車の教習中に“あおり運転”に遭遇。白い軽自動車の運転手が“悔しそうな表情”で警察に捕まるまで――仰天ニュース傑作選

※写真はイメージです。

車の教習中に“あおり運転”に遭遇。白い軽自動車の運転手が“悔しそうな表情”で警察に捕まるまで――仰天ニュース傑作選

1月17日(金) 23:45

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大反響だった2024年の記事をピックアップ! まだまだあるジャンルに収まらない大人気記事はコチラ!(初公開2024年8月11日記事は取材時の状況)
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ニュースなどで頻繁に取り上げられる「あおり運転」。被害者の精神的苦痛は深刻であり、トラウマにもなりかねない。

自動車損害保険を扱うチューリッヒ保険は今年、『2024年あおり運転実態調査』を実施。あおり運転をされたことがあるドライバーは72.5%であった。昨年の53.5%よりも大幅に上昇し、この半年間でも24.1%と多くのドライバーがあおり運転に遭遇していることがわかった。

今回は、初めてあおり運転に遭遇し、怖い思いをした2人のエピソードを紹介する。

「あおり運転って、初めてでもわかるもんだな」

菊田あやなさん(仮名・20代)は、自動車教習所で初めての路上教習の際に、あおり運転に遭遇した。

「教習所は都内にあって、道はとても狭く、車はたくさん走っています。毎回『ここで練習するのか……』と憂うつでした。しかも、教官が物静かで厳しい人ばかり。正直、路上に出るのが怖いと思っていました」

そんな思いのなか、とうとう路上教習の日が来てしまったという。恐る恐る運転をしていると……。

「その道は3車線だったのですが、白い軽自動車が私たちの車の前をふさぐようにして左右に蛇行運転を始めたんです。運転手の男性は片手でハンドルを握っていて、“いかにも”という雰囲気でした」

菊田さんは、「あおり運転って、初めてでもわかるもんだな」と呆れつつ、運の悪さに泣きそうになったと振り返る。

物静かな教官の言葉に涙

「すると、それまで物静かだった教官から強い口調で、『1回ハンドル貸してもらえる?』と言われました。私は驚いて、慌てて運転を交代しました。教官は慣れた手つきでハンドルを回し、あっという間にあおり運転の車を追い抜いたんです」

初めて見る高等技術に“開いた口が塞がらなかった”という。菊田さんが呆気にとられていると、突然……。

「パトカーのサイレン音が聞こえました。なんとこちらへ向かってきていて、私たちをあおってきた白い軽自動車に対して、路肩に止めるように指示していました」

どうやら、偶然パトロールで通りかかったパトカーが、軽自動車の違反行為を見逃さなかったようだ。

「その後、その付近を周回して教習所へ戻る途中に、軽自動車の男性が悔しそうな顔をしながら、警察の事情聴取を受けていたのを覚えています。そのようすを見ていた教官は、スッキリとした顔で『みっともないね』と笑っていました」

菊田さんは、「とても怖かった。運転に自信がなくなりそうです」と教官に伝えた。すると、教官から予想外の言葉が返ってきたという。

「優しい表情で『ああいう人は教習所に通い直したほうがいい。そんな人もいるなかで、あなたの運転はていねいでよかったよ。自信を持ちなさい』と励ましてくれました」

厳しいと思っていた教官が生徒をよく見て守ってくれたと思い、菊田さんは涙が出てしまったそうだ。

「そんな空ふかしがなぜ必要なの?」

富川守さん(仮名・50代)は、車通勤の途中、飛び出してきた自転車を避けるため、急ブレーキをかけた。そこからあおり運転が始まったという。

「自転車との事故にはならなかったので、『やれやれ』と気を取り直してゆっくり発進したのですが……」

富川さんが急ブレーキをかけ、“巻き添え的に急ブレーキを踏まされたこと”に腹を立てたのか、後方の車の運転手が凶変し、必要以上に接近してきたそうだ。

「エンジン音も、『そんな空ふかしがなぜ必要なの?』という異常さでした。クラクションを鳴らし、反対車線に車の半分を出しながら、パッシングしてきたんです。私に対して怒りをぶつけ続けてきました。“あおり運転だ!”と思い、私は怖くなって、バス停のある少し道幅が広くなっているところに避難しました。後ろの車を先に行かせようと思い、車を停車させました。しかし、後ろの車も私のあとに続いて、停車してくるじゃないですか。『このままだと何かされる』と思いましたよ」

恐怖を感じたのだが、だからといってどうしたらよいのかわからないまま、ジッと固まることしかできなかったという。

ジャッキを手にした運転手に“万事休す!”

富川さんが予想していた通り、車のドアを開きあおり運転の運転手が降りてきた。恐る恐るサイドミラーで確認してみると……。

「私のほうに向かってくるという予想に反して、車のトランクのほうへ歩き出し中を覗いています。言葉だけでは足りず、武器を持って攻撃されるのではないかと、生きた心地がしませんでした」

しばらくすると、なんと“ジャッキ”を手にしていたそうだ。

「攻撃する武器はジャッキか」「万事休す!」と、覚悟を決めた富川さん。しかし……。

「手にしたジャッキを自分の車の運転席側後方にセットしていたんです。よく見ると、後ろのタイヤがパンクしていることがわかりました。先ほどのブレーキが原因なのかは把握できませんでしたが、とにかく走行不能になったことだけは確かでした」

富川さんは、サイドミラー越しに見える出来事に対して、「よかった」と呟きながら何もなかったように道路へと戻った。

「すこし不謹慎ではありますが、パンクした運転手に対して『怖がらせた罰だ!』と、小さな声で言ってやりました」

<取材・文/chimi86>

【chimi86】
2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。

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