日本で「年収1000万円」超は何パーセント? 最多は「300万円超~400万円以下」という結果に!「年収が高い業種TOP5」もあわせて紹介

日本で「年収1000万円」超は何パーセント? 最多は「300万円超~400万円以下」という結果に!「年収が高い業種TOP5」もあわせて紹介

2月10日(月) 17:10

年収1000万円と聞くと、高収入で豊かな生活を送っているというイメージを抱く人もいるのではないでしょうか。実際に、日本で年収1000万円稼ぐ人はどれくらいいるのでしょうか? 本記事では、国税庁のデータを基に日本の年収分布を解説し、年収を上げるために意識したいポイントを紹介します。

年収1000万円越えは全体のたった5.5%

国税庁が公表している「令和5年分民間給与実態統計調査」によると、年収1000万円を超える人は、日本の給与所得者全体のわずか5.5%です。かなり少ないと感じた人もいるのではないでしょうか。
 
男女別の内訳では、顕著な差が見られます。男性は1000万円を超えている人が8.6%おり、そのうち6.3%が1000万円超~1500万円の範囲に集中しています。女性は1000万円を超えている人が1.4%と、男性と比べて大幅に低い割合となっています。
 
この差は、女性に時短勤務やパート勤務の人が多い影響があるのかもしれません。
 

日本の年収分布

国税庁の同調査によると、令和5年の日本の給与所得者の平均年収は460万円です。つまり、年収1000万円超えの人は平均の2倍以上を稼いでいるということになります。また、年収は年齢とともに上がる傾向があり、ピークは55歳~59歳で、その後は下降に転じています。
 
ただし、平均年収は一部の高収入者の影響を受けるため、実態を正確に反映していない可能性があります。そのため、具体的な年収分布や業種別の収入状況を理解することが重要です。
 

年収ごとの割合

国税庁の同調査を基にした、年収ごとの全体の給与所得者分布は以下のとおりです。

・100万円以下:8.1%
 
・100万円超~400万円以下:42.6%
 
・400万円超~700万円以下:33.3%
 
・700万円超~1000万円以下:10.4%
 
・1000万円超~2500万円以下:5.2%
 
・2500万円超:0.3%

このように、全体の約50%が400万円以下、約70%が700万円以下の年収となっています。さらに細かく見ると、最も多い年収区分は300万円超~400万円以下で、全体の16.3%を占めています。
 

年収が高い業種TOP5

国税庁の同調査によると、年収が高い業種は以下の5つです。また、総務省統計局の労働力調査による2023年の業種別の就業者数も合わせて紹介します。

1.電気・ガス・熱供給・水道業

・平均年収:775万円
 
・就業者数:30万人(全体の0.4%)

 

2.金融業・保険業

平均年収:652万円
 
就業者数:155万人(全体の2.3%)

 

3.情報通信業

平均年収:649万円
 
就業者数:278万人(全体の4.1%)

 

4.学術研究、専門・技術サービス業、教育、学習支援業

平均年収:551万円
 
就業者数:256万人(全体の3.8%)

 

5.建設業

平均年収:548万円
 
就業者数:483万人(全体の7.2%)

一方、最も年収が低い業種は宿泊業と飲食サービス業で、平均年収は264万円です。業種によって年収が大きく異なるため、年収を上げたい場合は、上記の職種への転職を検討するのも1つの方法かもしれません。
 
ただし、年収が最も高い電気・ガス・熱供給・水道業は就業者数が非常に少なく、上位の業種ほど就業者人口が限られているため、転職は容易ではない可能性があります。
 
年収を上げたい場合、これらの業種への転職を検討するのも1つの方法ですが、自分のスキルや適性を十分に考慮することが重要です。
 

年収アップするために意識するポイント

年収1000万円という数字は、簡単に達成できる目標ではないかもしれませんが、達成には計画的な努力が重要です。今より年収を上げるためには、以下のポイントを意識してみてください。
 
・専門スキルを磨く:
 
資格取得やスキルアップに取り組むことで、自分の市場価値を高めることができます。資格手当がある会社であれば、モチベーションも上がりやすいかもしれません。また、DX化が進む中で、IT分野でのスキルは需要が高まっているでしょう。
 
・キャリアチェンジを検討する:
 
新しい分野への挑戦や、収入が高い業界への転職を視野に入れることも有効です。
 
・副業で収入源を増やす:
 
最近では、副業が認められる企業も増えてきています。ライティングやオンラインビジネスなど、空いた時間を使って副業に挑戦してみるのも1つの策です。
 

まとめ

年収1000万円を超える人は、日本全体のわずか5.5%しかいません。この数字を見ると、高いハードルに感じるかもしれませんが、日本の平均年収は460万円で、全体の約50%の人が年収400万円以下というのが現状です。
 
年収を上げるには、年収の高い業種へ転職したり、計画的にスキルを磨いて昇格を目指したりすることが有効です。
 
まずは情報収集をしながら、ライフスタイルを見直し、身近な目標を設定して一歩ずつ前進していくとよいでしょう。
 

出典

国税庁 令和5年分民間給与実態統計調査-調査結果報告-
総務省統計局 労働力調査 基本集計 全都道府県 2023年
 
執筆者:渡邉志帆
FP2級

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