天井がぐるぐる回る、気持ち悪い…薬では治らなかっためまい。耳鼻科医の驚きのひと言で回復できたワケ

天井がぐるぐる回る、気持ち悪い…薬では治らなかっためまい。耳鼻科医の驚きのひと言で回復できたワケ

1月1日(水) 3:55

30代後半に突然起こっためまい。初めは回転性のめまいに苦しみ、その後は常に船酔い状態のめまいが……。病院を転々と回り検査を受けるも、酔い止めの内服薬を処方されるばかり。一向に回復の気配を感じられないことを悩むという負のループに陥りかけた私が、その状況から脱出できた方法を紹介します。
ある朝突然、天井がぐるぐる回る
30代後半のある朝、ベッドで目覚めて伸びをしていると、 突然天井がぐるぐる回り始めました 。とにかく回転するので気持ちが悪く、動けません。目を閉じてこの気持ち悪さが去ってくれることを祈りながら待つだけしかできないのです。その日は数分ほどで回転は治まったのですが、こんなことは40年近く生きてきた中で初めての出来事。 “これがめまいなのか……” という理解ができるまで少し時間がかかりました。

その後も同じように、朝、ベッドで横になって伸びをしていると天井がぐるぐると……。外出中や車の運転中に突然こんなめまいが起きたら大変だと心配していたのですが、朝以外はいつもと同じような生活を送れていたので、少し疲れがたまっているのかな? と、様子を見ることにしたのです。

しかし、家族でドライブに出かけた際、車の運転席の座席シートを少し倒して休憩していたときに、あの、気持ちの悪い“ぐるぐる”に襲われたのです! 外出先でめまいが起きるのは初めてで、さすがにその日の運転は家族に代わってもらい帰宅しました。そして、これは一度病院で診てもらったほうがいいと、休み明けに病院で検査を受けたのでした。
脳には異常なし、次は…
頭をおさえる女性

家族や友人に相談をし、最初に診察を受けたのは脳神経内科でした。検査の結果、脳には異常なし。そして耳鼻科の受診を勧められました。耳鼻科では、問診や聴力検査、水中眼鏡のような器具を着けて、頭をいろいろな方向に動かし、めまいが起こっているときの目の動きを見るという検査を受けました。

私の場合は、 「良性発作性頭位めまい症(りょうせいほっさせいとういめまいしょう)」と診断 され、頭の位置を動かしたときにめまいが起こるというものでした。そして、めまいが起こる理由は耳の奥の「三半規管」という部分に、耳の中にある耳石(じせき)が入り込み、平衡感覚が乱れるからと医師から説明を受けました。2週間から1カ月くらいで良くなると言われ、なんとか自分なりの対策ができそうだと少し安心したのでした。

しかし、1カ月が過ぎても相変わらずめまいが起きます。以前のように回転するめまいは少なくなりましたが、 常に船酔いをしているような気持ちの悪いふらつき が起こるようになりました。再度、耳鼻科の診察を受け、酔い止めの内服薬を処方されたのですが、効き目を感じることができず、精神的に落ち込んでしまう日々が続いたのです。
医師から言われた言葉で考え方が変わる
診療する医師

そんな私の姿を見て、家族が他のクリニックでの受診を提案してくれました。地元では有名な耳鼻咽喉科専門クリニックで評判も良いとのこと。半ば強制的に連れて行かれたのですが、これが私にとって好機になるとはこのときは思ってもみませんでした。

これまでと同じような問診、検査を受け、診断結果も同じ「良性発作性頭位めまい症」。きっとまた酔い止めの内服薬が処方されるだけだろうと思っていた私に医師が言った言葉は、 「あなたに出す薬はありません。酔い止めの薬も出しません。薬は、よく食べて、よく寝て、運動して、元気に生活することだけです!」 。言われた瞬間は、あっけにとられてしまったのですが、医師のこの言葉になんだかいろいろ吹っ切れた気持ちになれたのです。

さらに医師は、「会社で、ずーっとパソコンの前に座っていてはダメだよ! 1時間に1回は休憩して、肩や首を動かして血行を良くしてあげること。食事もしっかり食べて、運動も取り入れて!」と具体的なアドバイスをしてくれました。クリニックをあとにし家に着くころには、 「薬がないなら仕方ない! 自分次第なんだ! とにかく体を動かそう!」 と、とても清々しく前向きな気持ちに切り替わっていたのです。

早速、翌日から会社ではなるべく時間を決めて休憩を取り、肩や首周りのストレッチをするように。帰宅後はウォーキング、その後はゆっくりと入浴し、早めに就寝するようにしています。
まとめ
この診察を最後に、めまいの症状で耳鼻科を受診することは今のところありません。あれだけ悩んでいためまいも、気が付かないうちに症状が消えていきました。

あのときの医師の言葉が、私の後ろ向きな考えを変え、回復への近道に導いてくれたと思います。今でも少しふらつきがあるなと感じるときには、肩から首のストレッチ、仕事の合間には休憩をこまめにとり、早めに就寝。自分の体としっかり向き合いながら、前向きな予防策がしっかりとできています。薬ではなく、医師の言葉に救われた体験でした。



※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

著者:三澤 凛/40代女性・独身・会社員。病気を機に自分の体を大切にしてあげることを痛感。食事内容に気を付け、運動する機会を増やすよう奮闘中!
イラスト/マメ美

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年10月)

監修者:医師 高島雅之先生 日本耳鼻咽喉科学会専門医、日本睡眠学会専門医。金沢医科大学医学部卒業。金沢医科大学耳鼻咽喉科で講師を務めたのち、2006年に開院。「病気の状態や経過について可能な範囲でわかりやすく説明する」ことをモットーに地域医療に従事。『宇都宮睡眠呼吸センター』を併設し睡眠医療にも携わる。


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