【写真】何も知らない玲央(西垣匠)、ピュアなまなざしで尊敬する響子(高岡早紀)を見つめる

渡邊圭祐と瀧本美織がW主演を務めるドラマ「財閥復讐～兄嫁になった元嫁へ～」(毎週月曜夜11:06-11:55、テレ東系ほか)の第4話「身から出た錆」が、1月27日に放送された。第4話では、由貴也(渡邊)の響子(高岡早紀)に対する復讐(ふくしゅう)が描かれ、高岡の怪演っぷりが視聴者を沸かせた。(以下、ネタバレがあります)

■自分を目の敵にして来た母に復讐

同ドラマは、テレ東とアミューズクリエイティブスタジオが共同制作した完全オリジナル漫画を実写化。欲しいもののためには手段を選ばない妻・絵理香(瀧本)に裏切られた“サレ夫”由貴也が人生を懸けて一族に復讐する痛快無比な復讐劇を描いた、不倫、復讐、財閥、貧富の差など怒涛(どとう)の展開がめじろ押しのエッジの効いたリベンジエンターテインメントだ。

幼少期から由貴也に冷徹な態度で接してきた伊勢財閥グループ会長であり由貴也の父・伊勢征一郎を渡辺いっけいが、そんな征一郎の妻であり、愛人の息子である由貴也を目の敵として虐げてきた養母・伊勢響子を高岡早紀が演じる。

また、幼い頃から由貴也を執拗にいじめてきた伊勢財閥の長男で、現在は伊勢グループ最大勢力企業のCEOを務め、絵理香と再婚する由貴也の兄・伊勢雅之役を武田航平が、伊勢財閥のグループ企業・iSEインターファッションの社長で、幼少期から雅之と一緒に由貴也をいじめてきたいとこ・伊勢悟史役を猪塚が、由貴也の最大の理解者で、兄・雅之と政略結婚をした妻・伊勢花歩役を宇垣美里が、響子の寵愛を受け、伊勢財閥一族の問題に巻き込まれていく若手経営者・佐竹玲央役を西垣匠が務める。



■響子、寵愛(ちょうあい)する若手経営者に体の関係を迫る

第4話では、由貴也が響子への復讐のため、響子が寵愛している玲央に近づいていく。一方、響子は玲央に体の関係を強いるが、玲央は突然のことに戸惑い、その場から逃走してしまう。

だが後日、考え直した玲央は響子と2人で会うことに。その情報を事前にキャッチした由貴也は、そのことを雅之に匿名で密告。雅之から報告を受けた征一郎は不倫現場に乗り込み、響子に今後一切の外出を禁じた。征一郎が去り、がっくりと肩を落としている響子の前に由貴也が現れ、復讐成功と勝ち名乗りを上げる。

今回は伊勢家の名前と金を使ってやりたい放題、自由奔放に生きてきた響子に対する復讐を描いたストーリーのため、高岡の怪演が随所に見られた。

例えば絵理香のことを称賛する玲央に対し、「絵理香は育児放棄している」などと絵理香のネガティブな情報を話すシーンでは、“女のジェラシー”にあふれた演技を披露。圧倒的に上である立場を保持しながらも、諭すような口調で玲央の心情をコントロールし、玲央に自ら選択させるように話を運びながら、その実、結論までは一本道の展開で誘導していくという長ぜりふを、独特のせりふ回しと目線の動きで、玲央だけでなく視聴者も引き込んでいく。

まばたきせず玲央を見つめていたかと思えば、視線を外し、重要なワードのときは相手の目を見つめる、といった目線の動きで緩急を操りながら画のリズムを生み出した。



■高飛車な顔がみるみる“負け犬”の顔に

そしてホテルの一室で拒む玲央を説得するシーンでは、玲央との物理的な距離感をうまく使いながら、最も効果的な方法で籠絡していく。

対して、征一郎に情事の現場に踏み込まれたシーンでは、一瞬にして“負け犬”の表情に変わり、先ほどまでの高飛車な顔とは真逆の表情に。この表情の落差が、由貴也の復讐の効果の大きさを表す指標にもなっており、視聴者の爽快感を増幅させた。

SNS上でも「高岡早紀さん、妖艶さがすごいです」「ひどい母親だと思っていたのになぜか最後はかわいそうに思えてしまった」「高岡早紀さすがだわ。響子にドキドキした」「憎たらしい響子だけど、中の人本当に美しいな」「ずっと魔性の女だよね。もはや本物の魔女なのかも」といった高岡の怪演ぶりや、いつまでも変わらぬ美貌を絶賛する声があふれた。

◆文=原田健





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