スーパーの鮮魚には「アニサキス」が入っている場合があるそうですが、「見分ける方法」はないのでしょうか? もし当たったら、どこを「受診」すればよいのですか?

スーパーの鮮魚には「アニサキス」が入っている場合があるそうですが、「見分ける方法」はないのでしょうか? もし当たったら、どこを「受診」すればよいのですか?

1月21日(火) 19:30

鮮魚の利用は日本の食文化の1つであり、馴染み深い方も多いはずです。スーパーなどにも数多くの種類の鮮魚が並んでいますが、利用時の懸念点の1つにアニサキスがあります。 本記事では、アニサキスを見分ける方法と、アニサキスに当たった場合の受診先などを解説します。

アニサキスとは

アニサキスとは、魚介類に寄生している白色や茶褐色の寄生虫のことです。細長い糸状で幅は0.5〜1mmほど、長さは2〜3cm程度とされています。魚介類に寄生しているのはアニサキスの幼虫です。
 
サバやアジ、イワシなどに寄生しているケースが多いとされていますが、ほかの魚介類にも寄生していることがあるようです。アニサキスによる食中毒の症状として代表的なものは、激しい胃痛や腹痛だとされています。
 
ただし、アニサキスが侵入した場所などによって、細かな症状や症例は異なるようです。アニサキスによって引き起こされる症例を以下にまとめました。


・急性胃アニサキス症
・急性腸アニサキス症
・消化管外アニサキス症
・アニサキスアレルギー

急性胃アニサキス症や急性腸アニサキス症には、胃や腹部の激しい痛みと吐き気、嘔吐などの症状があるとされています。なお、アニサキス症と呼ばれるものは、急性胃アニサキス症を指すケースが一般的です。
 
消化管外アニサキス症は、急性胃アニサキス症や急性腸アニサキス症に比べると珍しい症例ではあるものの、クリニックでは対処しきれないほど重症化するケースもあるとされています。
 
一方のアニサキスアレルギーは、アニサキスのアレルゲンにより、蕁麻疹や喘息、アナフィラキシーショックなどの症状を引き起こすものです。場合によっては、死骸や魚の出汁からでも症状が出る可能性があるとされています。
 

アニサキスの対策と見つけ方

2〜3cmほどのアニサキスは、注意深く観察すると目視でも発見できるとされています。魚介類の内臓に寄生するアニサキスは、魚の鮮度が落ちると筋肉へ移動する習性があるとされています。内臓周辺の筋肉をよく観察し、発見した場合は取り除きましょう。
 
アニサキスの発見には、ブラックライトの利用も効果的です。アニサキスは紫外線に反応して光る特性があるため、ブラックライトの光を照射することで発見しやすくなるようです。目視では見落とす可能性もあるため、ぜひ使用してみてください。
 
アニサキス対策として、加熱や冷凍も効果的な手段です。60℃以上で1分以上加熱するか、マイナス20℃以下で24時間冷凍すると、アニサキスは死滅するとされています。調理方法を検討することも、アニサキス対策としては重要でしょう。
 

アニサキスに当たった場合

アニサキスによる症状が疑われる場合、内科・消化器内科を受診しましょう。アニサキスに対する主な治療法は除去であり、内視鏡を用いた検査を行うことが多くあります。
 
内視鏡によるアニサキスの除去手術の費用は一律3万2500円です。ただし、診察費用や検査費用が加わるため、最終的な費用は医療機関により異なるでしょう。
 
アニサキスの治療は基本的に保険診療となるため、多くの方は3割の負担になります。医療機関や症状、処置内容次第ですが、保険適用後の費用で1~1万5000円程度になるとされています。
 
なお、除去手術を受けた場合、生命保険などから手術給付金を受け取れることがあります。給付を受けるための条件や金額などは保険の契約内容次第となるため、よく確認しましょう。
 

見分ける方法はブラックライトが有効

アニサキスは、注意深く観察すれば目視で発見できるとされています。また、アニサキスが紫外線に反応して光る特性を利用し、ブラックライトを照射することも有効な手段の1つとされているようです。
 
アニサキスによる症状が考えられる場合、内科・消化器内科の受診がおすすめです。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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