<メダリスト>圧巻のスケートシーンにファン歓喜、「冒頭からすでに泣きそう」の声多数!

アニメ「メダリスト」score01が放送/(C)つるまいかだ・講談社/メダリスト製作委員会

<メダリスト>圧巻のスケートシーンにファン歓喜、「冒頭からすでに泣きそう」の声多数!

1月16日(木) 1:00

アニメ「メダリスト」score01が放送
【写真】鳥肌もののクオリティ! 狼嵜光(CV:市ノ瀬加那)のフィギュアスケートシーン

フィギュアスケート選手を目指す少女・結束いのり(CV:春瀬なつみ)と、元アイスダンス選手のコーチ・明浦路司(CV:大塚剛央)がタッグを組み、フィギュアスケートの世界で頂点を目指す「メダリスト」(毎週土曜深夜1:30-2:00ほか、テレビ朝日系で放送/ディズニープラス「スター」にて単独最速配信開始、ABEMA・FOD・Hulu・Leminoほかで順次配信)。原作は「アフタヌーン」(講談社)で連載中の人気漫画で、「次にくるマンガ大賞2022」コミックス部門第1位をはじめ、第68回小学館漫画賞一般向け部門、第48回講談社漫画賞総合部門を受賞するなど、面白さは折り紙付き。1月4日に放送されたscore01は、ふたりの運命的な出会いを描いた「氷上の天才」。(以下、ネタバレを含みます)
アニメ「メダリスト」キービジュアル


■いのりと司、運命の出会い

元アイスダンス選手の明浦路司は、仕事のためにたまたま訪れていたスケートリンクで、貸し靴カウンターから出てくる挙動不審な少女(いのり)を見かける。不正入場を疑った司がいのりに話しかけると猛ダッシュで逃げ出すも、よくよく話を聞いてみると、いのりは受付のおじさんに小鳥のエサであるミミズを渡すことで特別に入場を許されていたのだと分かる。いのりはどうしてもフィギュアスケートがやりたくて、反対する母親には内緒で、ひとりこのスケート場に通っていたのだ。司はその気持ちをしっかりと母親に話すべきだと伝えてその場を去るが、いのりはとても引っ込み思案な性格で、なかなか面と向かって話すことができないのだった。

冒頭、狼嵜光(CV:市ノ瀬加那)のフィギュアスケートシーンが流れるが、これが鳥肌もののクオリティ。3DCGだからできる滑らかな動きやキラキラなラメの入った衣装、さらにはカメラワークの斬新さで視聴者の期待を大きく超えるシーンになっている。て、SNS上でも「うわあ!スケートシーン良いな〜」「滑っている時の音も最高!」「すでに泣きそうなんだが」など、喜びの声が多くあがっていた。本作の肝になるであろうスケートシーンの魅力を冒頭から存分に感じることができたことは大きく、今後のスケートシーンにさらなる期待が高まったのは確実だ。

■スケートをするいのりは普段とは別人!

かつてアイスダンスのパートナーであった高峰瞳(CV:加藤英美里)から、フィギュアスケートクラブ「ルクス東山FSC」のアシスタントコーチの仕事を勧められた司。プロのアイススケーターを目指し、アイスショーのオーディションを受け続けている司は戸惑いを見せるが、そこへいのりと母親がやってきたことで事態は一変する。実際にスケートリンクに出ていのりの滑りを目の当たりにした司は、彼女の才能に驚愕してすぐにでもクラブに入るよう勧めるのだった。

ここではいのりの初スケートシーンが印象的。けして特別な技を披露しているわけではなく、あくまでごく基本的な滑りではあるが、それでも星が舞うように見える彼女の滑りは、どこかスター性を感じさせるものとなっていた。これまで内向的で泣き虫キャラとして描かれてきたいのりだけに、滑っている際の明るい表情とのギャップはひときわで、これにはSNSでも「氷の上だとまるで別人だね」「いのりちゃんの笑顔かわいい〜」「これは天才w」など驚きの声があがっていた。一方で、「ひょうたん」や「T字ストップ」といったアイススケートの基本技の数々はもちろん、フィギュアスケート特有のスケーティング技術など、専門的な知識もしっかりと盛り込まれている。本格的にフィギュアスケートを続けるにはかなりのお金が必要になるなど、リアルな事情も包み隠さずに描いていて、本作が単なる「熱血スポーツ作品」ではないことが随所から伝わってくるのもポイントだ。
アニメ「メダリスト」score01より


アニメ「メダリスト」score01より

■いのりと司、魂の叫びで母を攻略!

いのりの滑りを見た母親は「お母さん、感激しちゃった」と、素直にいのりのことを褒めるも、フィギュアスケートを習うことには反対の姿勢を崩さない。その理由は、いのりの姉にあった。いのりの姉は5歳からスケートに真剣に打ち込むもケガをしてしまい失意のなかで辞めていったのだと言う。厳しい世界であることが分かっているからこそ、娘のいのりには同じ目にあってほしくないと話す母。しかしいのりは、そんな母の想いを受けてなお、それでもフィギュアスケートがやりたいという気持ちを吐き出していく。何をするにも自信のない自分が嫌で変わりたいこと、それがフィギュアスケートであることを伝え、最後には「私は、恥ずかしくないって思いたいの!」と涙ながらに訴える。そんないのりの姿と過去の自分を重ねた司は、自分がコーチとなり、いのりを全日本選手権に出場できるレベルの選手にすると宣言。いのりと司の熱意の前に、乗り気ではなかった母親も、ついに首を縦にふるのだった。

ここではいのりと司、両者の魂の叫びが炸裂。必死になって自分の気持ちを言葉にしようと頑張るいのりの姿がなんとも尊く、春瀬なつみの芝居も素晴らしい。声を震わせながら、どもりながら、それでも精一杯の勇気を出して言葉を紡いでいくその様子はいのりのキャラクター性を十二分に表現していて、第一話にして屈指の感動シーンとなっている。これにはSNSでも「ところどころの鬼気迫る表情、引き込まれるなあ」「声の震え方がもう… 聴いてて涙出てくる」などの声が多く寄せられていた。一方で、スケーターとして不完全燃焼で終わったことに後悔を抱える司の心に再び火が灯ったのも印象的だ。選手とコーチ、子供と大人というふたつの視点で物語が展開していくのがポイントで、より重厚さを感じるドラマ展開となっている。CGによる洗練されたスケートシーン、ひた向きで熱い人間ドラマ、適度なコメディ演出で、第一話があっという間に過ぎ去っていったと言える。score02「初級バッジテスト」も1月10日(土)に放送済み。次回のレビューもお楽しみに!

◆文/岡本大介
アニメ「メダリスト」score01より



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