【写真】元仮面女子のメンバーで、現在は渋谷区議会議員も務める株式会社ツギステの橋本ゆき社長
音楽プロデュース集団のSizuk Entertainment株式会社とIT企業の木村情報技術株式会社が、アイドル志望の若者と現役アイドルに向けた教育プラットフォーム「アイドル学園」をリリースすることになり、1月23日に都内で共同記者会見を開催。アイドルグループ・LarmeR(ラルメール)がオフィシャルアンバサダーに就任した。
■アイドルの不安や課題を無料でサポート
将来やセカンドキャリアへの不安、活動が忙しく十分に学業に取り組めないなど、課題を抱えるアイドル業界。教育プラットフォーム「アイドル学園」では、そんなアイドル志望の若者と現役アイドルを無料でサポートする。
日々トップアイドルたちを指導する専門家によるボーカル、ダンス、メークのレッスンや、オーディション情報、さらにセカンドキャリアを見据えた社会人としての知識や教養が学べるコンテンツや、協力企業による求人情報も無償で提供。夢を持つ若者が直面するさまざまな課題を少しでも解決し、育成と支援が可能な仕組みを構築、夢があふれる社会の実現に貢献することを目指す。
■元AKB48のプロデューサー・湯浅順司氏ら企業が手を組んで支援
同プラットフォームの企画を主導するSizuk Entertainmentの湯浅順司社長は、AKB48やSTU48の元A&Rチーフプロデューサーとして活動し、アイドルやアーティストの音楽プロデュース経験を豊富に持つ人物。アイドル本人やその家族が抱える多くの悩みを間近で見て来たことで、アイドルを目指す若い人材の育成と教育・支援、そしてセカンドキャリア支援にも取り組んでいく。
開発を担う木村情報技術(木村隆夫社長)は、これまで大学など教育機関向けのプラットフォーム開発・運営に長年取り組み、現在は半導体やメタバースなど多岐にわたる分野の教育にも携わっている企業。リアルプロスポーツやプロeスポーツのスポンサーとしても、若者の夢を多様な形で応援してきた。
また、元芸能経験者専門のセカンドキャリア支援、人材紹介を行う株式会社ツギステも、パートナー企業として参加。セカンドキャリアへの不安を抱えるアイドル志望者、現役アイドルへのサポートを行う。この日の会見には、仮面女子の元メンバーとしてアイドル活動の経験があり、現在は渋谷区議会議員も務める株式会社ツギステの橋本ゆき社長も会見に登壇した。
ほか、「アイドル学園」のプロジェクトとして、女性ソロアイドルオーディション「NEXT PRINCESS」の開催を決定。オンライン上でより多くの若者たちが安心してアイドルに取り組める環境を支援するため、「1次・2次審査はオンラインで実施」「プロ講師からのフィードバック付き」「『アイドル学園』参加者が応援できるシステム『プロデューサーパス』導入」といった独自のオーディンションで実施される。
■本人も家族も安心できるように…さまざまなサポートを用意
湯浅社長は「元々アイドルがすごく好きで、あとバンドもすごく大好きなんですけれども、一言で言うとオタク出身のプロデューサーだと自負をしております。なので、ファンだったころの気持ちを持っているプロデューサーというかスタッフという形でお仕事をさせていただいております」と自己紹介。
「思ったことが4つありまして、まず一つ目が今はアイドルとして輝いていても、いつか卒業する時が来る。その時に、例えばアイドルの時にあまり学校に行けてなかったり、満足に勉強ができていなかったり、そういったことがあって将来希望の職業に就けない方も多いんじゃないかと。二つ目は、アイドルになりたいと思っても、親御さんは将来が不安で送り出せないみたいな世界もあるんじゃないか、3つ目はアイドルになりたいけれど、卒業した後が不安なので踏み出せないっていう方もいるんじゃないか。4つ目は、できる限り安定的な収入というのをアイドルの方がもらえる環境を作ることができないか。この4つを実際近くでいろいろなアイドルを見ていて、思ったことがありました」と、今回のプロジェクトのきっかけにもなったという考えを明かす。
「木村情報技術株式会社は、eラーニングシステムをはじめとした教育プラットフォームの開発、運営を長年携わっていらっしゃっている会社なので、アイドルに関しても職業が一過性ではなくて、その未来を見据えた上で教育をしてもらいながらアイドル活動をすることができるんじゃないかと思いまして、今回こういった形でご一緒させていただくこととなりました」と、木村情報技術と共同で行うことになった経緯を説明。
「こういったものはそもそも前例がないので、実は手探りなことも非常に多いんですけれども、アイドルグループを作るのと一緒で、ファンの方、ユーザーの方と一緒に成長していくようなコンテンツにしていきたいと思っております」と意気込んだ。
■「アイドル学園」出身アイドルとの共演に坂口渚沙「ワクワク」
会見終盤には、オフィシャルアンバサダーに就任したLarmeRが登場。元AKB48メンバーでもある坂口渚沙は「私は13歳からアイドルをさせていただいているんですが、『アイドル学園』でプロの方々からさまざまな基礎やアイドルにとって大切なことを学べるというのは、とてもありがたいことだと思います」と、専門家による指導について心境を吐露。
また、「私は北海道出身なので、地方に住んでいる身としては、本当にこのeラーニングプラットフォームという、いつでもどこでも見られるというものがあるっていうのも、本当にいいなと思いました」と、東京まで足を運ばなくてもレッスンやオーディション(二次まで)を受けられるのは大きいという。
そして、「アイドルの大半の方々はセカンドキャリアについて考えると思うんですけど、それも一緒に考えてサポートしていただけるのは本当に心強くてありがたいことですし、将来的に『アイドル学園』で学んだ皆さんがアイドルのオーディションを受けたり、アイドルになって私たちLarmeRと一緒のステージに立って共演することがあるのかなと思うと、すごくワクワクして、未来が楽しみになります」と目を輝かせていた。
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