「エリソス」「アジデジ」「マラコフ」って何だ!?くら寿司の「万博メニュー」から感じる異国感と親しみ、こだわりメニュー開発の舞台裏

大阪・関西万博で提供する世界各地の代表料理が全国のくら寿司で1種類ずつ味わえる

「エリソス」「アジデジ」「マラコフ」って何だ!?くら寿司の「万博メニュー」から感じる異国感と親しみ、こだわりメニュー開発の舞台裏

2月26日(水) 8:04

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大阪・関西万博に出店する回転寿司チェーン「くら寿司」が、世界約70の国・地域の料理を再現したメニューを万博店で提供する。それに先駆け、2月7日から全国のくら寿司約550店舗で一店舗につき一種類の先行販売をスタートした。プレス向けの試食会で提供されたワールドメニューへの気づきや、くら寿司の担当者に訊いたメニュー開発の舞台裏をリポートする。
万博カラーの赤と青の手が握手するデザインの抗菌寿司カバー
大阪・関西万博で提供する世界各地の代表料理が全国のくら寿司で1種類ずつ味わえる


■異国情緒と親しみやすさがマッチしたくら寿司の万博特別メニュー

くら寿司は、大阪・関西万博において「回転ベルトは、世界を一つに。」をコンセプトにした世界最大規模の店舗を出店。同店では、万博に参加する国や地域の代表的な料理を再現したメニューと、和食である寿司を特別仕様の抗菌寿司カバーに入れて、約135メートルの回転ベルトで提供。特別メニューはくら寿司の商品開発担当が本場の味を再現することにこだわり約70種類を考案した。
万博カラーの赤と青の手が握手するデザインの抗菌寿司カバー


2月7日からは、万博向けの特別メニューを先行販売。1店舗につき1商品を提供し、近隣の店舗でそれぞれ異なる国・地域のメニューを販売する。万博開幕に先立ち、くら寿司の店舗で万博のパビリオンを巡るかのような体験が楽しめるのが狙いの一つだ。
ブラジル連邦共和国の「ポンデケージョ」


試食会で提供されたのは、ヨーロッパ、アフリカ、中南米の各国の料理・デザート計9品。ヨーロッパからは、アイルランドの「ボクスティ」、英国の「サンデーロースト」、スイス連邦の「マラコフ」、ハンガリーの「鴨のロースト トリュフソース」。アフリカはエチオピア連邦民主共和国の「コーヒータルト」、トーゴ共和国の「アジデジ」。中南米からはチリ共和国の「エリソス」、ブラジル連邦共和国の「ポンデケージョ」、ボリビア多民族国の「ピカンテデポジョ」だ。
アイルランドの「ボクスティ」


あえて各メニューの説明を省略したが、初耳の料理ばかりで、名前からではどんな見た目や味なのか分からない人が多そうなものぞろい。食文化によってはスパイスや慣れていないと癖のある食材も使われるだけに、料理の説明を読みながらもドキドキしながらの試食となったが、9品通して感じたのが「異国情緒を感じながら、どこか親しみのある味わい」だったことだ。

たとえば、チリ共和国の「エリソス」は、ウニに玉ねぎなどを添え、レモンを絞って食べるというシンプルな料理。
チリ共和国の「エリソス」


エリソスはスペイン語で「ウニ」という意味で、ウニの濃厚さと添えられた食材のさわやかさがマッチした味わいだ。寿司では王道のネタが、海外の一品料理としてくら寿司で提供されるのもユニークだ。

トーゴ共和国の「アジデジ」は、もともとはピーナッツソースを使い鶏肉や魚を煮込んだ料理。
トーゴ共和国の「アジデジ」


明確なレシピというものが存在しない料理だそうで、今回のメニューでは、グリルチキンにトマト、ピーナッツペーストのソースと上からかけて再現している。香ばしさとほのかな甘さを感じるピーナッツソースとチキンの相性は、普段はなかなか味わえないだろう組み合わせだ。

スイス連邦の「マラコフ」は、ヴォー州の名物料理で、チーズに衣をつけて揚げた素朴なフライ料理だ。濃いチーズとアクセントとなるトマトソースと聞けば、一気に親近感が湧いてくる。
スイス連邦の「マラコフ」


また、メニューはすべて寿司ではなく各地の一品料理やデザートを再現したもの。しかも寿司と同じ一皿サイズなので、はじめての料理でも「試しに一皿」と手に取りやすいのも、回転寿司店ならではのポイントだと感じた。

■大使館の料理長直伝のレシピも!一年半をかけた万博メニュー開発

メニューの開発では、それぞれの料理の再現と、誰もがおいしく味わえるような味の調整のバランスを料理の選定の段階から意識していたと、くら寿司株式会社 広報部マネージャーの辻明宏さんは話す。そのこだわりは68のメニューの内24品が大使館の協力を得ていることからもうかがえる。

「たとえばハンガリーの『鴨のロースト トリュフソース』は、大使館の料理長から直々に厨房へ呼ばれまして、トリュフソースの作り方を教えていただきました。また、アジデジのように明確なレシピがない料理は、トーゴ共和国の他の料理を調べているうちに、使われている調味料と香辛料はどの料理でも大体同じものだということがわかり、まずは感覚で試作しました。そこから大使にいろいろとアドバイスをいただいて仕上げました」(辻さん)
ハンガリーの「鴨のロースト トリュフソース」


辻さんによると、今回の試みの当初は、世界の料理を寿司で再現するというものだったという。ただ、シャリに具材を乗せるという都合上、それぞれの料理の味付けやニュアンスの違いがぼやけてしまったことから、企画から一年の段階でサイドメニューとして提供する形に変更。「使える素材も増え、お寿司だったらできなかったパンみたいな料理も選べるようになった」ことから、寿司メニュー開発時のノウハウも活かしながらも、わずか半年間で約70のメニューを完成させたそうだ。
エチオピア連邦民主共和国の「コーヒータルト」


ちなみに、今回の試食会で出されたメニューは山手線に近い店舗で提供するものを選出したとのこと。「関西万博は4月13日からなので、それよりも早くメニューを制覇するチャレンジをしてくださる方がいらっしゃれば面白い」と、万博開幕に向けての盛り上がりにつなげたい思いだ。

先行販売する全メニューの紹介と各提供店舗は、くら寿司の大阪・関西万博特設サイト上にて公開中。近くのくら寿司に登場するメニューを楽しむもよし、気になる料理がある店舗に足を運ぶもよし、“世界一周”達成を目指すもよしだ。


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