前回からの続き。私はレナ。ずっと「お金持ちと結婚して、お金に困らない生活がしたい」と望んでいました。婚活の末、晴れて高収入のタクトと結婚。結婚の翌年には息子のコウタも生まれ、誰もが憧れる生活を楽しんでいます。さてそんななか、私の誕生日が近づいてきました。今回タクトがくれるのは、なんと限度額が300万円のクレジットカード！これで何を買ってもいいと言ってくれたのです。何を買おうか……今から楽しみで仕方がありません。私って、本当に勝ち組です。

タクトからクレジットカードをプレゼントされると聞いた翌日、私は浮かれながらコウタを幼稚園まで送っていきました。そのあいだももちろん、私の頭のなかは300万円のことでいっぱいです。何を買おうかとスマホで調べていると、声をかけられました。ふと顔をあげると、声の主はママ友たちでした。

2人が素直に「すごいすごい」と言ってくれて、私はとてもいい気分です。気をよくした私は「プレゼントがクレジットカードだなんて拍子抜け」「自分で選ぶって、何買えばいいのって話だよね」と、心にもない不満を口にしていました。

タクトから誕生日プレゼントとして300万円まで使えるカードをもらう予定の私。何を買おうかと浮かれていたところに、仲良しのママ友たちから声をかけられました。
私も2人に何を誕生日にもらったか聞いてみると……「ご飯を作ってもらった」「お手紙をもらった」など、私が想像していた内容とはまったく違った答えが返ってきました。しかも2人とも幸せそうにニコニコしています。
300万円のクレジットカードをもらえる私が一番贅沢で勝ち組のはず……なのに、心がザワザワします。

【第3話】へ続く。

原案・ママスタコミュニティ脚本・motte作画・吉田ぱんだ編集・みやび

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