最近、夫の様子がおかしいのです……。年中携帯電話を握っており、片時も離さないのですから。まさか不倫? モヤモヤとした気持ちでいっぱいです。7歳の娘も、夫の姿に首を傾げています。休みの日もでかけてしまうことが多く、いつものパパと違うといった顔です。
浮気ごときぃ!?
私はモヤモヤとした気持ちに耐えかね、調査会社の門をたたきました。すると、驚きの真実が次々と明らかになって……。しかし、毎日の生活をストップさせることはできません。今日も、娘の習い事の付き添いです。
この習い事には娘の親友も通っていて、奇遇なことにパパ同士も高校の同級生で仲良しなのです。しかし、私はマウントを取るのが好きで、グイグイくるママが苦手でした。今日も、レッスンに向かう途中でバッタリ遭遇。そして、何かあったのかと尋ねてきたのです。どうやら、私が調査会社から出てきたところを見かけたようで……。私が浮気調査を依頼したことを言い当てました。そして、何か困ったことがあれば力になるわよと、手を力強く握ってきたのです。これはもう、ごまかしが利かないようです。観念しなくてはいけません。
ママ友は上から目線で、『浮気』についての持論を語り始めました。挙げ句、「たかが浮気ごときで離婚!? 心が狭い!」「男は浮気をしてナンボ、家族のために日頃頑張って働いている夫がかわいそう」とまで言うのです。私と娘はポカーンとしてしまいました。
娘に連れて行かれた先には…
子どもたちのレッスンが終わり、一緒におやつを食べたいと言う娘たちに根負けし私たちは娘の行きたいと言うカフェへ向かいました。パパがそのお店のショップカードを持っていたのを見て、行ってみたくなったのだそうです。私はそれを聞いて、おもしろいことが起きそうだと思いました。
若者に人気のあるそのカフェは、今日もお客さんであふれかえっていました。でも、何だか場違いなお客さんが数名いるようです。目立つので、目を凝らさなくてもよくわかります。ママ友も、すぐに気づいたようです。もちろん子どもたちもです。「あっ、パパ!」 若者にまぎれて、おじさんが2人、とある若い女性と一緒に座っていました。何だか3人とも、険しい顔をしています。
じつは私、この情報を調査会社から仕入れていました。ここが密会場所になっていること、そして、まもなく彼らに修羅場が訪れるはずだということも……。
私は若い女性を指し示し、夫の不倫相手だとママ友に説明。そして、ママ友の夫の不倫相手でもあると教えたのです。証拠写真を見せると、彼女は声を失うほど驚いていました。そこに写っていたのは、子どもたちが通った幼稚園でヘルプ要員として一時期働いていた、幼稚園教諭だったのです。
異様な雰囲気を察した娘が、パパを許す?と聞くので私は笑顔で「許す」と答えました。すると、今度はママ友を見て、「おばちゃんも許す? オジちゃんの浮気がわかった今、さっきママに言ったことはどうするつもり?」と尋ねるではありませんか。ママ友は怒りを抑え、プルプルと震えています。
人生を再スタート!
ママ友は結局怒りを抑えきれず、現場に乗り込んでしまいました。3人で修羅場を迎えていたようですが、私たちの出現で3人とも真っ青な顔に早変わり! 私とママ友は、その場で夫たちに離婚を突きつけました。私たちはこれから夫たちと闘って、親権と養育費、慰謝料を手に入れるつもりです。
不倫相手の女性ですが、他のパパたちも手玉に取っていたようです。幼稚園という現場で起きてはいけないことですから、当然のことですが彼女は職を失いました。慰謝料の請求総額も多額だったことでしょう。
後日、ママ友は私に謝罪。猛省して、これからはつまらないことを言わず、子どものために一生懸命生きると言っていました。
同時期にシングルマザーになった私たち……。子どもたちの成長スピードには追いつかないかもしれないけれど、私たちも親としてさらに成長していかなくてはならないと思っています。これからはたくさん話して、苦労を分け合って、助け合いたいです。子どもたちのように、これから仲良くなれたらいいなと思います。
◇ ◇ ◇
人付き合いをする上で、相手の気持ちを考えるということは大切なことです。決して自分の考えを押しつけず、相手の心に寄り添う。そういう姿勢が大事ではないでしょうか。
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班
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