【動画】「挫折っていうのを話したことがなくて」誰にも言えなかった葛藤と挫折を振り返る
元女子バレー日本代表の木村沙織氏が「NumberTV」第14話に出演。栄光と挫折、そこからの復活の物語を深く掘り下げていく。また、次回第14話には元サッカー選手の中村俊輔氏が登場する。
■トップアスリートたちの“挫折と復活”の物語を紹介
「NumberTV」はドコモの映像配信サービス・Leminoと、数々のアスリートのドラマを伝えてきたスポーツ総合雑誌「Sports Graphic Number」(文藝春秋)との共同プロジェクトによって誕生した、Lemino独占配信のオリジナルドキュメンタリー番組。2024年7月25日から独占無料配信されている。
トップアスリートたちの輝かしい「現在」と、それに至るまでの「挫折」をアスリート本人が語るリアルドキュメントで、さまざまなスポーツジャンルの一流アスリートが登場。それぞれの「挫折と復活」の物語を深く掘り下げていく。
全24回の配信で、福士蒼汰が番組ナビゲーターを担当。クリープハイプの「インタビュー」がテーマソングに起用されている。
■想像を絶するリーダーとしての重責「本当は苦しかった」
2月13日から配信されている第14話には、元女子バレー日本代表の絶対的エースとして活躍しながらも、数々の試練と向き合い、それを乗り越えてきた木村氏が登場。
小学校2年生からバレーボールを始めた彼女は、圧倒的な才能と努力で頭角を現し、17歳で日本代表に選出。アテネ五輪では“スーパー女子高生”として脚光を浴び、国内外のリーグで活躍。
世界最高峰のトルコリーグでも結果を残し、ヨーロッパチャンピオンズリーグ優勝を成し遂げる。だが、その輝かしい経歴の裏には、誰にも言えない葛藤と挫折があった。
ロンドンオリンピック後、日本代表のキャプテンに就任。周囲の期待を一身に背負いながらも、「自分はキャプテンに向いていない」と悩む日々が続いた木村氏。元々控えめな性格で、人前で話すことが苦手だった彼女にとって、リーダーとしての重責は想像を絶するものだった。
ミーティングでは、後輩たちの真剣な視線に応えなければならないと分かっていながらも、「自分の言葉で本当にチームを引っ張れるのか」と不安に駆られ、言葉が喉に詰まることも。その苦悩は表情にも現れ、「苦しそうに見えます」と何度も指摘されるほどで、「大変だということを認めたくなかった。でも、本当は苦しかった」と吐露する。
彼女が自らの弱さと向き合うことができたのは、リオデジャネイロ五輪の後。全力で駆け抜けたキャリアの終盤、チームの成績は低迷し、自身のパフォーマンスも思うように上がらない状況。
比較され続けた過去の成功と、思い描いていた理想とのギャップに押し潰されそうになりながらも、「バレーボールが好き」という思いだけが彼女を支え続けた。
そして引退後、新たな挑戦を決意。ペットブランドのプロデュース、夫婦でのカフェ経営など、未知の世界へと足を踏み入れる。現在は、未来のバレーボール界を支える活動にも積極的に取り組む木村氏。全日本バレーボール小学生大会のアンバサダーを2大会連続で務めるなど、後進の育成に情熱を注いでいる。
キャプテンとしての苦悩、限界と向き合った日々、そこから見つけた新しい生き方。彼女がどのように自分を乗り越え、再び歩み始めたのか。涙も交えながら真剣に語るその姿は、多くの人たちに勇気を与えるだろう。
■第15話は元プロサッカー選手・中村俊輔
次回、2月27日(木)配信の第15話には、日本随一のフリーキッカーとして知られる中村氏が登場。世界的にも高く評価される彼だが、体が小さくマリノスのユースに昇格できなかった経験、憧れのスペイン移籍で痛感した実力の壁、ワールドカップ初戦で途中交代を命じられる苦悩など、数々の挫折を乗り越えてきた。
視野の広さと正確な左足のキックを武器に、日本代表の背番号10として長年にわたって活躍。2000年には史上最年少の22歳でJリーグ最優秀選手賞を受賞し、2007年にはスコティッシュ・プレミアリーグMVPにも輝いた。
現在はその経験を生かし、横浜FCのコーチを務めている中村氏のサッカー愛に迫っていく。
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