2月6日(木) 18:50
シャワーヘッドの節水機能を使わない場合と使った場合で、水道代がいくらかかるか比較してみます。
シャワーヘッドの節水機能を使わずに水を15分間出しっ放しにした場合、使用する水道量は約180リットルです。1リットル当たりの水道代を0.24円とした場合、15分間出しっ放しにしてシャワーを浴びると1日当たり約43円の水道代がかかります。1ヶ月に換算すると約1290円です。
次に、シャワーヘッドを節水できるタイプに取り替えた場合の水道代を見ていきましょう。節水率はメーカーによって異なりますが、ここでは節水率50%で、購入額が5000円程度のシャワーヘッドを例に計算します。
節水シャワーを使用した場合、水道量を50%節約できるため1日当たりの水道代は約21.5円、1ヶ月にすると約645円となります。
このことから、節水シャワーに取り替えると水道代が通常の半額程度で利用でき、5000円のシャワーヘッドの元が取れるまでに約8ヶ月かかることが分かりました。
節水シャワーヘッドには以下のような機能があるようです。
●水圧調整機能
●塩素除去機能
●止水ボタンつき
●ミスト機能
水圧調整機能がついたシャワーヘッドでは、優しい低めの水圧やマッサージができるような高めの水圧などが選べます。塩素除去機能がついたシャワーヘッドは、敏感肌の方におすすめの肌に優しいタイプです。
手元でシャワーを止められる機能がついたタイプは、出しっ放しにならないため高い節水効果に期待できます。ミスト機能がついたシャワーは肌の奥の汚れも優しく除去できるため、節水に加えて美肌効果にも期待できそうです。
商品にもよりますが、節水シャワーヘッドを使うと30〜50%程度の節水が期待できるといわれています。購入する際は、自分の好みの使い心地や節水できる割合を確認するとよいでしょう。
自宅のシャワーヘッドによっては、節水タイプへの交換ができない場合もあるため、事前確認が必要です。
シャワーヘッドはホースと一体になっているタイプと、取り外せるタイプがあります。取り外せるタイプであれば交換可能ですが、一体となっている場合はシャワーホースも交換する必要があるため、賃貸の場合は難しいでしょう。
専用のアダプターが必要な場合もあるため、購入するシャワーヘッドがメーカーに対応しているか確認する必要もあります。
また、シャワーの使用量が減ると、給湯器によっては熱いお湯が出なくなる可能性もあります。今使用しているシャワーヘッドの水量を減らしても温度に問題なければ大丈夫ですが、ぬるく感じたりお湯が出なくなったりする場合は注意が必要です。
このような場合は温度を調節するか、節水シャワーヘッドの使用を避けるか、検討する必要があります。
節水率50%の節水シャワーヘッドを使用すると、1ヶ月当たり約645円の節約が可能で、5000円程度のシャワーヘッドであれば約8ヶ月で元が取れます。ただし、商品によっては節水率が異なる場合もあるため、節約を重視する方は確認をしておきましょう。
節水シャワーによってはさまざまな機能がついており、水圧調整機能や塩素除去機能、ミスト調整機能などを選ぶと好みの使い心地が楽しめます。購入する際は、自宅のシャワーに対応しているか確認が必要です。
シャワーとホースが一体となっている場合や、使用量を少なくするとお湯が出なくなったりぬるくなったりする場合は、節水シャワーヘッドを使用できない可能性があります。対応可能なメーカーかどうかも確認して、自分に合ったタイプを選んでみてください。
東京都水道局 くらしと水道
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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