【漫画】本編を読む
小さな中小企業に事務として長年勤めてきた岡本はる子さんは今月で定年退職を迎える。ほんわかとした雰囲気の品のいいマダムで、早くに夫を亡くし、家族を守るためにこの会社に入社。女手ひとつで子どもたちを育ててきた。そんな岡本さんに、この会社の社長である檜山浩二は人知れず想いを寄せてきた。しかし、想いを伝えることがないまま、ついに今月彼女が会社を去ってしまう。社長の檜山はなんとか食事にくらいは誘おうとするのだが…。
本作を描いたのは二重いち実(@niju_2213)さん。2024年4月12日発売の「COMIC Be vol.124」(ふゅーじょんぷろだくと)にて、読切作品「魔界で幸せ生活始めるまで」の原作を担当している。初の商業作品、しかも原作という立場での作品作りに挑戦した二重さんだが、「作画の山﨑と子先生のやさしくかわいらしい描写と、編集担当さんの励ましと支えでなんとかなりました!」とニッコリ。そんな二重さんに本作「定年前の君を誘う方法」について話を聞いてみた。
■読者からは「伝えなかったことで想いの深さが強調されて大変好き」など感想が多数!
本作で力を入れて描いたところは「2人だけで会話をするシーンは、男と女ではなく長年の戦友同士という気持ちで描きました。片方は会社を、片方は家庭を守り、お互いその姿を身近で見てきたので…!これまで色恋沙汰にならなかったのも、たぶんその辺が関わっている気がします」と、作者の二重いち実さんは教えてくれた。
読んでいるうちに、熟年男女の片思いがあまりにも純粋で、胸がときめく本作。「お互いただの仕事仲間だけではない想いも、コソッとちょこっとふりかけてみたりしています」と二重さんは明かす。
読者から多数の感想が寄せられた本作だが、続編の予定は特に考えてないそうだ。そのことについて、二重さんは「2人ともいい歳ですし、ほどよい距離感で、戦友以上恋人未満でいてくれるのかな~と。ただ周りは、ほっといてくれないでしょうね。なので、もし続きを描くとしたら、2人をくっつけたい若者たちの奮闘記となりそうです」と話す。
現在「TRAP」という漫画を連載中の二重さん。見どころを聞いてみると、「男の娘アイドル4人のアイドル活動と、それぞれの恋愛模様を描いたお話です。自分の好きなラブコメ要素をこれでもかと詰め込んでいます。キャラたちがドタバタしてる様子を見ていただければと!」と教えてくれた。
二重さんが描く登場人物はどれも生き生きとしている。本作とあわせてぜひ読んでみてほしい。
取材協力:二重いち実(@niju_2213)
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