虐待の末に売春を強いられ薬物に溺れる少女を、刑事&記者が見守る河合優実×佐藤二朗×稲垣吾郎「あんのこと」ポスター

「彼女は、きっと、あなたのそばにいた」

虐待の末に売春を強いられ薬物に溺れる少女を、刑事&記者が見守る河合優実×佐藤二朗×稲垣吾郎「あんのこと」ポスター

4月24日(水) 11:00

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河合優実が主演し、佐藤二朗、稲垣吾郎が共演する入江悠監督作「あんのこと」のポスタービジュアルと新場面写真がお披露目された。ポスターでは、機能不全の家庭に生まれ、虐待の末に売春を強いられ、ドラッグに溺れる少女・杏(河合)を、刑事・多々羅(佐藤)とジャーナリスト・桐野(稲垣)がそばで見守っている。

【フォトギャラリー】虐待の末、売春を強いられ、薬物に溺れる少女の過酷な生活「あんのこと」衝撃的な場面写真

本作は、「SR サイタマノラッパー」「AI崩壊」の入江監督が、2020年6月に新聞に掲載された「あるひとりの少女の壮絶な人生を綴った記事」に着想を得て描く、実話をもとにした人間ドラマ。21歳の杏は、幼い頃から母親に暴力を振るわれ、10代半ばから売春を強いられて、過酷な人生を送ってきた。ある日、覚醒剤使用容疑で取り調べを受けた彼女は、多々羅という変わった刑事と出会う。大人を信用したことのない杏だが、何の見返りも求めず就職を支援し、ありのままを受け入れてくれる多々羅に、次第に心を開いていく。

一方、週刊誌記者の桐野は、多々羅に関するあるリークを得て、慎重に取材を進めていた。ちょうどその頃、新型コロナウイルスが出現。杏がやっと手にした居場所や人とのつながりは、あっという間に失われていく。

ポスターは、杏が歩く姿を多々羅と桐野が見つめる、3人の関係を表現したようなビジュアル。不安気な表情の杏は、どこに向かって歩いているのか――コロナ禍で未来を閉ざされ、社会が見落としたひとりの少女に、「彼女は、きっと、あなたのそばにいた」というコピーが重なっている。

新場面写真には、杏と、彼女がめぐり合う人々が切り取られている。入江監督は、「たしかに彼女の人生は過酷といえます。と同時に、彼女にも楽しく豊かな時間はあったにちがいない。そう考えたとき、彼女の人生と並走し、その体温を身近に感じてみたくなったんです」と語っている。その言葉通り、取調室での多々羅と杏、泣き崩れる杏を多々羅が抱きかかえる様子など、彼女の過酷な暮らしを映す一方で、介護の仕事に携わった老人ホームや、多々羅や桐野と3人で行ったラーメン屋での笑顔もあり、彼女の生き生きとした瞬間も垣間見える。

なお本作のムビチケカードは、4月26日から全国の上映劇場(※一部劇場を除く)で発売。また5月8日には、映画本編の上映と、河合、佐藤、稲垣、入江監督による舞台挨拶が行われる完成披露上映会の開催が決定した。チケットは4月25日の午後11時から「チケットぴあ」で、先行抽選販売「プレリザーブ」が開始。詳細は、ウェブサイト(https://w.pia.jp/t/annokoto/)で確認できる。

「あんのこと」は、6月7日から東京の新宿武蔵野館、丸の内TOEI、池袋シネマ・ロサほか全国公開。

【作品情報】
あんのこと

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(C)2023『あんのこと』製作委員会
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