1月24日(金) 19:30
厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、看護師の平均賃金は以下の通りです。
・きまって支給する現金給与額:35万2100円(男性:36万5100円/女性:35万600円)
・年間賞与その他特別給与額:85万6500円(男性:87万5800円/女性:85万4200円)
これを基に看護師の平均年収を算出すると、508万1700円(男性:525万7000円/女性:506万1400円)になります。
国税庁長官官房企画課の「令和5年分 民間給与実態統計調査」によると、1年を通じて勤務した給与所得者の1人あたりの平均給与は460万円(男性:569万円/女性:316万円)ですから、看護師の平均年収は一般労働者と比較して48万1700円多いことが分かります。
ただし男女別に比較すると、男性看護師は男性一般労働者の平均年収より低く、女性看護師は女性一般労働者よりも平均年収が高い傾向にあるようです。
看護師と一口にいっても、働き先によっては給与に大きな差があるようです。厚生労働省老健局老人保健課の「令和5年度介護事業経営実態調査結果」を基に、介護事業を例として、働き先別の看護師の常勤換算1人あたり給与費をまとめると以下の通りです。
・介護老人保健施設:46万9573円/月
・介護老人福祉施設:45万5491円/月
・介護医療院:46万520円/月
・訪問看護:46万3927円/月
・訪問リハビリテーション:37万9586円/月
・通所介護:37万5327円/月
・地域密着型通所介護:35万4454円/月
介護老人保健施設と地域密着型通所介護の平均給与額を比較すると、11万5119円の差があります。年収換算で比較すると、その差は138万1428円です。
実際の給与は、勤務先だけでなくその人の年齢や勤務年数などによっても異なることが考えられますが、今回の事例における、美容クリニックで働く友人の給与が病棟勤務の自分よりも10万円ほど高い場合のように、同じ看護師でも給与が大きく異なるケースはあり得るといえるでしょう。
美容クリニックで働く友人の給与が高い理由として考えられるのは、以下のような点です。
・自由診療を中心に行っている
保険診療が適用されない自由診療を中心に行っていて、サービスの価格を各クリニックが独自に設定できることが影響していると考えられます。利益をスタッフに還元しやすく、給与が全体的に高いのかもしれません。
・物品販売をしている
化粧品や美容器具などを販売していて、治療や施術以外にも利益を上げているのかもしれません。物品販売に貢献するスタッフは、インセンティブが支給されるケースも考えられます。
・指名制度で手当が支給されている
看護師の指名制度を導入していて、友人はお得意様を多数獲得しているのかもしれません。美容クリニックの看護師として、スキルや接客の面で優秀であることが考えられます。
看護師の平均年収は508万1700円で、一般労働者の平均と比較すると48万1700円多いことが分かりました。同じ看護師でも働き先によって給与額には大きな差が生じる場合もあるようです。例えば介護老人保健施設と地域密着型通所介護の平均給与額を比較すると、11万5119円の差があります。
勤務先や本人の年齢・勤務年数などによっても給与額には差が出ますが、美容クリニックで働く友人の給与が病棟勤務の自分よりも10万円ほど高い場合のように、同じ看護師でも給与が大きく異なるケースはあり得るといえます。
美容クリニックで働く友人の給与が高い場合に考えられる理由として、自由診療を中心に行っていることが挙げられます。物品販売や指名制度で、インセンティブや手当が支給されている可能性もあるでしょう。
政府統計の総合窓口(e-Stat) 厚生労働省 賃金構造基本統計調査/令和5年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種 表番号1 職種(小分類)別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)
国税庁長官官房企画課 令和5年分 民間給与実態統計調査 -調査結果報告- II 1年を通じて勤務した給与所得者 2 平均給与(15ページ)
厚生労働省老健局老人保健課 令和5年度介護事業経営実態調査結果(1~3ページ、6~8ページ、16ページ)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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