“韓国三大心霊スポット”を徹底調査!コンジアムやヌルボムガーデンの都市伝説、真相は?

『ヌルボムガーデン』公開に備え、“韓国三大心霊スポット”を紹介!/[c]2024 BYUS ENT & JNC MEDIA GROUP ALL RIGHTS RESERVED

“韓国三大心霊スポット”を徹底調査!コンジアムやヌルボムガーデンの都市伝説、真相は?

1月18日(土) 12:30

日本でもスマッシュヒットを記録した『女神の継承』(21)でプロデューサーを務めたク・テジンがメガホンをとった『ヌルボムガーデン』(1月24日公開)は、“韓国最恐心霊スポット”として知られるヌルボムガーデンにまつわる都市伝説を題材にしたホラー・エンタテインメントだ。本作の上陸に備え、このヌルボムガーデンも含まれる“韓国三大心霊スポット”を徹底的に紹介していこう。
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■世界的にも有名な心霊廃病院「コンジアム精神病院」

まずは、2012年にCNNが発表した“世界七大心霊スポット”に日本の青木ヶ原樹海などと並んで選出され、一躍世界的にその名が知れ渡ることとなった、韓国を代表する超有名スポット「コンジアム(昆池岩)精神病院」だ。

ソウルの中心地から約70キロの京畿道光州市に1992年に開院した精神病院で、正式名称は「南陽精神病院」。地上3階建てで200床を超える大規模施設で、開院当初は経営状態も良好。しかし1996年に上水道法の改正によって独自の下水処理施設の設置が義務付けられ、その費用の工面に難航し廃業。翌年には建物の所有者が亡くなり、その息子たちに相続されたのだが、彼らはアメリカに住んでおり、病院の建物はそのまま放置されることに。

ファウンド・フッテージホラーとして映画化もされたコンジアム精神病院

鬱蒼と茂った森のなかにたたずむ病院の廃墟となれば、地元の若者たちを中心に心霊スポットとして扱われるのは自然な流れであろう。先述のような閉院理由があったにもかかわらず、「大勢の患者が亡くなっている」「人体実験があった」「集団自殺した」「院長も不可解な死を遂げた」「開かずの間がある」など、真偽不明の噂が飛び交い、またたく間に人気の心霊スポットとなり、世界中から心霊スポットマニアが集結。不法侵入や近隣住民との間でトラブルが多発した。

そんななか、このコンジアム精神病院に潜入した動画配信者のグループが恐怖を体験するというファウンド・フッテージもののホラー映画『コンジアム』(18)が韓国国内で大ヒットを記録。同作のなかでは、病院が1960年代に開業したという設定になっており、“402号室の呪い”も実際にある噂をもとに創作されたもの。この映画の公開直後の2018年5月、建物と土地の売却が決まり解体。現在では周辺一帯が再開発され、物流センターの倉庫などが建てられている。
世界的にその名が知られた場所も、映画公開後に取り壊されている


■おぞましい歴史が眠る「慶北ヨンドク刺身店」

続いては、釜山から北におよそ130キロ、慶尚北道盈徳(ヨンドク)郡にある「慶北ヨンドク刺身店」。1950年に始まった朝鮮戦争における重要な局面として語り継がれる長沙上陸作戦が行われた海岸のすぐ近く、韓国国道7号線沿いに位置する地上2階、地下1階建の廃墟であり、「ヨンドクヒュンガ(凶家)」とも呼ばれている。

“三大心霊スポット”のなかでも特におぞましい場所といわれているヨンドクヒュンガ。朝鮮戦争で命を落とした約400名にものぼる学徒兵の遺体が埋葬されていることから安価で取引されていた土地を購入したとある夫婦が、この場所に建物を建てて刺身店を開業。しかし妻が店の2階で幽霊を見たことをきっかけに店を閉じ、彼らはアメリカへ渡り、そのまま打ち捨てられるように放置されているというのが有名な説だ。

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また、この建物に住んでいた女性が近くの軍部に勤務していた軍人と交際し妊娠したが、それを知った軍人は女性を捨てて逃げてしまい、女性はそれを苦に自殺したという説もある。どちらの説も真偽不明のまま一人歩き。2000年代に心霊番組などで頻繁に取り上げられたことから広く知れわたり、「奇妙な音を聞いた」「持っていた電子機器が壊れた」といった話や、「この場所には無数の霊が存在している」という話も飛び交うように。

国道沿いというアクセスしやすい立地のせいもあり、近年では心霊系YouTuberたちからも大人気で、近くにはこの場所を訪れる観光客のためのペンションまで建てられているほど。現時点では、まだヨンドクヒュンガを題材にしたホラー映画は制作されていないため、今後の映像化に期待したい。

■恐怖体験談が後を絶たない「ヌルボムガーデン」

そして、まもなく日本公開を迎える『ヌルボムガーデン』の題材となっているのが、韓国の内陸の忠清北道堤川市、中央高速道路から見える場所にたたずむ曰く付きの建物「ヌルボムガーデン」だ。

韓国内陸の町に実在するヌルボムガーデンには、いくつもの怪談が語り継がれている

経営者夫婦とその娘が暮らしていたが、事故で娘が亡くなり、父親はショックで首吊り自殺。母親もなんらかのかたちで命を落としたという話もあれば、重い障がいを抱えていた娘が亡くなり、母親と従業員が事故で亡くなるという不幸が続いたことで父親がガス自殺をしたという話もある。いずれも2000年代後半になって、インターネット上に投稿された都市伝説だ。それに便乗するように、店を訪れた客が不審な黒い影を見たという話や、存在しないはずの従業員に注文を聞かれたなどの体験談も数多く寄せられている。

かつては「ヌルボムカルビ」という名のレストランで、経営者家族も同じ建物内で生活していたといわれている。そもそも立地が畑の真ん中ということもあって利用者は決して多くなく、2001年に店のすぐ近くに中央高速道路が開通したことで、この周辺一帯は通過されるだけの町となり売り上げが激減。そのせいで廃業したという説が有力だ。また、心霊スポットとして注目されるようになってから、かつての経営者が一連の噂を否定したこともあった。

新たな店がオープンしてもすぐに廃業する、呪われた建物にはどんな曰くが…?

しかし2010年代に入ってようやく建物の買い手が見つかるのだが、新たにオープンしたカフェも数年で廃業。新オーナーが悪霊に取り憑かれて自殺したという噂が流れるようになる。また、次に買い取った人も数年で店を畳み、2020年に新たにオープンしたビュッフェ形式のレストランも昨年夏に廃業している。ここまで続くと、単に立地の問題以外のなにかがあるのではないかと考えたくなるが、はたして…。

この“呪われた建物”を舞台にした映画『ヌルボムガーデン』は、夫が自ら命を絶ったショックで流産してしまった主人公のソヒ(チョ・ユニ)が、夫が生前に購入していた郊外の邸宅を相続することから始まる。“ヌルボムガーデン”と名付けられたその家に移り住むが、まもなく奇怪な出来事が続発。ある夜、家のなかで亡き夫の姿を目撃したソヒは、彼が自殺した理由を探りはじめ、ヒョンジュという名の地元の女子高生にたどり着く。しかし彼女も数か月前に失踪しており…。

“動きのある表現”を意識した恐怖描写に注目

メガホンをとったク・テジン監督は、“常に春である”という意味を持つヌルボムガーデンの名前に惹かれ、「こんなに美しい名前である場所で、なぜこのようなことが起きたのか…。そんな皮肉を感じたのです」とこの場所を題材にしたホラー映画を作ることを決断したという。そして「静かなものよりも動いているものの方が好みで、恐怖描写も全体的に動きのある表現にすることを意識しました」と語り、アリ・アスター監督の『ヘレディタリー 継承』(19)を参考にしたと明かしている。

このたびPRESS HORRORが独占入手した本編映像には、不吉な夢から目覚めたソヒが、リビングで夫の霊と遭遇するシーンが収められている。思いもよらぬ再会に、目に涙を浮かべるソヒ。しかし彼女を、目を覆いたくなるような痛みが襲うことに…。いったいこの後、彼女にどんな恐怖が待っているのか。都市伝説やネット上の噂をも凌駕したヌルボムガーデンの恐ろしさを、その目に焼き付けてほしい。

文/久保田 和馬


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