毎日の生活に欠かせない家電も数多くなり、場所によってコンセントまわりが大混乱!……ごちゃついてお手上げ状態の方も多いのかもしれません。コンセントまわりの環境整備と配線計画は、お部屋の印象や居心地、作業効率にもかなり影響してきますよね。今回は、見た目もスッキリして掃除もしやすい配線のコツをお伝えします。
こんにちは。整理収納アドバイザー、ルームスタイリスト・プロの佐々木弓子です。
お客様のお宅にお伺いしてよくお聞きするお悩みの中に、家電裏の配線のごちゃつきや、コンセントまわりのモヤモヤがかなり多くなっています。
コンセントまわりや家電の配線はもはや「インテリアの一部」であり、散らかっている状態であるとメンタルダメージにもつながりがち……。見える見えないに関わらず、きっちり整理と整備をすることでよいことがたくさんありますよ!
事例と共に紹介していきます。
■コンセントまわりのよくあるお悩み
TK_C / PIXTA
コンセントまわりが大混乱
どうしてもコンセントが集中してしまう箇所がありますよね。キッチンの家電ゾーンやリビングのテレビ周辺、モデムやルーターあたりなどです。タコ足からの延長コードはよくある光景かもしれません。
配線が知恵の輪状態
電話やインターネット機器の配線がごちゃごちゃに交差して絡み合い、知恵の輪と化している状態も頻繁にお見受けします。
床に配線が何本も這っている状態もモヤモヤの原因となっています。
ホコリ問題
コンセント部分やコードにまでうっすらホコリが溜まる……生活していれば当たり前の現象です。溜めない工夫や掃除の工夫もできますが、まずは本当に使っているのか? 必要なのか? 考えることが大事です。
案外「全然使っていない」「ここになくてもいい」という配線類があることが多く、整理したら一掃できてしまったこともあります。
改善策と実例
・キッチン家電
ヘラステラス
電子レンジやトースター、炊飯器のほかにも、コーヒーメーカーやポットなど、キッチン家電も混みあいます。
常にコンセントに繋いでおきたい家電は優先して場所とコンセント位置を固定していますが、
ときどき出番のある家電用にフリーのコンセントを1個は確保しておくと作業がスムーズ
になりますよ。我が家を例にすると、ホットサンドメーカーやハンドミキサーなどが当てはまります。
キッチンはホコリのほかにも油の飛び跳ねなどもありますから、家電の隙間は空けて掃除しやすくし、
レンジ裏の配線はなるべくまとめて宙に浮かせるようにしておくといいですね。
・インターネット機器
ヘラステラス
今や生活に欠かせないインターネット。モデムやルーターをお持ちの方も多いと思いますが、それ故に特に配線が集中するのがインターネット機器周辺です。どれがどこに繋がっているのかわからず、自分では怖くて触れず工事のときのまま、何年もホコリを被っているケースも多くなっています。
配線を外す前に写真を撮り、どこに何を繋げばいいかわかるようにしておくことをオススメします。
外してまた繋げれば、そのままネット接続できるケースが多いですよ。
とにかく複雑ですが、1本ずつ外して絡まりがあれば直す、できれば1本ずつできるだけ最短の状態で結束バンドなどでまとめておくと、スッキリしてわかりやすいです。
本体はできるだけ表に出しておくほうがネット接続も良好ですが、配線部分のボリュームが大きいので、モデムやルーターの裏などに見えないようにまとめたり、まとめてボックスに入れて掃除がしやすいようにする工夫も必要です。
・充電アイテム
ヘラステラス
スマートフォンやタブレット、さらにはタッチペンやハンディファン、電子式たばこなど、充電が必要なモノがとても多いですよね。充電までの動作と動線がよい状態にして、コードはなるべく短くまとめて見た目もがんばりたいところです。
コンセント側のリビングの床などに置いて充電するよりは、
充電ステーション的な場所を生活動線上に作ることをオススメします。
まとめて置くことで充電コードも兼用でき、コード類も最小限、掃除もラクに済みます。
充電渋滞が起こる場合は、いくつか同じ端子をスタンバイさせておくとストレスも軽減されます。我が家はIKEAのUSB充電器3ポートを使い、必要なときにすぐ充電できるようにしています。
・テレビまわり
ヘラステラス
模様替えなどしない限りは、ほぼ固定の場所。テレビのほかにブルーレイレコーダーやゲームなど、配線が多く混在しますので整備が必要です。静電気でホコリもたまりやすいですし、とても目立ち危険な場所です。
配線はテレビ裏にまとめて宙に浮かせて固定したり、テレビ台の死角にまとめるなど、インテリアの邪魔にならないようにしましょう。
ハンディワイパーを近くに配備し、まめに掃除をするのもオススメです。
・トイレ
ヘラステラス
意外とホコリが溜まりやすいのが、トイレのコンセント部分とウォッシュレットのコード類です。
コンセントに届くギリギリの長さに短くまとめ、死角となるところに浮かせてコードが見えないように
すると、掃除もしやすくなります。
掃除のときには、コンセント部分のホコリもきちんと取り除く習慣をつけておきましょう。
■おさえたい整備のポイント
ヘラステラス
今までのご紹介した配置が変わらないものは、配線もまとめてしっかり整備しておいたほうが管理も掃除もしやすくなります。
ただ、ドライヤーや充電ケーブルのように毎日使うようなものは、ホコリもたまりづらいので、配線の整備は簡単にしておくといいです。我が家の場合は、ドライヤーのコードはまとめずそのまま引き出し収納に、長いままのほうが使いやすい充電ケーブルはテーブル横にそのまま置いています。
使い方により工夫してみてください。
まとめ
インテリアは素敵でも、コンセントまわりや配線のごちゃついていては作業効率も悪く、見た目も残念になってしまいます。ホコリは日々溜まるのが当たり前ですから、見えない場所こそ整えていきましょう。
配線整備までが部屋づくりです。コンセントも配線もインテリアの一部だと思って、自分が使いやすく、掃除しやすい配線を考えてみましょう。
今回の記事が、その配線作りの参考になれば幸いです。
(佐々木弓子)
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