2月5日(水) 21:20
一般的に、多くのクレジットカードは18歳以上であれば作れます。
しかし、18歳でも高校に在学中であればクレジットカードを作れないことがほとんどです。条件を細かくみていくと、高校もしくは中学を卒業している、もしくは高校を中退して働いている18歳の人はクレジットカードを作れます。
なお、2022年4月1日以降、成年年齢が18歳に引き下げられたことにより、18歳以上であれば親の同意は不要になりました。
高校生の子どもにクレジットカードを持たせるのは、リスクが高いといえます。カードの契約者は親であり、クレジットカード会社との契約も親が締結しています。子どもがカードを不適切に使用して多額の請求が発生した場合、親がその責任を負うことになり、大きな問題が生じる可能性があるでしょう。
親のカードで子どもが買い物を繰り返したり、ゲームの代金を支払ったりした場合、翌月一括払いでは割賦販売法にもとづいた未成年者の契約取り消しが主張できません。
契約上は親が支払わなければならず、支払い遅延が発生すると信用に大きな影響をおよぼすでしょう。クレジットカードを子どもに持たせるのであれば、リスクを避けるために管理や監視を徹底する必要があります。
「家族カード」を利用する方法もあります。家族カードは本会員のカードを元に発行され、利用限度額は本会員のカードの限度額内で管理されます。
ただし、親のクレジットカードの限度額が高ければ、子どももその範囲内で利用できる点に注意が必要です。限度額が高い場合、子どもが使いすぎてしまう可能性があるでしょう。
高校生はクレジットカードを作れませんが、デビットカードであれば作ることが可能です。デビットカードの多くは無審査であり、15歳以上であれば高校生でも作れます。
子どもがバイトをしてお金をためる意思があるなら、子どもの口座でデビットカードを作成し、自分で管理してもらうのも1つの手段です。デビットカードの利用は、お金の管理を学ぶことにも役立つでしょう。
デビットカードは、使用時に口座残高から支払金額がすぐに引き落とされます。そのため、口座残高を超える金額の買い物には使用できません。使いすぎる心配がない点が、デビットカードの魅力です。無理な支出を防ぎ、高校生である子どもの金銭管理能力を養う上でも役立ちます。
また、デビットカードを利用すると、支払い後に確認メールが届くため、不正利用があった場合にはすぐに気づけます。カードを紛失したり盗まれたりしても、カスタマーサポートに連絡すれば即座に利用停止ができ、不正な決済に対して補償されるため、高校生でも使いやすいでしょう。
デビットカードはクレジットカードよりもリスクが低いため、金銭教育の一環としても非常に適した選択肢といえるでしょう。
高校生は、基本的にクレジットカードを作れません。しかし、クレジットカードを子どもに持たせることには、不適切な使用や管理不足によるリスクが生じる可能性があります。
そのため、子ども用としてデビットカードの作成を検討しましょう。クレジットカードは利用限度額まで使用できますが、デビットカードは口座残高が利用限度額となるため、使いすぎる心配がなく、金銭管理を学ぶ安全な手段として有効です。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
【関連記事】
クレジットカードの使い分け方法を伝授! 2枚・3枚持ちが最強!