親戚の葬儀で、父に「香典に2万円は『縁が切れる』という意味になる」と言われた!「3万円」は多い気がするけど、金額はどう決めるべき? 香典のマナーを解説

親戚の葬儀で、父に「香典に2万円は『縁が切れる』という意味になる」と言われた!「3万円」は多い気がするけど、金額はどう決めるべき? 香典のマナーを解説

2月26日(水) 19:30

通夜・葬儀・告別式に参列する際、持参するのが「香典」です。香典には外袋や中袋の書き方や入れてはいけないとされる金額など細かなマナーが多く、よく分からずに困っている人もいるのではないでしょうか。 そこで本記事では、香典に包んではいけないとされる金額のマナーや、香典を包むうえで知っておきたい基本的なルールを紹介します。

香典には「包んではいけない」とされる金額がある

結婚式で「偶数で始まる金額は割り切れる(=別れを連想させる)からご祝儀に使ってはいけない」といった一般的なマナーがあるように、香典にも包まないほうが良い金額のマナーがあります。
 
まず、結婚式と同様の偶数で始まる金額です。偶数は2で割り切れる数字であり、故人との縁が途絶えてしまうというイメージから、一般的には避けたほうが良いとされます。
 
また、「忌み数」と呼ばれる数字も同様です。忌み数は「4」「9」が該当します。それぞれ「死」「苦」を連想させる数字であり、香典に入れる金額として4と9が絡むのはマナー違反です。
 
ただ、どうしても偶数や忌み数になりそうなときはどうすれば良いでしょうか。例えば「関係性を考えると1万円では少ないし、3万円では多すぎる」と考えた場合、2万円を包むと無礼と思われてしまうかもしれません。
 
一例として、職場の同僚や上司に関係する葬儀であれば、職場の有志複数人で香典を包むことで忌み数を回避できることもあるでしょう。有志と一緒に香典を包んだとしても金額が忌み数になる場合は、そのうちの1万円を供物や供花にすることで香典が忌み数になることを避けられるでしょう。
 

香典にはほかにもさまざまなマナーがある

香典に関するマナーは、「割り切れる数字」「忌み数」以外にもさまざまあります。ここでは、代表的な香典のマナーを見ていきましょう。
 

あまりに多額の香典は包まないほうが良い

香典の金額には、故人との関係性や自分の年齢、会社での職位などによって、包む金額の相場があります。
 
相場よりも少ない金額はマナー違反ですが、相場より明らかに多い金額を包むことも同様にマナー違反とされるので注意が必要です。
 
「事前に用意していた」という印象を与える可能性があることや、将来的に自分や家族の葬儀に参列してもらうときに同様の金額を包むことを暗に強いてしまうことになるためです。
 

香典には新札を使わない

一般的に香典に入れるお札を真新しい「新札」にするのはマナー違反とされています。その理由は「亡くなるのを予見して事前に準備していた」という印象を与える可能性があるためです。
 
新札はたまたま買い物で手に入ることもあるでしょうが、まとまった金額を全て新札で入手するには銀行などで発行することになります。
 
一般的に、葬儀は急に連絡が来るため、普通なら新札を用意する間もなく駆けつけることになるでしょう。そのようなイメージから、新札で香典を用意してしまうと「事前に準備していた」ような印象を与え、マナーとして良くないと覚えておきましょう。
 
どうしても新札しかない場合は、自分でお札の真ん中に折り目をつけてから中袋に入れるようにしましょう。
 

香典袋の外袋は「薄墨」で書く

香典は人の目に入る外側の「外袋」と、香典を入れておく「内袋」に分かれています。香典の外袋にはボールペンや通常の筆ペンではなく、薄墨を使って書くことがマナーです。
 
薄墨は文字通り薄い墨のことですが、「悲しくて涙で墨が薄くなる」「悲しみで筆に力が入らない」といった故人への悲しみを表すために使われます。
 
弔辞用に最初から薄くかける筆ペンが市販されているため、万一の訃報があったときのために事前に用意しておくと安心でしょう。
 

まとめ

結婚式の御祝儀と同様、葬儀に持参する香典にもさまざまなマナーがあります。葬儀の受付で渡した香典は遺族の手元に届くため、最低限のマナーを覚えておくことをおすすめします。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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