マーベル・スタジオによる最新作『ファンタスティック4：ファースト・ステップ』が2025年夏に公開されることが決定。特報映像およびポスターが合わせて解禁となった。
【写真を見る】ロバート・ダウニーJr.がドクター・ドゥーム役でシリーズに帰還



これまでマーベル・スタジオ作品では、アイアンマンやキャプテン・アメリカをはじめとした、人間味あふれるヒーローたちの姿や、その心情を丁寧に描いてきた。現代に生きる人々と同様に、悩みや葛藤を抱えながら戦うヒーローたちは、時にぶつかり合い失敗しながらも、互いに尊重し団結することで、強大な敵にも立ち向かってきた。“ファンタスティック・フォー”は、そんなマーベルのヒーローたちや「アベンジャーズ」の原点ともいえる、マーベル・コミックス最初のヒーローチームだ。

また、昨年夏にアイアンマンことトニー・スタークを長きにわたって演じて来たロバート・ダウニーJr.がドクター・ドゥーム役でシリーズに帰って来ることも発表されたが、本作はドクター・ドゥームとの関連性も高いといわれる『アベンジャーズ／ドゥームズデイ(原題)』(2026年米公開)につながる物語としても大きな期待を集めている。

ファンタスティック・フォーは、アメリカ、ニューヨークに拠点を置くヒーローチーム。宇宙でのミッション中に起きたアクシデントにより、特殊な力を得てしまった4人の“家族”の活躍が描かれる。天才科学者でもあるチームのリーダー、リード・リチャーズ／ミスター・ファンタスティックは、身体がゴムのように伸縮自在となる能力と卓越した知性と発明の才能を持つ戦略家。リードのパートナーであるスー・ストーム／インビジブル・ウーマンは、透明化や強力な力場を生み出す能力の持ち主で、チームの精神的支柱としてメンバーを支える。スーの弟で炎を自在に操る能力を持つジョニー・ストーム／ヒューマン・トーチは、全身を炎に包み、空を飛ぶことができ、若く陽気でチームのムードメーカー的存在。そして、リードの親友で、岩のような強固な身体を持つベン・グリム／ザ・シングは、類まれなる怪力の持ち主で戦闘力も抜群だ。

今回、解禁された特報映像では、1960年代のレトロフューチャー要素が詰まった映像をバックに、宇宙からの危機に対して、家族一丸となって立ち向かおうとするファンタスティック・フォーの姿が捉えられている。ニューヨークにあるバクスター・ビルで、ハービーというロボットと共に暮らす彼らからは、“宇宙での事故”という大きな傷を抱えながらも互いに支え合いながら、暮らしている様子がうかがえる。また映像には、鮮やかなブルーにチームを象徴する「4」のロゴがあしらわれたコスチュームを着る姿、流線型のデザインが印象的なブルーの車も登場。ザ・シングのTシャツやお面をかぶっている、ファンと思しきキッズの姿も見受けられるなど、すでにヒーローチームとして人気を集めている様子だ。彼らはこの世界でいったいどんなチームなのだろうか。そして、彼らのもとに訪れる宇宙最大の危機とはいったい。

本作の監督を務めるのは、マーベル・スタジオドラマ「ワンダヴィジョン」で監督＆製作総指揮を務め、高い評価を獲得したマット・シャクマン。そして、「マンダロリアン」、『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』(24)のペドロ・パスカルがミスター・ファンタスティック役、「ミッション：インポッシブル」シリーズ、『ワイルド・スピード／スーパーコンボ』(19)のヴァネッサ・カービーがインビジブル・ウーマン役、「ストレンジャー・シングス 未知の世界」などのジョセフ・クインがヒューマン・トーチ役、「パニッシャー」や「一流シェフのファミリーレストラン」などのエボン・モス＝バクラックがザ・シング役でシリーズに参戦する。

今後の「アベンジャーズ」シリーズにも深くかかわってくるであろうファンタスティック・フォー。その最初の活躍を描く『ファンタスティック4：ファースト・ステップ』は見逃し厳禁だ！

文/平尾嘉浩


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