デビッド・ボウイさんが主演した1986年のファンタジー映画「ラビリンス魔王の迷宮」の続編を、吸血鬼映画「Nosferatu(原題)」が全米で大ヒット中のロバート・エガース(「ライトハウス」「ウィッチ」)が監督することがわかった。
「ラビリンス魔王の迷宮」は、幼い弟を連れ去られた少女が妖精界を冒険する物語で、ヒロインをジェニファー・コネリー、ゴブリンの王を故デビッド・ボウイさんが演じた。操り人形師でマペットクリエイターのジム・ヘンソンがメガホンをとり、ジョージ・ルーカスが製作総指揮を務めた本作は、公開時こそヒットはしなかったが、現在ではカルト映画としての地位を築いている。
ソニー・ピクチャーズ傘下のトライスター・ピクチャーズが2017年頃に続編の企画を立ち上げ、一時は「ドクター・ストレンジ」「ブラック・フォン」のスコット・デリクソンが監督すると報じられたが実現には至らなかった。米Deadlineによれば、続編の監督に決定したエガースは、「ノースマン導かれし復讐者」のショーンと脚本を共同執筆するとのことで、プロットの詳細は明らかになっていない。
エガースは先日、「Nosferatu(原題)」の次の作品としてフォーカス・フィーチャーズの新作「Werwulf(原題)」を監督することが決まったばかり。こちらは狼男を題材にショーンと脚本を共同執筆する作品であり、13世紀のイギリスを舞台にしたスリラーになるようだ。
昨年クリスマスに全米公開されたエガース監督作「Nosferatu(原題)」は、「吸血鬼ノスフェラトゥ」(1922)をリメイクしたホラー映画で、このほどアカデミー賞4部門(撮影賞、衣装デザイン賞、美術賞、ヘアメイク賞)にノミネートされた。同作は1838年のドイツを舞台に、純真な女性エレン(リリー=ローズ・デップ)と不動産業者トーマス(ニコラス・ホルト)の夫婦を描く物語。トーマスが謎めいたオルロック伯爵(ビル・スカルスガルド)が住むトランシルバニアの屋敷に赴いてから、夫妻に恐ろしい出来事が起こる。ほかに、エガース監督作常連のウィレム・デフォーと、アーロン・テイラー=ジョンソン、エマ・コリンが共演。現在のところ世界興収1億5600万ドルを記録し、エガース監督最大のヒット作となっている。
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ノースマン導かれし復讐者
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