デビュー14年目!家入レオ インタビュー「“曲がることを楽しむ”、今はいろんな距離感や生き方を選択できるようになった」

家入レオ

デビュー14年目!家入レオ インタビュー「“曲がることを楽しむ”、今はいろんな距離感や生き方を選択できるようになった」

1月28日(火) 9:00

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Text:川上きくえPhoto:石原敦志

今年のはじめからボートレースのCMソングとして起用されている家入レオのニューシングル「雨風空虹」は、楽曲の疾走感と歌詞のリアリティ、そして歌声のテンションが、コンマ1秒の差で景色が変わる勝負の世界と、キラキラした水面を感じさせる仕上がりに。それは、日々自分を高め続けている選手の熱さと、同時に聴く人すべてを肯定する優しさが詰まった一曲となった。ここ数年、自らの深層部を洗い出すかのごとく自問自答を繰り返してきた家入レオ。2023年のアルバム『Naked』で自分の感情をネガもポジもひっくるめて裸にし、2024年のアルバム『My name』では自分の生まれ持った本質と向き合った。そして、30代となって初のリリースとなる今作では、最も自由に言葉を投げ、自由に叫ぶ、家入レオにしか歌えない歌を誕生させた。今彼女は、ひとりの人間としてアーティストとして、まさに地に着いた足の裏の感触を楽しんでいる。その逞しさと解放感を、ぜひ歌声から感じてほしい。

──新曲「雨風空虹」は喉全開フルパワーで、家入レオならではの一曲になりましたね。

突き抜けてますよね(笑)。今回ボートレースのCMのお話をいただいたので、平和島にある競艇場に行き、実際にレースを観て得たインスピレーションをもとに曲を書きました。今までボートレースのことはあまり知らなかったんですが、一視聴者としてボートレースのCMを目にしていたので興味が湧きました。実際に自分の目でレースを観たときに何を思うのかを感じてみたいなと思ったんですよね。目の前のレースは大迫力で、すごくカッコよくて。折角の機会だし、と舟券を買ったら、ビギナーズラックで当たりました(笑)。

──レースの様式としてギャンブルだけど、選手やテクニックを深く知れば知るほど、ボートレースってスポーツなんだなと思いますよね。

ほんとそう! 多くのスポーツには、選手生命といった時間との戦いの部分があると思うのですが、ボートレースに出会ってその固定概念が覆されました。77歳で現役選手としてご活躍されている方もいらっしゃって。体力のある若い選手のほうが優勢かと思いきや、熟練の技を持つ年配選手の方も積んできた経験という武器を持っていたり。その戦いの一つひとつが、選手一人ひとりの人生そのものなんだなという発見が、この「雨風空虹」に繋がったんですよね。もちろんレースに勝つために頑張っているんだけど、大切なのは、そこに向かう自分を極めること。その姿に胸打たれました。「自分を極める」と言うと、自分とは遠い話かも、と思ってしまう人もいるかもしれませんが、そうじゃなくて。早起きして、電車に乗って、会社で仕事をして、家に帰る、繰り返しの日々の中で“私には何もない”と思っている人にも、夢や憧れがなくたって、そうやって思い悩みながら本気で生きていることって素晴らしいことなんだよって曲を作りたいなという思いが、実際のレースを見て強くなりました。

──競艇場で一番感じたのは、ボートレーサーの生命力だったんですね。

それぞれ違う色のレース服を着た選手の方が水面を切っていく姿は虹がかかっているようだったし、コーナーの曲がり方はとても大胆でカッコ良かった。私も、今まで音楽に対してまっすぐでいたいと思って、そんな自分を大事にしていたんですが、30歳になってすごく楽になったんですよね。今年でデビュー14年目になって、これまではひたすらまっすぐ進んできたけど、これからは曲がることさえも楽しんでいきたいなって思うんです。

──曲がることを楽しむ?

そう。例えば今回も、共作した石崎光さんと歌詞の打ち合わせをしたときに、「燦々で靄靄のようだ」ってどう? と提案されて。私は元々書いていた自分の歌詞も好きで、「うーむ」って悩んだんだけど、これこそ曲がってみることが大事なのかもと思って、一度マイクの前で歌わせてもらったんです。そうしたら、そのフレーズを歌った瞬間にビビビッときて。ボートレースを観て「頑張れ!」と叫んだ胸の高鳴りにピッタリだなって。本当に感動した時って、その感動を上手く言葉にできない気がしていて。「燦々で靄靄」も躍動的だけど、冷静になると分かるようで分かんない歌詞(笑)。その感じが面白いなって思ったし、曲がる楽しさを、石崎さんに教えていただけたんですよね。私、10代20代の頃は「真面目だね」と言われるのがコンプレックスで、「面白味がない」と言われているような気がしていたんです。でも、今回の歌詞に「真面目で何が悪いの?」と書けたことで、これこそ私が心の底から、脊髄から滲む思いだ! ってスカッとした。ここ最近、「ワルツ」も含め優しい曲が多かったけど、「このヒリヒリ感も家入レオだ!」と思えたんです。

──言いたいことは変わらないけど、「理路整然」から離脱しました、という感じ?

まさに! うん、整理することをやめたかも。もっと感覚的でいいというか。10代の頃はインタビューを受けていて、きちんと言葉で説明できなきゃいけない、理由を話さなきゃいけないといつも思ってきたんですよね。例えば、何か新しいことをしたいと思っても、みんなを納得させないと新しいことをやれないって必要以上に思い込んでいたんだと思う。良くも悪くもみんなで幸せになりたいという気持ちが強かったし、10人中9人が賛成してもひとりが暗い顔をしていたら気になってしまっていたけど、年を重ねて、全部自分次第でいろんな距離感や生き方を選択できるようになったのは大きいです。

──「勝ち負けではなく、自分自身を極めること」というメッセージにドキッとする人も多いと思います。ちなみにこの曲で特徴的なのが、ほとんどフェイクとも言えるBメロのフレーズ。レオちゃん以外誰も歌えない(笑)。ここも思いっきり曲がりましたよね。

曲がりました(笑)。石崎さんが作ってくださったメロディをベースに構成も何度も練り直しました。「こういうメロディどう?」「私もっとこうしたいんです」みたいなやり取りを繰り返しながら決めていったんですけど、私以上に私の可能性を信じてくれている人だし、予定調和をどれだけ崩せるかという中での楽曲制作だったんですよね。2024年は、声帯があと4個あればいいのにっていうくらい歌い込んだ1年で。今回の歌入れも本当はもっとテイクを重ねていきたかったんだけど、とにかく高いし速いこともあって、本番まであと数回しか歌えないなってところまでいったんです。ちょうどツアー中で、これ以上歌ったら声飛ぶぞっていうギリギリのところで歌ったのが、2番のBメロだったんですよね。本当に私、逆境とかになるとすごく燃えるタイプで(笑)。声と心がひとつになってすごく震えました。

──そのギリギリ感がスリリングな響きを出してますね(笑)。3月には日比谷野外大音楽堂でのライブがあります。空の下で聴く「雨風空虹」も楽しみですね。

きっとこの曲はライブのスタートでも中盤でも最後でも、どこに置いてもみんなに刺さってくれる曲だと思うんです。3月って出会いと別れの季節であって、センシティブになりやすい時期じゃないですか? 都会のオアシスに集まっていただいて、自分はひとりじゃないってことを感じてもらえるように。それぞれがいろんな思いを抱えている時期だからこそ、みんなの心を音楽で温めたい。この季節の恒例行事にできたらいいなって密かに思っています。そして、私はこのシングルと野音をスタートに、今年はとにかくたくさん曲を作りたいと思っています。2024年はいろんな気持ちになったし、3年分くらい感情を動かした濃い1年だったんで。

──以前、曲を作る原動力は悩みや焦燥感と言っていましたが、自分の生き方や環境の自由度が上がってきている今も、そこは変わらないですか?

私、例えばグラミー賞を獲ったとしても悩み続ける人間なんですよ、絶対に(笑)。自己肯定感は高い方がいいという本もたくさん出ているけど、あえて自己肯定感を低くしている部分もあって。その分努力をするし、低いのもいいと私は思うんですよね。だから自分のことは大好きだけど、同時に自分のことが認められないんです。ただ、昔は人と比べていたけど、今は自分と戦っている。この体と魂を使い切るつもりでいこうと思っています。

──なるほど。そういう意味では「雨風空虹」、かなりムキムキですよね(笑)。

そうそう。かなりマッチョですよね(笑)。

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<リリース情報>
Digital Single「雨風空虹」

配信中

配信リンク:
https://jvcmusic.lnk.to/amekazesoranizi

家入レオ - 「雨風空虹」(Music Video)

<ライブ情報>
『家入レオ YAON ~SPRING TREE~ vol.2』

2025年3月22日(土) 東京・日比谷野外大音楽堂
開場 16:00 / 開演 17:00

【チケット料金】
LEPYシート:15,000円(税込/限定オリジナルグッズ付き)
S席:9,500円(税込)
A席:8,500円(税込)

家入レオ 公式サイト:
https://leo-ieiri.com

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