Netflixが2025年の新作ラインナップを発表草彅剛主演『新幹線大爆破』リブート版や、岡田准一×藤井道人がタッグを組んだ“侍たちのバトルロワイアル”も!

2025年のNetflix注目作品ラインナップ

Netflixが2025年の新作ラインナップを発表草彅剛主演『新幹線大爆破』リブート版や、岡田准一×藤井道人がタッグを組んだ“侍たちのバトルロワイアル”も!

2月13日(木) 3:30

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Netflixのラインナップ発表会『Next on Netflix 2025』が2月12日に開催。2025年に配信を予定している日本の実写タイトルが一挙に紹介された。

イベントは、Netflixコンテンツ部門バイス・プレジデントである坂本和隆のプレゼンテーションからスタート。Netflixは「想像を超えた物語」を届けるために、「驚き」「ユニークさ」「大胆な発想」を大切にしながら、今まで観たことのないシリーズや映画、アンスクリプテッドの制作に取り組んできたことの説明からはじまり、多くの人を惹きつける作品には「魅力的で心に残るキャラクター」が存在が欠かせないことを紹介。最後に、「10周年のアニバーサリーイヤーである2025年は、最も驚きに満ち、最もユニークで、最もワクワクする年となるでしょう」というメッセージで締め括った。

次のパートでは、2025年に配信を予定しているNetflixの新たな作品の情報を一挙紹介。冒頭公開されたラインナップ映像では、シリーズ作品から『グラスハート』『ソウルメイト』『今際の国のアリス』シーズン3、『イクサガミ』、このたびタイトルが決定した『匿名の恋人たち』、映画作品からは『新幹線大爆破』の映像が初公開された。

まずはシリーズ作品計6本が配信順に紹介された。今年1月に配信がスタートした『阿修羅のごとく』は、日本のホームドラマの礎を築いた脚本家・向田邦子による作品を、是枝裕和が監督・脚色により令和に甦らせた作品。物語の核となる四姉妹を宮沢りえ、尾野真千子、蒼井優、広瀬すずほか、実力派俳優陣が演じた本作は、すでに多くの視聴者を集めている。

7月に配信が決定した『グラスハート』は、佐藤健が企画・共同プロデューサー・主演を務める“青春音楽ラブストーリー”。佐藤が演じる孤高の天才音楽家・藤谷直季が組むバンドメンバーを演じるのは、天才ドラマー・朱音役にオーディションで選ばれた宮﨑優、ギタリスト・高岡尚役に町田啓太、ピアニスト・坂本一至役に志尊淳。さらにライバルとなるカリスマバンドのボーカル・真崎桐哉役に菅田将暉と豪華俳優が結集。俳優たちが実際にハードな練習を重ね、何万人ものエキストラを集めて挑んだ本気のライブシーンが見どころで、今回公開になった本編映像と2枚の画像に映し出される、実在するアーティストのような出で立ちの4人やロックスターさながらの佐藤の表情からも、本作の持つ熱量の大きさが伝わる。

8月に配信がスタートする『ソウルメイト』は、ベルリン・ソウル・東京の3都市にまたがる10年間の魂と愛の物語。親友の人生を壊してしまったことをきっかけに、すべてを捨て日本を去った鳴滝琉を礒村勇斗、見知らぬ国の教会で鳴滝の命を救う韓国人ボクサーをオク・テギョン(2PM)が演じる。監督・脚本は小説家、監督、クリエイターなどマルチな才能をもつ新鋭・橋爪駿輝が務め、ふたりの孤独な魂がゆっくりと邂逅していくさまを、切なく愛おしく描き上げる。

『今際の国のアリス』シーズン3は9月に配信が決定。ダブル主演の山﨑賢人&土屋太鳳、監督の佐藤信介が再び続投する。生きる意味を見失ったアリス(山﨑)とウサギ(土屋)が仲間とともに、元の世界に戻ることを希望として命懸けの“げぇむ”に挑む。シーズン2のラストに映し出された「JOKERカード」が不気味に漂うコンセプトアートが公開された。再び挑む“げぇむ”に導かれる、未知なる旅の行方とは――。

そして、10月配信の新作ロマンスシリーズのタイトルが『匿名の恋人たち』に決定した。小栗旬が演じる、過去のトラウマから「人に触れられない」主人公と、ハン・ヒョジュが演じる天才ショコラティエでありながら「人の目を見られない」ヒロインの、大人の不器用で愛おしい恋が描かれるロマンティックコメディ。赤西仁、中村ゆりといったキャストが脇を固め、監督にはNetflixシリーズ『幽☆遊☆白書』の月川翔、プロダクションデザインに『パラサイト 半地下の家族』のイ・ハジュン、編集も同じく『パラサイト 半地下の家族』のヤン・ジンモ。小栗とヒョジュが縁側で隣同士、同じ方向をみつめて腰掛ける解禁画像から、これから始まるであろうふたりのケミストリーを期待させられる。

シリーズで最後に紹介されたのは、11月配信の『イクサガミ』。直木賞はじめ数々の賞を受賞した時代小説家・今村翔吾の同名小説を、主演・アクションプランナー・プロデューサー:岡田准一、監督:藤井道人のタッグで描く命懸けのバトルロワイヤル。さらに、藤﨑ゆみあ、清原果耶、東出昌大、染谷将太、早乙女太一、遠藤雄弥、淵上泰史、城桧吏、山田孝之、一ノ瀬ワタル、吉岡里帆、二宮和也、玉木宏、伊藤英明らのキャストを迎えて“命をかけた侍たちの遊戯”を描く。

『新幹線大爆破』のリブート版や、新たな恋愛リアリティシリーズも!

続く映画パートで紹介されたのは3作品。2月27日(木) に配信を控える『Demon City 鬼ゴロシ』は、妻と娘を奪われた殺し屋の復讐劇を描く。マサカリを片手に<復讐の鬼>と化す坂田周平に生田斗真、その仇敵、裏社会を牛耳る謎の組織「奇面組」に尾上松也、東出昌大、髙嶋政伸、田中美央ら実力と個性を兼ね備えた俳優陣が名を連ねる。監督・脚本は映画『メランコリック』の田中征爾が務める。

4月23日(木) に配信が決定した『新幹線大爆破』は、不朽の名作の“リブート”となる作品で、主演・草彅剛、監督・樋口真嗣、さらにJR東日本の特別協力により、新たな傑作として生まれ変わる。東京行きの新幹線・はやぶさ60号に時速100kmを下回ると爆発する爆弾が仕掛けられた。さらに犯人から要求されたのは、爆弾解除の身代金1,000億円。公開された画像に映るのは、東北新幹線・はやぶさ60号の車掌として働く主人公・高市の姿。果たして、走行中のはやぶさ60号はこの危機を乗り越えることが出来るのか。

12月に配信されるのは、『10DANCE』。ダブル主演となる竹内涼真と町田啓太が演じるのは、それぞれラテンダンス日本チャンピオンとスタンダードダンス日本チャンピオンで世界2位の記録をもつプロの競技ダンサー。あることをきっかけに<10ダンス>の世界に入ることになったふたりは、その頂点を共に目指すことで、ぶつかりながらも強く惹かれ合っていく。今回公開された画像には、ふたりが凛とした表情で競技ダンスに挑む姿が映し出される。『るろうに剣心』シリーズの大友啓史が監督を務める本作は、男と男の官能の本格競技ダンス映画となっている。

続いて、Netflixのアンスクリプテッドパートでは4作品を紹介。全てのデジタルデバイスを手放し、フランス・ニースに集まった男女10名が異国を旅する中で運命の恋を探す恋愛リアリティシリーズ『オフライン ラブ』。スタジオMCに小泉今日子と令和ロマンを迎え、連絡手段は手紙または直接会っての会話のみというもどかしさが“運命の恋”を盛り上げる。こちらは2月18日(火) より配信がスタートする。

2作品目は本イベントをもって初解禁となったNetflixコメディ『罵倒村』。Netflixの人気作品『トークサバイバー!』『LIGHTHOUSE』を手がけるプロデューサー・佐久間宣行が生み出し、YouTubeチャンネルで総再生数が1,500万回を超える本シリーズが、MCに新たに東野幸治を迎えパワーアップしてNetflixに登場。「村人たち全員が罵倒してくる」村で芸人たちがひたすら罵倒に耐えるというお笑い企画に挑む芸人たちに注目してほしい。

3作品目も同じく本イベントで初解禁となった『ファイナルドラフト』。25人の元プロアスリートたちが、それぞれのセカンドキャリアを賭けて対決するサバイバルリアリティショーだ。Netflix日本発の作品で初ジャンルの作品で、賞金3,000万円と輝かしい人生を賭け、最後のひとりになるまで蹴落とし合いを繰り広げるサバイバルゲームが描かれる。

4作品目はタイトルと概要が解禁となった恋愛リアリティシリーズの『ラヴ上等』。昨年企画開発中であることが発表されたMEGUMIプロデュースの「ヤンキー恋愛リアリティショー」で、仲間と地元を愛し、惚れた相手を死ぬ気で守る。誰よりも己の心に忠実な純情度100%のヤンキーたちによる、血の気の多い「純愛」リアリティショーに期待が高まる。

MEGUMIが語る、Netflix作品が心を動かす理由とは?

ラインナップ紹介に続いて、トークパネルが実施された。最初は、恋愛リアリティシリーズやコメディなどの<アンスクリプテッド>のトークパネルを開催。アンスクリプテッドとはいわゆる映画やシリーズなどの「Scripted」に対し、脚本がない作品全般を指す。Netflixコンテンツ部門でアンスクリプテッドを統括する太田大は、Netflixのアンスクリプテッドでは「企画の新規性」と「<人間の本音を映し出せる>かどうか」を重視し企画開発を行っているといい、今年は5作品の配信を予定、『ファイナルドラフト』でサバイバル番組の領域にチャレンジするなど、今後さらに多様なクリエイターと様々なジャンルの作品を提供していくと今後の展開を語った。

『罵倒村』プロデュース・演出を務める佐久間宣行と恋愛リアリティシリーズ『ラヴ上等』プロデューサーを務めるMEGUMIが登壇し、Netflixの太田が進行を務めトークを展開。まずは佐久間が登壇し、昨年シーズン3が配信され話題になった『トークサバイバー!』について「クリエイターファーストなことに驚きました。自由度が高く仕事ができるところと、『トークサバイバー!』が配信になってからのネット上の盛り上がりがすごくあって、正直これがNetflixかっ!という感じでした」と当時の反響を振り返り、今年配信となる『罵倒村』については「罵倒される理由があるような、昔やらかしちゃった芸人さんたちが呪われた村で罵倒されてサバイブしていくという企画です。Netflixで更にスケールアップしてサバイバルシステムで行く先々でさまざまなかたちでさまざまな芸能人から罵倒されるというものになってます。見ごたえのある仕上がりになっていると思います」とNOBROCK TVで人気を博す本企画をNetflixで新たに制作するにあたっての想いを語った。

続いてMEGUMIを迎え、恋愛リアリティシリーズの『ラヴ上等』についてトーク。MEGUMIは「昨年この場でヤンキーの恋リアを企画中という発表をさせていただいたんですが、正式に企画が決定しましてタイトルが『ラヴ上等』に決まりました。ヤンキーの方のキュートなギャップの部分が見えたらいいなと思っていて、番組で存分に発揮できるように準備しております。あと、皆さんの言葉がめちゃくちゃ痛快なんですよね。元気が出るのでそのあたりも注目していただきたいです」と制作中の裏側を語り、プロデューサーとしての挑戦について「手探りな部分もありますが、面白さの部分を制作の方と話しているうちにフッと沸いてくることがあって、これが企画会議の面白さなんですね」と話すと、たくさんの番組を手がけてきた佐久間も「ひらめき待ちの地獄の時間というのがあるんですよね(笑)」と笑いを誘った。

Netflixが求める企画の新規性について聞かれると佐久間は「たくさん番組があるなかで新規性が中々難しんですけど、Netflixで制作する上では、笑えるけど切ないとか他の要素が組み合わさっていたり、この出演者の表情見たことないだろという部分で勝負していきたい」、MEGUMIは「私たちが作る新しい視点というのはキュートさかなと思います。(出演者が)可愛いな愛おしいなと思ってもらうにはどういうストーリーがあると輝くのかということをすごく話し合ってますね」とそれぞれ担当する作品の視点から想いを語った。

さらに、Netflixとの企画開発や撮影過程の楽しさ、Netflixらしいと思うところを問われると佐久間は「ルックのこだわりは最初にありますね。あとは最終的に“佐久間さんが納得していればいいですよ”と現場で言ってくださるので、クリエイターに対する向き合い方は有難いなと思いますね」、MEGUMIも「Netflixの方は私じゃなきゃ生まれないことを大事にされていて。“これって人気出そうだよね”よりも、私が面白いと思っていることを求めてくださって、それがヤンキーだったんですけど(笑)。音楽も含めて細かいところにも理由が全部にある。なんか流行ってるからというのがないので、この積み重ねがNetflix作品が心を動かす理由なんだなと感じています」とNetflixが持つ可能性について期待を寄せた。

樋口真嗣監督と草彅剛が『日本沈没』以来20年ぶりにタッグ!

<映画>パートに登壇したのは『新幹線大爆破』の樋口真嗣監督。進行を務める同作品のエグゼクティブ・プロデューサーであるNetflixコンテンツ部門の佐藤善宏とは『シン・ゴジラ』も一緒に作りあげた旧知の仲である。本作の原作は、1975年に公開された佐藤純彌監督による同名映画。映画『スピード』の元となった作品に対し、樋口監督は深い思い入れを抱いている。「小学3年生の時に初日に観に行って以来、50年間好きな作品です。レーザーディスクのジャケットデザインも手がけさせていただいたことがあり、人生で選ぶ3本の映画のうちの1本に入るほどです」と語る。

この作品は彼にとって映画の原体験ともいえる存在であり、そんな作品をNetflixでリブートしようと決意した背景には、プロデューサーの佐藤氏からの強い働きかけがあった。「佐藤プロデューサーは、走り出したら止まらない馬力のある人物です。50年前に困難と言われた題材に挑み、無理を承知で作品を作り上げたように、現代でもこれを再び映像化することが可能なのか、という挑戦がありました」と樋口監督は語る。単なるリメイクではなく、令和の時代に合わせて再構築するというリブート作という意義のもと、プロジェクトは進められたという。

また、物語の核となる犯罪のあり方も現代に合わせて見直された。「身代金目的の犯罪は、現在ではほとんど見られなくなっています。そのため、今の世の中に通じる犯罪とは何かを考え直す必要がありました」と樋口監督は述べる。さらに、新幹線の運行本数が増えたことを踏まえ、爆弾が仕掛けられた車両だけでなく、他の車両への影響も徹底的に調査し、物語に反映させたという。その結果、舞台を令和の日本に移し、「盛岡発東京行きの、新幹線はやぶさ」という設定へと大きく変更。現代を生きる人々に響く作品へと進化を遂げた。そして本作の主人公は、はやぶさの車掌・高市。「車掌は乗客との接点が最も多く、責任も重い。昔に比べて乗務員の人数が少ないことも考慮し、よりドラマ性の高い人物として設定しました」と語る。

車掌・高市を演じる草彅剛とは、『日本沈没』以来20年ぶりのタッグとなる。「草彅さんが他作品で素晴らしい演技をするたびに、自分が撮れないことが悔しかった」と明かし、久々の共演に感慨深い様子だった。また、草彅の演技について「20年分の人生の深みが加わり、鉄道人としての耐える芝居が印象的だった」と絶賛した。さらに、あるアクションシーンでは無理をさせたことを謝罪しつつも、草彅がその要求に応えてくれたことに感謝を述べた。

さらに本作の大きな特徴は、原作では実現できなかったJR東日本の特別協力。普段立ち入ることが許されない車両センターや倉庫が撮影に使用されたというが「列車は基本通常運行があるので撮影許可がおりるなんてありえない。しかし今回は撮影専用列車をあいてる時間に東京~青森間を7往復も走らせて頂きました。それ以外にもJR職員の方にも敬礼の確度や立ち振舞などご指導頂き、監修していただきました」と、撮影にあたっての厳しいルールの中、最大限のリスペクトをもって撮影に臨んだといい、よりリアルで緊張感のある映像に仕上がった。

樋口真嗣監督作品の代名詞ともいえる「VFX」「特撮」の要素は本作でも十二分に発揮されている。「タイトルにもあるように爆破シーンはしっかりと描かなくてはならない」とし、「日本では珍しい6分の1スケールの巨大ミニチュアを制作。実際に走行させ、それに合わせてカメラも走らせることで、よりリアルな重量感を表現しました。この規模のミニチュア撮影はキャリアの中でも最大規模でした」と語った。最後に樋口は「今までのどの日本映画にも実現できないものに仕上がりました」と自信をのぞかせ、現代における新幹線のリアルを反映し、最新技術を駆使した新たな挑戦の結晶となった本作の配信が待ち遠しい様子だった。

岡田准一さんは現場の士気を常に高めてくれました

3部構成のトークパネル、最後の<シリーズ>パートは、11月に配信がスタートする『イクサガミ』の藤井道人監督と、主演・プロデューサー・アクションプランナーの岡田准一が登場、エグゼクティブ・プロデューサーのNetflixコンテンツ部門・髙橋信一の進行で行われた。

本企画は、髙橋が岡田にプロデューサーとしての参加を提案したことから始まったとのことで、岡田は原作小説について、「原作者の今村さんの作品は以前から拝読しており、時代劇を継承しながら現代の視聴者にどのように伝えていくかを常に模索され戦われている姿勢にすごく敬意を抱いていました」と明かし、本作の映像化にあたっては、幅広い世代が楽しめるエンターテインメント性を備えた作品として、「新たな時代モノの道を切り拓くことができるのではないか」との可能性を感じたという。

また岡田は「歴史モノではこうあるべきだとか日本人の美しさを描くべきだという高いハードルがある一方で、本当に面白いエンターテインメントとして再考する必要がありました」と述べた。そのうえで、「黒澤明監督が39歳で『羅生門』を制作したように、上の世代の知見を借りつつ、若い世代のエネルギーとともに時代モノと向き合うことが重要だと考え、藤井監督の参加は不可欠でした」と振り返った。

そのビジョンに強く共鳴した藤井監督は、「これまで自分が生きていない時代を描く経験はありませんでしたが、原作が非常に魅力的で、エンターテインメント性をしっかり捉えた作品だと感じました」と語り、オファーを即決したことを明かした。制作の上で最も大切にしていたのは、「様式美や精神を継承しながら、新しいものへ再構築・アップデートを果たす」ことだったと言い、その中でも特にこだわったのが“キャラクター”であり、そのキャラクターを演じる俳優陣には、日本屈指のオールスターキャストが集結した。

キャラクターを描くにあたり、岡田は「物語上のゲーム性だけでなく、それぞれの人生や背景を折り込みながら、どのようにキャラクターを立てていくかを重視し、脚本は何度も作り直しました。日本、そして世界中の人々が理解しやすいキャラクターを意識し、衣装や武器、役者のトレーニングも考慮しながら構築していきました」と振り返る。脚本づくりやキャスティングといった準備段階から徹底的にこだわり抜かれた本作は、新たな時代モノの可能性を追求する試みとして、岡田と藤井監督の強い想いのもとで制作が進められている。

撮影が終了し、現在はポストプロダクションの段階に入っている本作。物語序盤の見せ場となるシーンでは、総勢1,000名のキャスト・スタッフが集結し、ワンシーンを数日かけて撮影するという大規模な撮影が行われた。岡田は「300人のキャストを動かすような大規模な撮影はNetflixならではのものでしたが、その分プレッシャーもありました。全員に熱量を伝えることが大変でした」と撮影時の苦労を振り返る。

また、アクションプランナーとしても携わった岡田は、現場で役者一人ひとりに演出を行い、「アクションはこうなんです!」と熱心に指導する姿も見られたという。藤井監督は「岡田さんは現場の士気を常に高めてくれました」と語り、彼のリーダーシップが作品のクオリティ向上に大きく貢献したことを明かした。

さらに重要視したのが、一つひとつの画作りの強さだった。岡田は「CG技術が発達し、派手な映像表現が可能になった今だからこそ、日本的な伝統をつなぎながら、印象的な画作りにこだわりました。監督ともルック(画)については日々話し合いを重ねました」と振り返る。そして、「黒澤監督の口癖が『かっこいいのか?』だったと聞き、非常に驚きました。自分たちの美意識が通用するのかを常に意識しながら制作に臨みました」と本作のビジュアル面への強いこだわりを明かした。

「30代を中心とする若いチームが作品創りに携わる」ということも大きな挑戦であり、「若いスタッフが考えたアイディアをベテランのスタッフの方が否定せず、面白がってくれてさらに色々な意見がでました」とベテランスタッフの知見と若手スタッフの感性の融合がポイントであったとふたりは語る。撮影当初は大変な現場ゆえに不安点もあったそうだが、撮影が進むにつれ、スタッフを含めみんなで戦い抜いてモノづくりの醍醐味を感じた作品になったという本作。藤井監督が「岡田さんのエネルギーが循環してつくっていけた」と表現するポジティブな影響が現場に広がり、大きな収穫と共に撮影を終えたという。

そして髙橋が話すのは、「日本、そして世界でも戦えるモノづくり」をしようというビジョンをチームで掲げていたということ。最後に岡田は、「若い世代の力を借りてMade In Japanを世界に向けてやってきましたが、世界に向けて、そして日本の方にかっこいいよねと言ってもらえるクオリティの作品になっていると思います。ぜひ、若い日本のクリエーターたちの才能を感じてほしいです」と話し、藤井監督は「自分が生まれて初めてできたプラットフォームが配信サービスで、配信ドラマを同世代と感じています。ここからどういうふうに進化していくのか退化していくかを目をそらさず、当事者として戦っていきたいという思いで挑みました。その責任は大きなものだったのですが悔いはないですし、期待を裏切らないように完成まで頑張っていきたいと思います」と日本のみならず、世界にも届く作品づくりを目指したという。

Netflix2025年の実写注目作品の紹介、各作品の新情報一挙発表にはじまり、Netflixに関わる才能豊かなクリエイターが集結した『Next on Netflix 2025』は幕を閉じた。

2025年のNetflix注目作品ラインナップ

2025年にNetflixで配信を予定している日本の主な実写タイトル

<映画>
Netflix映画『Demon City 鬼ゴロシ』

2025年2月27日(木) 独占配信

Netflix映画『新幹線大爆破』

2025年4月23日(木) 独占配信

Netflix映画『10DANCE』

2025年12月 独占配信

<シリーズ>
Netflixシリーズ『阿修羅のごとく』

独占配信中

Netflixシリーズ『グラスハート』

2025年7月 独占配信

Netflixシリーズ『ソウルメイト』

2025年8月 独占配信

Netflixシリーズ『今際の国のアリス』シーズン3

2025年9月 独占配信

(C)麻生羽呂・小学館/ROBOT

Netflixシリーズ『匿名の恋人たち』

2025年10月 独占配信

Netflixシリーズ『イクサガミ』

2025年11月 独占配信

<アンスクリプテッド>
Netflixリアリティシリーズ『オフライン ラブ』

2025年2月18日(木) 独占配信

Netflixコメディ『罵倒村』

2025年 独占配信

Netflixシリーズ『ファイナルドラフト』

2025年 独占配信

Netflixリアリティシリーズ『ラヴ上等』

2025年 独占配信

Netflix 公式サイト:
https://www.netflix.com/jp/

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