映画『TATAMI』世界柔道選手権で国家から棄権を迫られる衝撃の本編映像公開

『TATAMI』

映画『TATAMI』世界柔道選手権で国家から棄権を迫られる衝撃の本編映像公開

2月14日(金) 3:30

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2月28日(金) に公開される映画『TATAMI』より、新たな本編映像が公開された。

本作は、『SKIN 短編』で第91回アカデミー賞短編実写映画賞を受賞したガイ・ナッティヴと、『聖地には蜘蛛が巣を張る』で第75回カンヌ国際映画祭女優賞を受賞したザーラ・アミールが監督、イスラエルとイランをルーツに持つふたりが史上初めて共同で演出した社会派ドラマ。スポーツ界への政治介入や中東の複雑な情勢、イラン社会における女性への抑圧、アスリートたちの不屈の“戦い”を臨場感溢れる映像で描き出す。

2019年、日本武道館での世界柔道選手権で実際に起こった事件をベースに映画化された本作。公開された映像は、女子世界柔道選手権で快進撃を続けるイラン代表のレイラ・ホセイニ選手に、監督のマルヤム・ガンバリが次戦に向けてアドバイスをしている場面から始まる。

その時、マルヤムの携帯電話にイラン柔道協会の会長から突然の電話が掛かってくる。電話口の声は「君に大事な話がある。協力してくれるね。ホセイニが上位入賞を狙えるのは少々心配な状況でもあるということ」だと告げる。「なぜです?」と問うと、「規則は知ってるはず、棄権を。占領政権の……ラヴィと対戦するからだ」と、互いに勝ち進めば戦うことになるイスラエル選手との対戦を避けるべく「棄権せよ」と命じられる。敵対国イスラエルとの対戦は、国家の威信に関わるため絶対に回避すべきだという至上命令だった。

レイラと二人三脚で練習を続けてきたマルヤムは、「無理です、本人もメダルが欲しいと。今日のためにどれだけ準備を……。彼女が金メダルを取ることは個人やチーム以上に国の名誉です」と、国家のために奮闘する選手の気持ちを代弁し食い下がる。だが、その声は「負傷でいい。政府の意向だ。反論はやめて協力してほしい」とにべもない。そして、「今回は怪我で棄権だが、次の大会で頑張ればいい。反論するな。指示を待て。棄権させろ」と厳命されてしまう。

併せて、著名人からのコメント第2弾が到着。映画コメンテーターのLiLiCoは、「日本生まれのスポーツが世界を興奮させた!体力だけではなく、不平等や見えない力によって押しつぶされる心。知らなければいけないことで溢れている記憶に長く残る1本です」と、グローバル化が進む世界を生きる誰もが知るべきことが詰まった、時代を超える作品だと絶賛した。

<オピニオンコメント 全文(順不同)>
■桜木健一(俳優)
正義とは何かを問われる問題作。難しいテーマをよく演じきったと感動! 『TATAMI』に血がついた、のナレーションに僕は押さえ込みを掛けられた。返し技のないこの一本に参った!!

■伊藤彩沙(声優)
呼吸すら忘れるほどの張り詰めた展開に、何度も息を飲みました。
目の前で繰り広げられる試合の裏で、何が行われているのか──
もし自分だったらと考えずにはいられません。
世界中全ての人が自由であるようにと願っております。

■LiLiCo(映画コメンテーター)
日本生まれのスポーツが世界を興奮させた!
体力だけではなく、不平等や見えない力によって押しつぶされる心。
太鼓の音が心臓の鼓動を刺激し、畳の匂いが伝わってくる。
国のみならず家族からの信じがたい発言。
知的で切なく、血流の速さを感じます。
知らなければいけないことで溢れている記憶に長く残る1本です。

『TATAMI』国家から棄権命令が下る衝撃の本編映像

<作品情報>
『TATAMI』

2月28日(金) 公開

公式サイト:
https://mimosafilms.com/tatami/

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