2月27日(木) 15:30
総務省によると、「格安SIM(格安スマホ)」とは「大手キャリア」のネットワークを借りて携帯電話サービスを提供する事業者のサービスを指すようです。
大手キャリア(MNO:Mobile Network Operator)は、自社で通信設備を運営しているため、設備維持費がかかります。一方、格安SIMの事業者(MVNO:Mobile Virtual Network Operator)は、大手キャリアの回線を借りることで設備費用を抑え、その分料金を安く提供できるのがメリットです。
ただし、お昼や夕方の混雑時に通信速度が遅くなる可能性があることや、実店舗が少なくサポートもオンライン中心になることが多いなどのデメリットもあります。
各キャリアによって若干の違いがありますが、大手キャリアのデータ容量無制限プランの月額料金は「約7500円前後」となっています。例えば、大手キャリアのデータ容量無制限プランをまとめると、月額料金は表1のような結果となりました。
表1
データ容量無制限プランの月額基本料金(税込み) | |
---|---|
大手キャリアA社 | 7315円 |
大手キャリアB社 | 7458円 |
大手キャリアC社 | 7425円 |
※筆者作成(2025年2月現在)
データ容量無制限プランの月額料金を「7500円」と仮定すると、「大手キャリア」の場合は年間「9万円」ものコストがかかる可能性もあるようです。ただし、各社とも「家族で加入する」「自宅のインターネット回線も一緒に契約する」などの条件で、スマホの月額料金がお得になる割引サービスを提供しています。
ライフスタイルの変化に合わせて、データ容量無制限プランから「ギガ」の少ない低容量プランに乗り換えを検討するケースもあるでしょう。例えば、ある「格安SIM」の月額料金は、データ容量別に表2のようになっています。
表2
データ容量 | 月額料金(税込み) |
---|---|
2ギガ | 850円 |
5ギガ | 990円 |
10ギガ | 1500円 |
15ギガ | 1800円 |
20ギガ | 2000円 |
※筆者作成(2025年2月現在)
仮にデータ容量「10ギガ」のプランを契約した場合、年間のコストは「1万8000円」です。大手キャリアの「データ容量無制限プラン」から格安SIMの「10ギガプラン」に乗り換えると、年間「7万2000円」もの節約になる可能性があります。
今回は「格安SIM」と「大手キャリア」を比較してみました。大手キャリアにも格安SIMにも、一長一短があります。大手キャリアは「通信品質が高い」「サポートが手厚い」などのメリットがある一方、月額料金は割高かもしれません。一方、格安SIMは料金プランがシンプルな傾向にあり余計なオプションもないため、とにかく「月額料金の安さ」を重視するならおすすめです。ライフスタイルに合わせて最適なサービスを選択しましょう。
NTTドコモ モバイル社会研究所 【モバイル】2024年調査 スマートフォン比率97%:2010年は約4%
総務省 携帯電話ポータルサイト 5.格安スマホ/格安SIMってなに?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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