2月9日(日) 19:40
ここでは、エアコンと加湿器を6時間使用した場合、それぞれ電気代がいくらになるかについて紹介します。
あるメーカーのエアコンで10畳程度の部屋を暖める場合にかかる電気代の目安は、1時間あたり30円前後、6時間使用すると180円前後です。
エアコンは、外気温と室温の差や、部屋の断熱性などの影響によって消費電力に差が生じます。室温が低ければ低いほど消費電力が高くなり、電気代も高くなる可能性がある点に注意しましょう。
あるメーカーの加湿器にかかる1時間あたりの電気代と6時間使用した際の電気代の目安は、表1の通りです。
表1
モード | 1時間あたりの電気代 | 6時間使用した際の電気代 |
---|---|---|
強 | 約10.4円 | 約62.4円 |
静音 | 約0.4円 | 約2.4円 |
エコ(強) | 約1.1円 | 約6.6円 |
※筆者作成
強モードで6時間使用しても、60円前後の電気代です。ただし、部屋の広さや加湿器の種類によってもかかる電気代は異なります。また、加湿器は水を使うため、電気代に加えて水道料金もかかる点に注意が必要です。
暖房で部屋が乾燥する大きな原因は、エアコンの使用により部屋の温度が上がるためです。エアコンにより室温が高まると、空気中に存在できる水蒸気の量は増えます。しかし、実際の水蒸気量は変わらないため、相対湿度が下がり、人は乾燥していると感じてしまうのです。
部屋が乾燥すると生じる、2つのおもなトラブルについて紹介します。
1つ目は、肌のトラブルです。部屋が乾燥すると、肌の水分が失われやすくなり乾燥状態になります。乾燥状態になると肌が敏感になり、肌荒れやかゆみなどのトラブルを引き起こしやすくなります。
2つ目は、感染症です。菌やウイルスは部屋の空気が乾燥すると感染力が高くなるといわれています。また、体の粘膜部分(鼻やのど)が乾燥すると、菌やウイルスを外に押し出す力が弱まります。
ほかにもドライアイや火災など、部屋の乾燥はさまざまなトラブルの原因となるおそれがあるため注意しましょう。
室内の乾燥を防ぐ方法は、加湿器の使用だけではありません。ここでは加湿器を使用する以外の乾燥対策についていくつか紹介します。
・部屋でお湯を沸かす
お湯を沸かすと水蒸気が発生し、部屋を加湿できます。ただし、吹きこぼれや空焚きなどには注意が必要です。
・洗濯物を干す
部屋の中でぬれたタオルや洗濯物を干すと、含まれる水分が少しずつ蒸発し部屋の湿度を高められます。
・霧吹きなどで水をまく
カーテンなどの布製品や空気中に水を吹きかけると、乾燥予防になります。ポイントは一気に大量に吹きかけず、1日に複数回実施する点です。また、吹きかける水をアロマミストなどにすると、リラックス効果も得られます。
・窓や床を水拭きする
窓や床を水拭きすると、乾く際に水蒸気が発生するため乾燥対策になります。
エアコンと加湿器を毎日6時間使用した場合、かかる電気代は1日あたり200円から300円程度と考えられます。エアコンは、外気温と室温の差が大きいほどかかる電気代が高くなるため、部屋の温度が下がりにくくなるよう工夫するとよいでしょう。
また、乾燥対策には加湿器を使用する以外にもいくつか方法があります。かかる電気代と労力を考え、負担がない方法を選びましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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