1月7日(火) 20:20
エアコン(暖房)を「つけっぱなし」にするのと「家にいるときだけつける」場合、どちらが経済的かを理解しておくことで、より効率的に使用できて電気代の節約にもつながります。
本項では、パナソニック株式会社とダイキン工業株式会社が行ったシミュレーションをもとに、「つけっぱなし」と「家にいるときだけつける」場合の電気代について紹介します。
パナソニック株式会社のシミュレーションによれば、外気温が3℃以下の場合で30分から2時間程度外出する際には、エアコンをつけっぱなしにするほうが、こまめにオン・オフするよりも電気代を節約できるとの結果が出ています。
また、ダイキン工業株式会社のシミュレーションでも、30分ごとにエアコンをオン・オフするよりも、つけっぱなしにするほうが電気代をおさえられるとしています。
パナソニック株式会社のシミュレーションによると、睡眠中など長時間エアコンを使用する場合、つけっぱなしにするよりも、こまめにオン・オフするほうが電気代を節約できるとしています。
また、ダイキン工業株式会社のシミュレーションにおいても、長時間エアコンを使用する際はつけっぱなしにするよりも、こまめにオン・オフするほうが電気代をおさえられるとの結果が出ています。
エアコンを「つけっぱなし」にするか「家にいるときだけつける」のどちらが経済的かを知るだけでなく、他の節電方法も取り入れることで、さらに電気代を節約できる効果が期待できます。
日々のちょっとした工夫やエアコンの使用環境の見直しにより、電気代をおさえることが可能です。本項では、冬のエアコンの節電ポイントについて見ていきましょう。
冬のエアコンの電気代を節約するために、フィルターを掃除しましょう。定期的にエアコンのフィルターを掃除することで、暖房効率が向上し、節電効果が期待できます。
経済産業省資源エネルギー庁の「無理のない省エネ節約」によれば、フィルターが目詰まりしているエアコンに比べて、月1〜2回フィルターを掃除しているエアコンでは、年間で約990円の電気代を削減できるとしています。
部屋を効率よく暖めるには、サーキュレーターや扇風機を使って室内の空気を循環させるのがおすすめです。
暖かい空気は天井付近に、冷たい空気は床付近にたまりやすいため、空気を循環させることで部屋全体が素早く暖まります。電気代の節約にも効果的なので、自宅にサーキュレーターや扇風機がある場合は、ぜひ活用してみてください。
エアコンの室外機周りには、物を置かないよう心掛けましょう。室外機の吹出口がふさがれると、冷たい空気が室外機に吸い込まれ、暖房効率の低下を招く原因となります。室外機の前に物を置いている場合は、片付けてスペースを広く確保するようにしましょう。
エアコンの機種や使用環境によりますが、30分程度の短い外出であれば、エアコンをつけっぱなしにするほうが節電につながる可能性があります。一方、長時間家にいる場合は、つけっぱなしよりもこまめにオン・オフするほうが経済的になることがあります。
また、フィルターの掃除など日頃のメンテナンスや使い方の工夫が電気代に影響を与えることも少なくありません。この機会にエアコンの使い方を見直し、電気代の削減に取り組んでみてはいかがでしょうか。
ダイキン工業株式会社 エアコン暖房を「つけっぱなし」にするのと「こまめに入り切り」するのでは、どちらの電気代が安くなるの?
パナソニック株式会社 冬の暖房、エアコンは「つけっぱなし」と「こまめにオンオフ」のどちらがお得?
経済産業省資源エネルギー庁 無理のない省エネ節約
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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