【漫画】魔王なのに、滅びかけた村の人々に手を差し伸べる…さらに建国まで宣言する驚愕展開に「大作の予感」「最高に楽しめた」の声

滅びかけの村に手を差し伸べ、建国を宣言する魔王/画像提供/大黒泰宏さん

【漫画】魔王なのに、滅びかけた村の人々に手を差し伸べる…さらに建国まで宣言する驚愕展開に「大作の予感」「最高に楽しめた」の声

4月26日(金) 9:00

滅びかけの村に手を差し伸べ、建国を宣言する魔王
【漫画】魔王軍が滅びかけの村を再建していく…農業に詳しすぎる魔王に「知識ありすぎ」の声

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、X(旧Twitter)にてトルネコ名義で活動している大黒泰宏さんの『勇魔の王国』をピックアップ。(投稿時のタイトルは『魔王が人間を支配しに来たら滅びかけていたので助けるマンガ』)

2024年2月13日にX(旧Twitter)で本作を投稿したところ、7,500件を超える「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では、大黒泰宏さんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。

■魔王が攻め込もうとした村はすでに滅びかけていた…
『魔王が人間を支配しに来たら滅びかけていたので助けるマンガ』より

魔王・ザイラスは、部下を引き連れてとある村に攻め込もうとしていた…が、すでにその村は滅びかけていた!

「勝手に滅ぶのもダメッ!」人間たちを支配するためにやってきた魔王だったが、予想外の状況に思わず目の前で倒れている村人を抱き起した。他にも周囲の様子を確かめると、多くの村人が飢えに苦しみ、村唯一の戦力である衛兵もボロボロな瀕死状態だった。そして、魔王はこの村に対して違和感を覚える。村人たちの中に、農業や建築、医療など村や生命を維持する上で必要な知識を持つ人材がいなかったのだ。その実態は、社会的弱者ばかりを集め、国の“口減らし”目的として作られた村だった。

人々の惨状を目の当たりにした魔王は竜を使い、弱った土地の畑に生きた土を運んだ。病気で倒れる子供や飢えに苦しむ村人たちに、狩りで獲った猪肉を料理して与えた。そしてさらに、村人たちを支配し救うため、「勇魔の王国 スカイシード」の建国を宣言した。村人たちも国に見捨てられた思いから魔王の言葉に賛同し、支配下に入ることを決めるのだった。

本作の最後、一人佇む魔王が「まったく…大仕事を押し付けてくれたものだ」とつぶやく。この村を訪れ建国を宣言したのも、自分以外の“誰か”の想いを汲んだ行動だったと予感させ、続きが気になる終わり方で幕を閉じた――。

読者からは「大作の予感」「最高に楽しめました」などの反響が集まり、作品の世界に夢中になった人が続出した。続きはAmazonやニコニコ漫画、pixivで読めるため、ぜひチェックしてほしい。

■作者・大黒泰宏さん「『キャラクター』と『世界観』を特に大事にしています」
『魔王が人間を支配しに来たら滅びかけていたので助けるマンガ』より

――『勇魔の王国』を描こうと思ったきっかけや理由などをお教えください。

マンガ家になるのが子どもの頃からの夢でして、賞への投稿や担当の着いた出版社で会議にネームを出したりと活動していたのですが結果が出ず、いっそSNSで自分が描きたいものを詰め込みまくったマンガを描いて、更新していこうかなと思ったのがきっかけです。

それでどこか出版社から声をかけて頂ければラッキーくらいの気持ちで自由に描いてみようと思って始めました。

――本作は連載作品として描かれていますが、作品を通して特に心がけているところ、大切にしていることなどをお教えください。

「キャラクター」と「世界観」を特に大事にしています。

マンガを描く時はこの2つを徹底的に作り込んでいまして、キャラクターなら身長・体重・年齢・性別・種族・血液型・属性(秩序・善など)・好きなもの・嫌いなもの・趣味・特技を定め、他には筋力・知力・技術力・カリスマ性・優しさ・勇気などのパラメーターも作っています。

そのキャラがこの時、何故このような言動を取るのか、また本来有能だったり強いはずのキャラの動きが鈍い時などは話の都合上では済まさずにそうなってしまっている理由をきっちり考えて作っています。

世界観については一見その世界にそぐわない突拍子のないものが出てきたりしますが「何故、それがココにあるのか」という理由が必ず存在しています。

まだ明かしていない部分なので詳細は言えないのですが、それ自体が一種の伏線だったりもします。

――魔王軍をはじめ、お話の中には個性的なキャラクターがたくさんいます。トルネコさんが一番推しているキャラクターを理由とあわせてお教えください。

全てのキャラクターを気に入っているので大変難しい質問なのですが、強いて言うのなら「魔王ザイラス」と「ハーレン」ですかね。

この二人は甲乙つけがたく、見た目の恐ろしさと性格の善性さのギャップが気に入っています。

ザイラスは恐ろしい姿をした魔王ですが心優しい性格で三児の父です。

愛する者を想う気持ちは人族も魔族も変わりないと信じており、無駄な殺生を嫌う王であり、元は戦いとは無縁の農夫でした。

そんな彼が何故魔王となり、勇者を殺し、人間の世界を支配しようとしているのか、それらの理由がこの物語の始まりに直結するのでとても大事なキャラクターです。

ハーレンもまた10人以上の娘を持つ父親でして、善性に満ちています。

若干、甘さと天然の入っている魔王を補佐し支えていく、魔王の物語において欠かすことの出来ない大事な存在ですね。

それと二人の掛け合いがこの作品で気に入っている部分でもあり、上司と部下という間柄でありながらハーレンは全然褒めようとしなかったり、たまに罵り合ったりしているシーンは描いていて楽しいです(笑)

――作中で出てくる農業や狩り、料理などのシーンの随所に細かな専門知識が盛り込まれていて驚きました。作品を創作するにあたって勉強されたのでしょうか?

その通りです。

基本的に専門的なことを書く時はネットや本で調べたり、詳しい人に直接聞いて教えてもらったりしています。

普段からマンガで使えそうだなと思ったネタを断片的に記憶していて、それが必要になったら詳細を調べてまとめ、物語に落とし込むようにしています。

農業は元々農業高校に通っていたので当時の教科書を読んだり、農夫の経験のある父に聞いたり、新しく調べたりしました。

狩猟は私自身が猟銃所持者ということもあって射撃場で出会ったベテランの猟師の方々と交流があるので、猟に同行させて頂いたり経験されたことや知識を伝授させて頂き参考にしました。

医療部分は元々こういう病気があるということを知っていたので、ネットで調べて、それだけでは物足りなく感じたので健康診断ついでに病院に行って、受診した先生や管理栄養士の方に色々聞いて教えて頂きました。

料理に関してはレシピを調べてアレンジしたものを、母の知恵を借りて実際に作ってみたりもしましたね。

――X(旧Twitter)の投稿には、多くの“いいね”やコメントが寄せられていました。今回の反響をどのように感じていらっしゃいますか。

大変嬉しく思っております。

初めてバズってることに気付いた時は寝ぼけた状態だったのですが一気に目が醒めて飛び起きました(笑)

多くの方々に読んで頂き、何名かプロのマンガ家の先生にもご感想を頂いて大変光栄でした。

――最後に、読者やファンの方へメッセージをお願いします。

古くからの付き合いの方、最近作品を知ってくださった方、創作活動をやめずに続けられているのは皆さんの応援のおかげです。

心より感謝を申し上げたいと思っております、本当にありがとうございます。

『魔王が人間を支配しに来たら滅びかけていたので助けるマンガ』こと『勇魔の王国』はこれからも続いていきます。

まだまだ私自身未熟者ですが、活動を通して成長して行ければと思います。

これからも応援よろしくお願いします!



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