1月19日(日) 15:00
総務省によると、自治会・町内会とは、「町又は字の区域その他市町村内の一定の区域に住所を有する者の地縁に基づいて形成された団体」のことです。該当する区域の住民の相互連絡や環境整備、集会施設の維持管理など、良好な地域社会の維持形成を目的として、地域的な共同活動を行っています。
ただし、自治会や町内会は居住者の自由意思によって形成されている団体であり、原則として加入への強制力はありません。しかし、入居要件に「自治会・町内会への参加が必要」と定められている場合は、参加しなくてはならないケースもあるため注意しましょう。
自治会・町内会に参加した場合、会費の支払いが生じます。自治会や町内会に参加している以上、原則として会費を支払う必要があるためです。ただし、会費が高いと感じた場合や、どういった内容で使用されているかを知りたいときは、積極的に質問して疑問を解消しましょう。
自治会・町内会費の金額や徴収方法は、会員同士で決めるものであり、会によってそれぞれ異なります。しっかりと質問して納得できれば、支払いに対する抵抗感も減るのではないでしょうか。
自治会や町内会に参加していると、会費以外にも募金を依頼される可能性があります。募金は、会費とは異なり完全に任意であるため、強制力は伴いません。支払わなくとも、不利益は被らないでしょう。
ただし、何度も募金の呼びかけをされる場合は、自治会や町内会の集まりの際に議題として提案し、ほかの方の意見を聞いてみるとよいかもしれません。ほかの方の意見を聞き、自分の意見も提示したうえで、全員が納得・妥協できる着地点を探り合ってみてはいかがでしょうか。
自治会や町内会の活動内容としては、以下のようなものが挙げられます。
●地域環境を良くするための活動
●子どものための活動
●安心安全に暮らすための活動
1つ目の具体的な活動は、区域内の公園や道路の清掃活動、古紙回収、フリーマーケットの実施などです。「自分たちで街を作っている」という意識を芽生えさせ、活動の入り口になることを目的としています。
2つ目の具体的な活動は、登下校時の見守りや子ども会の実施などです。地域の子どもと保護者が親睦を深めることを目的として行われます。子どもを通じて地域の輪を拡充し、子どもが親以外の大人とかかわる機会を増やすことも目的となっています。
3つ目の具体的な活動は、地域住民の名簿作成や、緊急連絡先と避難場所を記載した防災マップ作りなどが挙げられます。防災訓練や、子ども・高齢者の見守り活動を実施する地域もあります。地域全体で、「自助と共生」の意識を高めるための活動です。
自治会・町内会に参加した場合、基本的には、会費を支払う必要があります。ただし、募金については完全に任意とされているため、強制力は伴いません。そのため、募金を断っても基本的に、不都合は生じないでしょう。
ただし、ご自身が生活しづらくなったり、気を使い続けてストレスになったりする場合は別です。強制力がない点を念頭に置きながら、負担にならない方法を探しましょう。
総務省 参考資料1 自治会・町内会等とは
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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