1月24日(金) 17:10
日本では道路交通法により、進路を変更する際や右左折する際に、事前にウインカーなどで合図を出さなければならないと規定されています。ちなみに「事前に」の基準は、「同一方向に進行しながら進路を左方(右方)に変えるとき」(道路交通法施行令)の「3秒前」です。
これを怠ると「合図不履行違反」に該当し、普通車の場合、違反点数は1点、6000円の反則金が科されます。
高速道路は一般道路よりも車線の道幅が広く、タイミングによっては交通量が少ないこともあるでしょう。とはいえ、車線が広くて交通量が少ない高速道路だからといって、合図不履行違反のルールが除外されるわけではありません。
むしろ高速道路においては車両のスピードが速いため、ウインカーを出さないことで周囲の車両に危険を及ぼすリスクや、甚大な事故につながるリスクが高まります。
ウインカーを出さないことは単に法律違反にとどまりません。以下のような事故のリスクを高めることがあるので、しっかりと認識しておきましょう。
先行車がウインカーを出さない場合、後続車は進路変更のタイミングを予測できません。突然の車線変更により、後続車が急ブレーキを踏むことになり、追突事故につながる恐れがあります。
ウインカーを出さないと、ほかのドライバーはあなたの行動を正確に判断できません。特に高速道路では、進路変更の際に周囲の車両との適切な距離を保つことが重要です。合図がないことで、意図しない接触事故が発生する可能性があります。
ウインカーを出さないまま車線変更を試みると、隣の車線を走る車と並走してしまったり、意図せず幅寄せをしてしまったりと、危険な状況を引き起こす可能性があります。これにより、ドライバー間のトラブルや重大な事故が発生するリスクが増してしまいます。
進路変更や右左折をする際には、必ず3秒前にウインカーを出す習慣をつけましょう。この「3秒ルール」を守ることで、周囲のドライバーにあなたの意図を伝えられ、安全な運転につながります。
また、高速道路ではスピードが速いためウインカーの重要性がさらに増します。車線変更をする際は、周囲の状況をよく確認しながら適切なタイミングでウインカーを出しましょう。
なお、ウインカーを出しても、それだけで安全が確保されるわけではありません。必ず目視やサイドミラーで周囲の車両の位置を確認し、安全を確保した上で進路変更を行いましょう。
ウインカーを正しく使わないと、「合図不履行違反」により6000円の反則金が科されるだけでなく、重大な事故を引き起こすリスクも高まります。特に高速道路では、車両のスピードが速いため、一瞬の判断ミスが大きな事故につながる可能性があります。
ウインカーにより周囲のドライバーに自分の意図を的確に伝え、安全な運転を心がけましょう。
e-Gov 法令検索 道路交通法
e-Gov 法令検索 道路交通法施行令
警視庁 反則行為の種別及び反則金一覧表
警視庁 交通違反の点数一覧表
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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