岸井ゆきの、染谷将太、霧島れいか、滝藤賢一、豊原功補ら『若き見知らぬ者たち』新キャスト決定

岸井ゆきの、染谷将太、霧島れいか、滝藤賢一、豊原功補ら『若き見知らぬ者たち』新キャスト決定/[c]2024 The Young Strangers Film Partners

岸井ゆきの、染谷将太、霧島れいか、滝藤賢一、豊原功補ら『若き見知らぬ者たち』新キャスト決定

4月26日(金) 10:00

磯村勇斗主演、福山翔大共演で『若き見知らぬ者たち』が10月11日(金)より公開される。このたび、岸井ゆきの、染谷将太、霧島れいか、滝藤賢一、豊原功補ら新キャストが解禁となった。
【写真を見る】磯村演じる主人公、彩人の恋人である日向役の岸井ゆきのはじめ、新キャストが一挙解禁となった

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『佐々木、イン、マイマイン』(20)で、若者から圧倒的な支持を得た内山拓也監督の商業長編デビュー作である本作。監督自らが脚本を書き上げたオリジナル作品となっており、昨年9月14日にクランクインしている。企画段階から、海外配給会社の注目を集めていた本作は、フランス、韓国、香港そして日本の4つの国と地域での共同製作となった。主演の磯村が演じる風間彩人は、亡くなった父の借金を返済し、難病を患う母、麻美の介護をしながら、昼は工事現場、夜は両親が開いたカラオケバーで働いている。そこには福山翔大演じる彩人の弟、壮平も同居し、同じく、借金返済と介護を担いながら、父の背を追って始めた総合格闘技の選手として日々練習に明け暮れていた。息の詰まるような生活に蝕まれながらも、彩人は恋人の日向との小さな幸せを掴みたいと考えている。しかし、彩人の親友の大和の結婚を祝う、つつましくも幸せな宴会の夜、彼らのささやかな日常は、思いもよらない暴力によって奪われてしまうのだった。

磯村演じる主人公、彩人の恋人である日向役に決定したのは、『ケイコ 目を澄ませて』(22)で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞した岸井。看護師として日々忙しく働きながらも、難病の彩人の母親を献身的に世話をする姿を繊細に演じている。また、彩人とは高校時代のサッカー部仲間で、1児の父親となった彩人の親友の大和役に染谷、夫を亡くし、難病を患った現在は介護が必要となった彩人の母親、麻美役に霧島、国家権力を盾に傲慢な態度で街を取り締まる警察官の松浦役に滝藤、彩人と壮平の亡くなった父親で警察官だった亮介役に豊原功補が決定した。

日向役に決定した岸井は「いままでずっと、映画制作に憧れて、俳優部として自分にできることはなんだろうと考えてきましたが、この脚本を読んだ時、作品のためはもちろん、これからの女優としての自分のためにも、できることがあるかもしれないと思いました」と本作に関してコメント。また、染谷は「磯村くん演じる彩人が危うく儚い存在で、翔大くん演じる壮平は心も身体も使い果たし。本当に皆さんが素敵で素敵で。いままで見た事がない人の表情がこの映画には詰まっていると確信しております」と語っている。

既に発表済みの主演の磯村、共演の福山も含めて、フレッシュかつ実力のある俳優たちが並ぶ本作。彼らが奏でるアンサンブルをぜひ劇場で体感してほしい。

■<キャストコメント>

●岸井ゆきの(日向役)

「いままでずっと、映画制作に憧れて、俳優部として自分にできることはなんだろうと考えてきましたが、この脚本を読んだ時、作品のためはもちろん、これからの女優としての自分のためにも、できることがあるかもしれないと思いました。そのためには想像していたよりずっと深くこころに潜る必要がありましたが、監督、キャストスタッフのみなさんは常に、一人では怖くて見つめることのできない感情を照らしてくれました。この映画がどう広がっていくのか、とても楽しみです」


●染谷将太(大和役)

「内山監督という作家としても人間としても美しい存在と出会えたことだけでも感謝と感動でした。そしてやはりそこに集うスタッフキャストの皆様は本当に魅力溢れる方々でした。現場に行くとその空気に優しく包まれて幸せな気持ちでカメラ前に立てた事を忘れられません。磯村くん演じる彩人が危うく儚い存在で、翔大くん演じる壮平は心も身体も使い果たし。本当に皆さんが素敵で素敵で。いままで見た事がない人の表情がこの映画には詰まっていると確信しております」

●霧島れいか(麻美役)

「脚本を読んで参加しない理由がありませんでした。この作品に込められた誠実な問いかけやメッセージ性の強さにハッと目が覚め突き動かされる感覚になったのを覚えています。参加するからには責任の重さやプレッシャーもかなり感じましたが、いまの世の中に必要な作品であり、自分自身のこれからの人生についても深く考えさせられると直感しました。クランクイン前は役と向き合う時間が長く感じ正直恐怖もありました。演じること伝えることの難しさとも直面し、内山監督とも連絡を取り合って準備をしたことが心強かったですし初日からは余計なことは考えず演じることに集中できたと思います。キャスト、スタッフ全員が一丸となって誠実に心を込めて撮影をしていた美しい光景がいまも忘れられません。私にとってたくさんの経験と大切なことを教えて頂いた出会いであり、印象深い作品だと思っています。世代問わず多くの方に観て頂きたいと願うばかりです」

●滝藤賢一(松浦役)

「現場はいままでに感じたことのない不思議な緊張感で、神経が研ぎ澄まされるような感覚でした。誰かが先導したわけでもなく、あの現場に居た全ての人間が、各々の責務を果たして生まれた空気感だと思えてなりません。若い俳優達の鬱屈した表情、どこにも吐き出すことのできない憤りが、まるで噴火直前のマグマのようで、グツグツグツグツと音が聞こえるようでした。あのような瞬間瞬間が、私の役に多大な影響を与えたと信じて疑いません。私を見つめる彼らの目が未だに脳裏にこびりついております。内山組の空気に呑まれまいと必死に足掻いた自分が、若き日の自分に重なり、失いかけていた何かが小さな種火となって、再び私に宿ったように思います」

●豊原功補(亮介役)

「私個人の記憶との交錯があまりに多いことに驚き、脚本を読んだ直後に息を吐いたことを覚えています。内山監督の持つ人間と映画への眼差しが凄みとなって目の前に現れたかのようだったし、その時すでに私は作品世界の中に引き込まれていて、撮影現場でのクルーと俳優たちの中にあってその共鳴感は確信となっていました。若いという時間は一瞬のようだけど、その記憶との対話の続きがいまだとすれば人は誰もすべて若きまま藻搔き続けているのかもしれず、私もまた見知らぬ者の一人としてこの物語がみなさまの記憶に届くことを願っています」

文/鈴木レイヤ


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