1月21日(火) 1:40
市販されているエンジンオイルは第四石油類に分類されるため、指定数量(6000リットル)以上でなければ、自宅保管のうえ再利用も可能です。つまり、一般家庭で少量のエンジンオイルを保管する分には、規制対象外のため問題ないといえるでしょう。
一方、エンジンオイルを余らせずに使いきることで、保管スペースを確保する必要もなく、オイル劣化のリスクも減らせる可能性があります。より効率的にエンジンオイルを購入したい場合は、量を自由に選べる「量り売り」の利用がおすすめです。
余ったエンジンオイルは、自宅でも保管できることが分かりました。ただし、適切に保管しなければエンジンの故障や、寿命の短縮につながるおそれがあります。
エンジンオイルの適切な保管方法や、再利用の際に確認すべき点をご紹介します。
余ったエンジンオイルは別容器に移し替え、できるだけ空気が入らないようにしましょう。容器に空気が入り込むと、酸素と水分がオイルの劣化を促進させるといわれています。
オイルを保管する際には、なるべく小さい容器に移し替えて、空気に触れる部分を少なくしましょう。小さい容器に移し替えたあとは、さらにジップロックなどに入れることが望ましいようです。また、寒暖差の激しい場所や直接日光が当たる場所、湿度が高い場所を避け、冷暗所で保管することをおすすめします。
劣化したエンジンオイルを再利用すると、エンジン内部の潤滑性能が低下して、部品の劣化や燃費の悪化につながるおそれがあります。最悪の場合、エンジンの故障を引き起こすこともあるため、オイルが劣化していないか十分な確認が必要です。
エンジンオイルの劣化を正しく判断するためには、色や粘度を確認するとよいでしょう。劣化していないオイルの色は、薄い黄色、または茶色です。白い布で拭き取った際に、透き通った色かどうかで判断できるとされています。劣化している場合は濃い茶色をしているとされているため、その場合は再利用を控えましょう。
また、粘度で判断するのも1つの方法です。劣化したオイルは粘度が低下し、滑らかさがなくなります。劣化したエンジンオイルは、自治体ごとに定められている処分方法を調べ、正しい方法で廃棄しましょう。なお、ゴミとして廃棄できない場合もあるため、お住いの自治体にお問い合わせください。
車のエンジンオイルを交換する際には、余ったオイルを保管しておき、再利用しても問題はないことが分かりました。ただし、適切に保管できずにオイルが劣化した場合は、再利用によってエンジンの故障につながる可能性もあります。
エンジンオイルを保管する際には、空気に触れることによる酸化を防ぐため、別容器に移し替えましょう。直射日光の当たらない、冷暗所で保管することがおすすめです。
エンジンオイルの色や粘度を確認した際に劣化が進んでいる場合は、新しいオイルを継ぎ足さず、自治体によって定められた処分方法で廃棄しましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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