2月4日(火) 18:20
住んでいる自治体に依頼すると、家具などの粗大ごみを回収してもらえます。申込方法やごみの出し方のルール、回収スケジュール、手数料の金額などは自治体によって異なるため、公式ホームページなどで必ず確認しましょう。
多くの自治体で、インターネットや電話での受付を行っており、地域のスーパーやコンビニ、郵便局などで販売している手数料分の専用チケットを購入することで手数料を支払えます。指定の日時にチケットを貼付した粗大ごみを家の前に出しておくか、指定の集積所に自分で持ち込むことで回収が完了するのが一般的です。
手数料の金額は自治体や粗大ごみの種類・サイズなどで異なります。例えば、東京都北区や新宿区では、粗大ごみの種類に応じて1点当たり400~3200円で回収を行っています。自治体に粗大ごみ回収を依頼する主なメリットは、次のような点です。
・比較的安い費用で利用できる
・申し込みさえすれば面倒なやり取りがほとんど必要ない
・自治体に適切な方法で処分してもらえる
一方で次のようなデメリットもあります。
・自分でごみを指定の方法で解体したり指定の場所まで運んだりする必要がある
・申し込み後すぐに回収してもらえるとは限らない
家具、家電、食器、寝具などの家財道具、書籍やおもちゃ、趣味の品などの不用品の回収を行う専門業者もいます。
不用品回収業者に依頼すると、指定した日に自宅を訪問して査定や回収をしてもらえ、運搬などの作業も全て引き受けてもらえるのが一般的です。依頼できる作業や家具の大きさなどの範囲は業者によって異なるため、依頼する前にしっかり確認しましょう。
不用品回収の料金は多くの場合、不用品1点単位または使用するトラックの大きさで料金が決まる「詰み放題」形式で、1万円未満から5、6万円までと価格帯の幅が広いのが特徴です。処分が必要な物品が多い場合には詰み放題、少ない場合は1点単位のプランを使い分けるとよいでしょう。
回収された不用品はリユースやリサイクルに回されるのが一般的ですが、なかには不法投棄などの違法行為をする業者もいるようです。また、不当な高額請求によるトラブルの事例もあるため、ユーザーレビューなども参考にしながら信用できる業者を探しましょう。
不用品回収業者のメリットは次のようなものです。
・自分の都合に合わせて回収してもらえる
・一度に多くの不用品を処分しやすい
・自分で作業する必要がない
一方で次のようなデメリットもあるため注意しましょう。
・悪質な業者も存在する
・費用が割高になる可能性がある
不用になった家具や家電のなかにはにまだ使えるものがある場合は、リユースに回すことも検討してみましょう。例えば次のような方法があります。
・リサイクルショップに売る
・オークションサイトやフリマサイトで販売する
・フリーマーケットやバザーで販売する
・不用品譲渡サイトを利用する
また、自治体が「リユースプラザ」「リサイクル活動センター」などの名称で住民から不用品を回収し、販売や譲渡を行っている場合もあります。
まだ使えるものをリユースに回すことは、環境にも優しい取り組みです。また、処分費用がかからないだけでなく、不用品を売却して得たお金が引っ越し費用の足しになる可能性もあり、まさに一石二鳥と言えるのではないでしょうか。
引っ越しのときに出る粗大ごみは、自治体に回収してもらったり、不用品回収業者に依頼したりすることで、スムーズに処分できます。どちらの方法も処分するもののないように応じた費用がかかるため、比較してコスパのよいほうを選びましょう。
また、使えるものは自らリユースに回すことで、費用をかけずに処分できたり、不用品をお金に換えたりできる可能性があります。環境にも優しいリユースという選択肢も、ぜひ検討してみましょう。
東京都北区 粗大ごみ料金改定について(令和5年10月1日以降)
新宿区 粗大ごみの処理手数料一覧
世田谷区公式ホームページ 粗大ごみの出し方
横浜市 初めに粗大ごみの手続きの流れについて知りたい
新潟市 粗大ごみ
内閣府 政府広報オンライン まだ使える使用済み製品を活かす!エコでお得な「リユース」を考えてみませんか?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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