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前回からの続き。私はサキ。息子のタカオミは高2、娘のミユは高1です。つい先日モラハラ気味だった元夫との結婚生活が終了し、身の危険を感じた私はひとまず実家を頼りました。ただ定年退職をしてずっと家にいる父からは、なにか行動するたび「ひとこと断りを入れろ」と言われます。けれど日常の行動にまでいちいちお伺いを立てなくてはいけないのでしょうか?そう思って職場の先輩に話すと、私の方が父に合わせるべきだと言われました。
先輩に教えられ、ようやく父の感覚が分かったような気がします。私は居候させてもらっていて、一方的に迷惑をかけている立場だということを自覚すべきでした。私はその夜、子どもたちにも父のペースに合わせてほしいとお願いしました。
ある日突然、自立したはずの娘と高校生の孫たちが一緒に暮らしはじめたら困惑するでしょう。「実の親なんだから支えてくれるはず」そんな甘い考えがあったことは認めます。私は両親に、あらためて頭を下げてお願いしました。
実家で窮屈な暮らしをすることになった私は、本来であれば心安らぐはずの場所なのに……と思ってしまっていました。けれど実家はもう両親ふたりの住まいであって、「私の家」ではないのです。ここは私が安らぐ場所ではなく、父や母が安らげる場所であるべきなのでしょう。
私の方からなるべく早く自立する決意を伝えると、父も穏やかに励ましてくれました。突然押しかけてきたただの居候であるにも関わらず、昔と同じような感覚で甘えてしまった私。手を差し伸べてくれた両親の支えに感謝しながら、この先は迷惑をかけずに済むよう精一杯頑張っていくつもりです。
原案・ママスタ脚本・物江窓香作画・金のヒヨコ編集・井伊テレ子
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