2024年は「最悪の悪」「江南Bサイド」と正義感に溢れるアウトローを迫力たっぷりに演じたチ・チャンウク。クールで完璧なルックスと意外な茶目っけを持ち合わせた彼が最も大切にしているのが、応援してくれるファンとの交流だ。12月25日のクリスマス、飛躍を遂げたチ・チャンウクの一年を締めくくるジャパンファンミーティング「2024 Ji Chang Wook Japan Fan Meeting メリークリスます」が開催された。
【写真を見る】「すごく難しい!どうやって探すの?」と必死なチ・チャンウクに歓声が上がる
■「仕事がめちゃくちゃ忙しい!」ドラマに映画に大活躍だった2024年のチ・チャンウク
暖冬とはいえ昼間でも肌寒い12月の末。しかし東京・有明アリーナは詰めかけた8,000人超のファンの熱気があふれていた。定刻14:00、クリスマス仕様で豪華にセッティングされた、バンドメンバーが待つステージに、チ・チャンウクが登場すると大歓声&拍手が巻き起こった。韓国芸能界屈指の歌唱力を誇るチ・チャンウクが一曲目に選んだのは、「Starry Night Driver」。相変わらずの美声と歌唱力の高さ、寒さを吹き飛ばす明るい曲調でファンミーティングが華々しくスタートした。
「皆さんこんにちは!私は…ちょっとだけ元気です!」と、流暢かつ明るい日本語で挨拶したチ・チャンウク。レザージャケットにパンツのハードスタイルがクールな容貌を引き立たせていて、しびれる格好良さだ。ところでなぜ“ちょっと”なのか気になるところだが、本人いわく「なぜなら…仕事がめちゃくちゃ多い」からだそうだ。たしかに今後もドラマ「捏造された都市」や、今年日本公開となる新作映画『リボルバー』など発表されているだけでも予定が目白押し。そんな忙しい合間を縫って日本へ来てくれたことに感激だ。
2023年に続き2度目となるが、今年はまた異なるスタイルで準備したと話す。本人もまた、今日という日をとても楽しみにしてくれていたようだ。「こういうファンミーティングを出来ること自体、僕にとってはありがたいこと。しかも、クリスマスって愛する人と一緒に過ごす日ですよね。こんなに愛するみなさんと一緒に過ごせることができて本当に感謝です」。
■名キャラクターでチ・チャンウクの足跡を振り返る「キャラクタートーナメント」
まずは「キャラクタートーナメント」のコーナー。ドラマから映画、ロマコメからハードまであらゆる作品に出演してきたチ・チャンウクの歴代キャラの中から、ファンの投票でNo.1を決定する。候補に挙がるのは「奇皇后~ふたつの愛 涙の誓い~」タファンや「ヒーラー~最高の恋人~」ソ・ジョンフ、「THE K2~キミだけを守りたい~」キム・ジェハ、「あやしいパートナー~Destiny Lovers~」ノ・ジウク、「都会の男女の恋愛法」パク・ジェウォン、「コンビニのセッピョル」チェ・デヒョン、「サムダルリへようこそ」チョ・ヨンピルなど。
もちろん本人は「僕が出演した作品のキャラクターですので、基本的にはすべてのキャラクターに愛情があります」とのことだが、やはりファンがどんな作品とキャラクターを愛してくれているのかは大いに気になるところだ。「キム・ジェハはファンタジックな役柄だったので、普段の自分に近いのはノ・ジウクのほう。そしていまの季節は冬なので彼が合うのかなのかな」や、「ジェウォンは都会的で洗練された人物、チェ・デヒョンは隣りにいそうな親しみやすいタイプ」、「ソ・ジョンフは冷たさもあるけれど保護本能をくすぐる。守ってあげたいキャラ」といった作品やキャラクターへの思いや解釈など小ネタも披露される。
最終的に選ばれたのは「ヒーラー~最高の恋人~」ソ・ジョンフ。「予想していたわけではないんですが、このドラマは本当にたくさん愛された作品だったので、おそらく上位には来るだろうと思っていました」と、結果に満足げだ。ファンからも「孤独な姿が最初は印象的だったんですけど、心を開いてどんどん笑顔が振れるところに惹かれた」といった感想を直接聞けたのにも興味深そうにしていた。
■難関チャレンジに大健闘!神ファンサには会場から歓声も
2曲目「あなたがいてくれた」に会場がウットリとした後、白のセットアップで決めて再登場したチ・チャンウク。後半は「チ・チャンウクとのクリスマス探検記」のコーナーからスタート。キャラクタートーナメントからもわかるように、チ・チャンウクは本当にファンを大切にしている。ならば、ファンのことをよく知っているのでは…!?ということで、たった一枚のファン直筆の似顔絵を頼りに、3階からアリーナ席までぎっしり埋まった客席の中から本人を探し出すという超難関企画。しかも探検記というタイトルだけに、なんとチ・チャンウク本人が会場に降りて自ら捜しに行くのだ。ステージ上の彼を見つめているだけでも幸せだが、近くまで来てくれるとなった会場は大熱狂。一方斬新だが難しすぎるチャレンジに「どうしてこんなコーナーを…?」と困り顔のチ・チャンウク。気を取り直し、「行ってきます!」と元気よくファンのところへ駆けていく。
もちろんヒントもくれるのだが、そのためにはプチミッションをクリアしなければならない。「難しいですね…ヒントをください!」とお願いするたび、チ・チャンウクはクリスマスにちなんだコスプレをしたり、その場でジェスチャーゲームに興じたりと大忙しだ。それでも、ハイタッチや握手、ハートなど神ファンサを怠らない優しさがたまらない。汗をかきながら候補となる5名を選んでステージへ戻ってきたチ・チャンウクは、見事にご本人を当てて大成功。登壇したファン5名はプレゼントをもらえたり、ツーショットチェキができたりと大満足な様子。本人も「実はすごく楽しかったです」と充実した表情を見せていた。
「暖かい春を迎えてほしい」という思いを込めて「Spring Is You」と、韓国でのコンサートツアーでの経験から生まれた新曲「SHINY TRIP」を披露。すると曲の終盤、会場のファンがこっそり準備した紙飛行機を一斉に飛ばす演出を敢行!歌が終わると、チ・チャンウクは驚きながらも「何だかこの飛行機に乗って旅に出たいなあという気持ちです!」とニッコリ。サプライズも大成功したところで、今度はチ・チャンウク本人から手紙のプレゼントが。
「今年一年、僕が幸せだったのと同じように、あなたも幸せであって欲しいです。あなたに会いたくなるたび、あなたの暖かい眼差しと気持ちを大切にして思い出します。今日貴重な時間をありがとうございます。おかげで幸せなクリスマスになりました。愛しています。メリークリスマス」。
練習を重ねたであろうしっかりした発音の日本語でメッセージを読み上げると、会場からは暖かい万雷の拍手が巻き起こった。最後は「The Wind Of Spring」で締めくくり。「好きなのはラテだったね」という歌詞では客席から“ラテ!”のレスポンスも起こり、大盛り上がりだった。
■アフターパーティーで明かされた俳優としての喜びと苦悩
実は今日のファンミーティングはこれだけでは終わらない。昼公演の後、ファンクラブを対象にしたアフターパーティーも開催された。先ほどよりはアットホームな規模でさらに近い距離でチ・チャンウクとのコミュニケーションが叶う夢の時間だ。メインに設けられたのは質問コーナー。「もしも女性と入れ替わったら何がしたいか?」に「すごく活発でそして明るくて、 軽快で、それでいて慎重なところもあり、賢い女性になりたいです。そして世界中を旅する写真家になりたいですね」というユニークな答えが飛び出す。「もしも神様がひとつだけ願いを叶えてくれるとしたら?」には、「勉強しなくても日本語が上達できるようにしてほしい」という、日本のファンも予想しなかった嬉しすぎる答えが披露された。一方、「俳優をしていて嬉しい時、またはつらいい時はどんなとき?」に「いつも“嬉しい”と思って演技をしていますし、同じくいつも“つらい”とも思っています。つまり嬉しいながらも、やはりつらいのは仕方がないことだと。嬉しいことをやっているんだという思いで頑張って乗り越えています」という演技者の本心も垣間見える瞬間もあるなど、本公演以上にディープなトークの時間となった。
最後を飾るのは「ヒーラー~最高の恋人~」のOSTより「守ってあげたい」。闇の便利屋“ヒーラー”として活動しながら愛する人を守るソ・ジョンフの心情が歌い上げられていて、「あなたの痛い傷も僕が抱きしめてあげる」という歌詞が、安定感の中に甘さのあるチ・チャンウクの声に乗ると、感動もひとしおだ。ソ・ジョンフがキャラクタートーナメントで最も人気を集めたのもうなずける。この春には、彼の美声に存分に浸ることができるジャパンツアーの開催も決定。ますます波に乗るチ・チャンウクに期待したい。
取材・文/荒井 南
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