2月17日(月) 3:00
「ラ・フォル・ジュルネTOKYO」2025の概要を発表する記者会見が開催された。
2005年の日本初上陸から20周年のメモリアルイヤーにして、18回目(コロナ禍によって2020,21,22年が中止)の開催となる今回のテーマは、「Memoires(メモワール)」。“音楽の時空旅行”というサブタイトルが付けられたその内容は、文化と創造の素晴らしい中心部となった“都市の音楽の記憶”を世紀ごとに語るという魅力的なものだ。
テーマの中心をなす5つの主要都とその時代は、ヴェネツィア(1600-1750)、ロンドン(1700-1800)、ウィーン(1750-1900)、パリ(1870-1940)、ニューヨーク(1920-2020)。そこにサンクトペテルブルク、ライプツィヒ、プラハ、ブダペストがスポット的に加えられ、街にゆかりの音楽家とその作品が披露されるのは嬉しい限り。まさにGWの3日間を“音楽の時空旅行”へと誘う好企画と言えそうだ。定番の名曲から、今回のテーマに則った未知の作品まで、同音楽祭アーティスティック・ディレクター、ルネ・マルタンの知性とセンスが光るプログラムに注目したい。
3日間で90公演が予定される有料公演会場は、昨年同様、東京国際フォーラムホールA・C・D7・G409・B5(1)が使用され、それぞれに、各都市を代表する建造物の名前が付けられているので要チェック。もちろん「ラ・フォル・ジュルネ」のシンボルであるホールEのキオスクコンサートも健在だ(有料チケットがあれば無料で入場可)。こちらは聴衆参加型プログラム「子どものための音楽アトリエ」や「フォル・ニュイ!!」などが行われる。
新たな試みとして注目されるのが、ホールB7で開催される「LFJ STRINGS EXPO(LFJストリングス エクスポ)」だ。こちらは、弦楽器店43社が一同に集結して、「見る・触れる・聴く」をテーマに展開される“弦楽器体感イベント”だ。会場内には、国内外の様々な弦楽器が展示されるほか、演奏ステージでは、毎日無料のコンサートが開催されるなど、弦楽器に接するチャンス到来(有料チケットがあれば無料で入場可)。
大人気の「0歳からのコンサート」を皮切りに、朝から晩まで繰り広げられるバラエティ豊かな有料コンサートを軸に、講演会やマスタークラスが用意され、東京国際フォーラム周辺エリアでの、無料コンサートやグルメ&ショッピングも楽しめるこの音楽祭は、まさにクラシックのテーマパークそのもの。チケット1枚から広がる“音楽の時空旅行”を体感したい。
ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2025
■チケット情報
https://w.pia.jp/t/lfj/
5月3日(土・祝)・4日(日・祝)・5日(月・祝)
東京国際フォーラム、大手町・丸の内・有楽町、東京駅、京橋、銀座、八重洲、日比谷、みなとみらい