2月14日(金) 14:50
まずは、令和6年分確定申告の概要を確認していきましょう。令和6年分の確定申告や税金の納付は、令和7年(2025年)2月17日(月)から3月17日(月)までとなっています。
また、今回の確定申告には、いくつかの変更点があります。そのうち、多くの人に関係する主な変更点を見ていきます。
1. 定額減税欄の追加
令和6年分所得税について、「定額減税」が実施されました。これに伴い、確定申告書に定額減税用の項目が追加されています。
2. 収受日付印の押なつ廃止
今までは、確定申告書を郵送や持参で提出すると、控えに収受日付印を押なつして返してもらえました。しかし、今回の確定申告から収受日付印の押なつが廃止されます。提出年月日の管理は納税者本人が行うようにしましょう。
3. スマホとマイナポータル連携
スマホやパソコン等を使って確定申告を行う場合、スマホとマイナポータル連携によってより便利に行うことができるようになりました。
例えば、医療費控除を受けたい場合、医療費の領収データをマイナポータルサイト経由で取得するよう「連携」しておけば、領収データが確定申告書の該当項目に自動で反映されます。
その他、確定申告の変更点等について詳しく知りたい方は、国税庁の確定申告特設ページを確認しておきましょう。
確定申告を期日までに終わらせないと、無申告加算税がかかるなどのペナルティーが発生してしまいます。そうならないよう、期日内に終わらせる方法をチェックしていきましょう。
1. 確定申告にかかる時間を予測する
2. 確定申告を業務としてスケジュールに入れる
3. 遅延した場合のペナルティー金額や、還付される金額を知る
まず、自分は確定申告にどのくらい時間がかかるのか予測してみましょう。
毎年確定申告を行っている人ならば、「3時間あれば終わるな」「まずは領収書整理からだから、少なくとも5日間はかかる」など、どのくらい時間がかかるか見通しは立てやすいと思われます。今年初めて申告する項目がある人や、e-Taxに挑戦する人などは、例年より多めに見積もっておきましょう。
続いて、確定申告を日々のスケジュールに入れ込みます。日々、会社や自宅で仕事を行っている人も、スケジュールをブロックして、確定申告を行う時間を確保しましょう。「まだ期日まで時間があるから」とスケジュール化をしないでいると、結局後回しになってしまう可能性があります。
「確定申告が面倒くさい」「やる気にならない」という場合は、確定申告をしなかった場合に課せられるペナルティーの金額を確認しましょう。
また、医療費控除や生命保険料控除など、確定申告を行うことで税金が還付される場合は、そのお金を使ったプチご褒美を考えてみるのもおすすめです。確定申告をするモチベーションが高まります。
日々の生活に追われていると、つい後回しにしがちですが、確定申告は毎年行わなければならない大切な業務です。
今回ご紹介したポイントを参考にしながら、確定申告を期日内に終わらせるために、早速スケジュールを立ててみてはいかがでしょうか。
国税庁 令和6年分 確定申告特集
国税庁 令和7年1月からの申告書等の控えへの収受日付印の押なつについて
国税庁 No.2024確定申告を忘れたとき
執筆者:下中英恵
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者
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