られるが、やがて養父母に疎まれるように。そこで救ってくれたのが、クロミがいま名乗っている家政婦の「黒見白華」(大西礼芳)だった。自分も孤児で、家政婦をしながら「理想の家族づくりをしている」という白華を母のように慕っていたが、養父母と共に火事で行方不明になっていた。
「聖人ぶってるけど、中身は悪魔だな」と言われて、頭を抱えるクロミ。「こんな悪魔は成敗しなきゃな」と言いながら一馬が首を絞めると、クロミの脳裏には養父母の家が火事になったときの記憶がよみがえった。白華に助け出されたことまでは覚えていたものの、火事の前に何があったのかという正確な記憶は抜け落ちていた。それでも、その夜に白華のような家政婦になると決意したことは確かだった。
■クロミが理想の家族のために行動する
白華と同じ思いで灰原家に仕えるクロミは一馬に反撃。「あなたさえいなければ、理想の家族がつくれます」と、鉄の棒を持って近づいた…。
これまで同様、決定的な描写はないが、千翠が連絡を入れた一馬のスマホに血が飛び散っていて、そのスマホをクロミが見ていることから察することができる。
その直後に一馬からの「日本を離れることになった」「もう会えない」とメッセージを受け取った千翠は、一馬がクロミによって亡き者にされたと感じ取った。悲しみと怒りに震える千翠は帰宅して両親もクロミも不在であることを知ると、緋莉に乱暴を働こうとするところで第8話は終わった。
■クロミと千翠の光と影
第5話でクロミは千翠のことを「同じ種類の人間」と称していた。クロミに続く千翠の凶行の予感にゾッとする。
クロミが一馬への凶行に及ぶとき、「きれいは汚い。汚いはきれい」とつぶやいた。過去に白華が言っていたことでもある。このせりふはシェークスピアの戯曲「マクベス」で、マクベスをそそのかす魔女たちから出るフレーズの日本語訳だ。
王となるマクベスの栄光と悲劇を暗示しているとされるが、クロミの中での光と影が浮かび上がってくる。また、実父を求める純粋さがある一方で邪悪さがある千翠も同様だ。
SNSには「今日も安定の最強クロミさん発動」「衝撃的な展開だった」「怖っ」「この展開、マジでヤバい!」「クロミさんの本性、悪行も明るみになってくるし、面白くなってきた」などの感想が寄せられた。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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