【写真】彩江子(さとうほなみ)をバックハグする晴人(佐藤寛太)
“人間の欲望”をテーマに制作されたLeminoオリジナルドラマ第2弾となる倉科カナ主演「情事と事情」の第6話が1月9日に配信。第6話は、「あの人の隣は」と題されたとおり、隣にいたはずの人が変わる、あるいは変わっていきそうな展開を見せた。(以下、ネタバレを含みます)
■大人たちの“情事と事情”が絡み合う恋愛群像劇
同ドラマの原作は、小手鞠るいによる同名小説。男女がそれぞれ抱える事情が複雑に交錯し、やがて意外なつながりを見せていく、“情事と事情”が絡み合う大人の恋愛群像劇だ。
倉科は、裕福な家庭の娘として生まれ、装幀家としても活躍する主人公・結城愛里紗。また、双子の妹・島崎英里華も演じる。ほか、自分を律しすぎているフリーライター・中条彩江子役をさとうほなみ、カメラマンとして独り立ちするために売り込み中の世良晴人役を佐藤寛太、フリーターとしてホテルのティーラウンジでピアノを弾いている玉木まりも役を森香澄、恋人の営むバーでピアノを弾きながら気の向くままに暮らしている佐藤玲門役を寺西拓人、愛里紗の夫で、まりもと愛人関係にある結城修役を金子ノブアキ、ピアノバーの経営者バーテンダーで親子ほど年の違う玲門の恋人・水無月流奈役を真飛聖が務める。
■英里華と浮気する修の一方で、愛里紗にも意味深な変化?
修からプレゼントされたブレスレットやドレスを売りに出す準備をするまりも。先日、自分に見せつけるように女性をエスコートしていた修を見切ったからだ。ただ、まりもはその女性が妻の愛里紗だと思っているが、実は双子の妹・英里華。修は、“浮気”で隣にいる人が変わっても「愛里紗の望むことが俺の望むことだよ」と英里華に言ってしまうように、妻として隣にいる愛里紗を変えるつもりはまったくない。
そんな中、晴人の写真を使って愛里紗が装幀を担当した小説の出版記念パーティーに、“大切な人”と一緒にと誘われた晴人と愛里紗。その隣にいる大切な人に、晴人は彩江子を誘い、愛里紗は修と参加した。だが、会場で愛里紗と晴人は、互いのパートナーといるときの様子に、それぞれ意味深な視線を送っていた。
■金子ノブアキの“色気”が演じる修の魅力に
そしてもう1組、流奈と玲門。流奈の家から忽然(こつぜん)と姿を消した玲門は、ある人物と他のバーで会っていた。その人物にブレスレットを着けてもらう玲門。着けてあげたのは、修の秘書・青木誠也(遊屋慎太郎)だった。
ブレスレットは修がまりもにプレゼントしたものと同じで、会社の机の引き出しにはひそかに同じものがたくさんそろえられていた。その内の一つを青木にも「恋人に」と渡していたのだ。青木は修が愛里紗にプレゼントする100本の白薔薇を購入した際、玲門と店を出たところでぶつかり、お詫びに白薔薇を渡して出会ったのだった。
青木は上司である修のことを「仕事も遊びもスマートにこなしてて。ちょっとセクシーだし、でも少年っぽいところもあったりして。分かっててもひかれちゃうタイプ」と玲門に説明した。
そんな修のセクシーでいて、女性に対してちょっと狡猾なところを体現する金子。ロックバンドRIZEのドラムス担当というミュージシャンであり、俳優としては小栗旬、山田孝之らと共演した映画「クローズZEROII」(2009年)ではハマり役と言われるほどの不良を好演するなど悪役での存在感が光る。
一方で、ドラマ「プロミス・シンデレラ」(2021年、TBS系)では明るくお調子者で女好きな性格だが、大人の男性として頼もしさもしっかり持っている役をこなしたりもしている。いずれにしても、色気をたたえているのが、大きな魅力になっていて、本作もその魅力が最大限に生きている。
登場人物たちがさらに複雑に絡み合う展開に目が離せなくなった第6話。表面上の“事情”と心の奥に潜む“事情”、またジェンダーレスな“事情”。さらに絡み合っていきそうな予感もあって、美しい映像に誘われながらドロッとした関係が浮かび上がるのが面白い。
「情事と事情」はLeminoにて独占配信中。(全8話 ※1~2話は無料配信 毎週木曜更新)
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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