12月26日(木) 20:30
電気毛布にかかる電気代を計算するには、以下の式を使用します。
「消費電力(キロワット)×使用時間×電気料金単価(円/キロワットアワー)」
消費電力は商品によって異なるため、取扱説明書などに記載されているものを確認しましょう。単位がワットで記載されている場合は、キロワットに換算して計算します。電気料金単価は、公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が目安としている「31円/キロワットアワー」を使用します。
取扱説明書などに「消費電力量」と記載されている場合もありますが、これは「消費電力×使用時間」で算出されるものです。例えば「1時間あたりの消費電力量が56ワットアワー」の電気毛布の場合は、これに電気料金単価を掛けることで、1時間あたりの電気代を算出できます。
この電気毛布の場合は「0.056キロワットアワー×31円/キロワットアワー=1.736円」となり、1時間あたり約1.7円の電気代がかかる計算です。就寝時に毎日8時間電源を入れた場合は、1日約13.6円で、1ヶ月(30日)だと約408円になります。
ただし、この計算は、上記の電気毛布を「強」で使用した場合です。8段階ある温度調節目盛を「3」に設定した場合は、消費電力量が33ワットアワーのため、1日8時間の使用で約8.2円になります。1ヶ月の電気代は、約246円で済みます。
次に、電気毛布と通常の毛布では、価格にどれくらいの差があるのかを確認しましょう。ある家具店の公式通販サイトでは、それぞれ以下の価格で販売されています(2024年12月現在)。
・電気毛布(掛け敷き兼用):7990円(税込み)
・通常の敷き毛布:2990円(税込み)
・通常の掛け毛布:3990円(税込み)
商品にもよりますが、電気毛布の方が通常の毛布よりも価格が高い傾向にあるようです。電気毛布の場合は、毛布代のほかに1ヶ月数百円の電気代がかかるため、その点も考えて選ぶことをおすすめします。
今回の事例では「寒がりの妻が電気毛布を手放せない」とのことなので、電気毛布を使用する際にかかる電気代の節約方法をご紹介します。
まず、電気毛布は、適切なサイズを選ぶことが大切です。普段使用している布団より大き目の電気毛布を選ぶと、余分なスペースまで温めることになり、無駄な電気代がかかる可能性があります。
また、電気毛布は温度調節が可能なため、ある程度温まったら「中」や「弱」に設定して消費電力をおさえると効果的です。タイマー機能のある電気毛布なら、途中で電源が切れるように設定するとよいでしょう。
電気毛布は睡眠中に体を温めてくれるため、寒い季節には手放せない人もいるでしょう。しかし、一晩中電源を入れた状態だと、電気代が気になるかもしれません。
電気毛布にかかる電気代は、1ヶ月に換算すると200~400円程度になるケースもあるようです。また、電気毛布は、通常の毛布より価格が高い可能性があるため、その点も考えて選びましょう。
電気毛布は、温度調節やタイマー機能の活用で電気代を節約することが可能なため、電気代が気になる場合は試してみてください。
公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A Q.カタログなどに載っている電力料金の目安単価とは何ですか?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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