北陸新幹線の開業を記念して、11月に金沢市と富山県内で初のフルマラソン大会が開催される。新幹線効果に、まだまだ熱いマラソンブームが重なって応募者が殺到しているようだ。
「地域が盛り上がるのはいいけど、第一回目の大会はなにかと不備が生まれることがあるので心配」と漏らすのは2012年に第1回が開催された『ちばアクアラインマラソン』に出場した経験があるUさん。
「第1回目の大会で、しかも普段は絶対に走れないアクアラインを走れるということで、ランナーも地元も大盛り上がりでした。コースの途中に地元の子供たちのブラスバンドの演奏があったり、おばさんたちのフラダンスがあったり。給水所には芸能人がいたり!」と白熱した大会ではあったようだが「準備不足もかなり目立った」とAさんは語る。
「第1回目の大会にありがちなのですが、途中にとにかくトレイが少ない。トイレに1回でも並んだらもう完走できないくらいトイレ渋滞が起きていました」。さらに「当日はカンカン照り。なのに給水所が少なすぎ。20キロ地点くらいまで給水所に人が集まりすぎて水を受け取るにも一苦労でした。
途中、熱中症で倒れているランナーを何人も見ました」。さらに、30キロの地点で脱落してしまったAさんは収容バスの少なさにも唖然としたそう。「1時間経っても、2時間経ってもバスが来ない。その間にバタバタと倒れる人まで出る始末でした。バスよりも救急車のほうが先に到着していました」。
このように第一回目のマラソン大会は不備が多いようだ。Aさんは「マラソン大会が開催される11月は天気によってはまだ暑いかもしれない。給水所対策や体力維持のためには自分で水分やアミノ酸サプリメントを持ちながら走るといい。また、スタート前にトイレに行っておくことをお勧めします」とアドバイスしている。
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