現在もじわりじわりとファンを拡大している映画『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』。映画を観て「なにかしなきゃ」と熱い想いに突き動かされている人の多いことに驚くと同時に、そうなっちゃうよねと本当に思う。
観てハマった人には、とにかく観ろという人、何度も劇場に足を運ぶ人、ファンアートを描く人、ファングッズを作る人、叉焼飯を食べに行ったり作り始める人、ハイエイトチョコを買う人、そして、香港に行く人。
そう!今回のレポートは香港に行った人・筆者のもの!
藤原とアニメーター・吉松孝博は、香港で現在行われている映画の展示会《九龍城寨之圍城》電影展覽(2025年4月13日まで)に行ってきたのでその様子をレポートしよう!
映画そのものについてはほぼ触れないので、観ていない人はまず映画を「観て!」としかいいようがない。観た人は、この興奮をわかってくれるはず!
>>>『トワイライト・ウォリアーズ』香港展示会を見る(写真15点)
日本での香港映画愛好には長い歴史がある。1970年代のブルース・リーの大ブームから始まりジャッキー・チェン、そして『男たちの挽歌』などの香港ノワール、『恋する惑星』というラブストーリーものなど、幅広いジャンルの香港映画が公開され人気を高めていった。1997年に香港返還からハリウッドや中国で活躍される監督や俳優が増えていく。
いつの時代も好きな人を追いかける熱量には驚きで、香港に行く、広東語を学習するのはもちろん、香港に住む、仕事を見つける、など藤原はいろんな人の話を聞き、実際にお会いしてきた。このエネルギーのほとばしりが、映画『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』にはあるように感じる。古参の香港映画ファンも、この映画をきっかけに入った新人香港映画ファンも、いずれも同じファン。好きっていう原動力を見ると、筆者はうれしくなってしまう。
アクション監督の谷垣健治さんも、元々はジャッキーのファンで香港に渡っているということなので、好きの力は無限大!
さて、そんな前置きはここまでにして、展示会の様子をできるだけ多く画像を見せていこう。
画像が多くなったため、組み合わせて掲載しているので、拡大などして見ていただきたい。

入口を発見し、つい小走りになってしまう私たち。グッズと叉焼飯(チャーシューハン)のお店を横目に、はやる気持ちをおさえつつ、まずは入口へ。入ると右手にはウォンガウ(王九)が!

配電盤にラジカセ、井戸、歯医者など作りこまれたセットがまるで九龍城砦にいるかのよう。
カセットテープというのにも、懐かしさを感じる。

駄菓子屋の再現も楽しい。右側のお面は、重要なアイテム。下の方にはハイエイトチョコが!これもまた重要変身アイテムだよね。

当時のものと見間違うくらいの香港漫画風グッズなどの棚。店先にはガチャがあったりする。缶詰やドリンクなどいろんなものを扱っているなんでも屋さんだ。

サップイー(十二少)の靴やソンヤッ(信一)のアクセサリー、ロッグワン(陳洛軍)の靴、ロン・ギュンフォン(龍捲風)の靴などの実使用であろう数々。

「七記冰室」という看板が切れてしまったが飲食店。このセットの前には、作り物の叉焼飯や箸、コップなどが丸テーブルの上にある。

九龍城砦のように積み上げられた麻雀牌。衣装もあちこちに展示されており、間近で見ることができる。

「マイクのケーブルを音声出力端子につなぐ」という日本製のカラオケマシンとその説明書。この説明ページよりも前のページに、その説明はあるような気がするが、触わるのはNGだったでご容赦ください。

龍兄貴ことロン・ギュンフォン(龍捲風)の理髪店セット。この椅子に座ることもできた。最新髪型のモデルは登場人物になっている。

グッズ販売コーナーからいくつかぬき出してみた。中でも右側の九龍城砦の模型が素晴らしかった!片側だけ見ると九龍城砦、もう片方はロン・ギュンフォン(龍捲風)の理髪店という凝った作り。なんとライトも光る。組み立てる手間が必要だが、これはうれしい。そのほかにもピンズ、バッジ、シール、ノートや原作本、Blu-ray、DVD、Tシャツなども。各キャラクターイメージに合わせた香水があるのがおもしろい。その香水の香りの説明を日本語で書いてある。後日、X(旧Twitter)での書き込みを見て、日本から来たファンが書いたということを知り胸熱になる。多謝!

駆け足で展示会を紹介したが、小さなスペースではあるがぎっしりと詰めこまれたアイテムは、写真に写っているものよりももっと多い。この狭さが九龍城砦の狭さを感じ取れるような気がして、楽しくてグルグルと何度も周回してしまった。アイテム画像については、セイジャイ(四仔)のマスクはうまく撮れていなかった(エッチなビデオの右上の方にあった)。申し訳ありません。
日本からも多くのファンが来訪していると聞く。いつの時代も好きな人を追いかける熱量には驚く。
2月23日(日)、日本での大ヒット御礼としてキャストと監督の来日舞台挨拶付き上映会も行った。その模様もニュースになることだろう。更なるロングランヒットを祈願して、筆者もまた入城(観ることに)しよう。

展示会での叉焼飯が売り切れていたため、地下鉄で移動して叉焼飯!そんなわたしたちの前にはニッコリ微笑む龍兄貴(古天樂)の姿が!
最後に今回の展示会、、映画のセットと見違えるくらいの濃縮された空間に入っての感想をひと言書いて結びとしたい。
まずは筆者からは、
「昨年10月7日から11月20日まで香港国際空港に展示されたセットのニュースを聞いて、とても悔しい気持ちがあったのだけど(笑)、今回の展示には大満足ですよ。元啓徳空港の跡地、九龍城砦跡地も近くという立地もあって、凝縮されたセットや小道具、それにグッズなどかかわる人たちのこの映画への愛情が見えるかのよう。後悔したくないなら、行くべきです!」
そしてサムシング吉松氏は、レポートイラストを描いてくれた!

「『トワイライト・ウォリアーズ』観たてホヤホヤで訪れる事が出来て、テンション爆上がりでした!映画の世界の中に入る感覚を味わえる展示はファンサービスが過ぎますよ!感謝永遠に!」(吉松孝博・談)

文/藤原邦彦(写真右) イラスト/サムシング吉松(写真左)
撮影/藤原邦彦&吉松孝博
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