大晦日、私は朝からおせち作りに奮闘していました。せっかくのお正月休みは家族でおせちを囲んで楽しく過ごしたいと思ったからです。しかし、おせちが完成すると、衝撃の事件が起こってしまったのです――。
おせち作りが完成すると…衝撃の出来事が!
「ママ、おなかすいた〜!」と4歳の息子に何度か声をかけられ、そのたびに「もう少し待ってね!」と返していた私。
やっとおせちが完成し、重箱に詰め終わり、私は達成感を覚えると同時にこれからゆっくりできるとホッとしていました。
すると目を離した瞬間に息子に「ママ〜!」と呼ばれました。
振り向くと「見て!おせちタワー!!」と言ってお重を重ねている息子。しかし少し前に家族で遊んだバランスゲームのようなことをして、わざとお重をずらして重ねているではありませんか!
「ちょっと待って!」と声をかけた瞬間、「ガシャーン!!」。
スローモーションのように重箱が崩れ落ちたのです。そして黒豆は転がり、伊達巻卵はペチャンコで、エビは散乱してしまいました……。この光景に一瞬私はショックで言葉を失ってしまいました。
沈黙のあと、息子が小さく一言。
「これ、おせちじゃなくて……“おちせち” だね!」
新年早々、大惨事でしたが、息子の一言に思わず笑ってしまったのでした。そして「これはこれでいい思い出になるのかもしれない」と思い直すことができました。
新年を迎える準備で忙しくしていた中、息子の予想外の行動でおせちが床に散乱するというハプニングが発生。しかし、息子のユーモアある一言に救われ、怒る気持ちも和らいだ出来事でした。笑いとともに忘れられない年末年始の思い出となりました。
著者:石田まみ/30代女性/4歳の息子の母。夫婦共働きで仕事は営業職。
イラスト:海乃けだま
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年12月)
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